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【がっちりマンデー】トヨコー豊澤一晃社長のクーレーザー錆び取り技術「15年開発で上場達成」

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2025年7月6日放送のTBS系「がっちりマンデー!!僕たち上場しました!2025」で注目を集めた株式会社トヨコーと、同社が開発した革新的な錆び取り装置「クーレーザー」について詳しく解説します。豊澤一晃社長が15年もの歳月をかけて開発したこの技術が、いかにして上場を実現し、インフラメンテナンス業界に革命をもたらしているのかをご紹介します。

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トヨコーのクーレーザー錆び取り技術とは?革新的なレーザー装置の全貌

株式会社トヨコーが開発した「クーレーザー(CoolLaser G19-6000)」は、世界最高峰の出力5.4kWを誇る高出力レーザー錆び取り装置です。この装置は、従来のグラインダーを使った削り取り作業とは全く異なるアプローチで、レーザー光線によって錆びや塗膜を除去する画期的な技術となっています。

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錆び取りレーザー機「クーレーザー CoolLaser G19-6000」                         (引用:「がっちりマンデー」より)

クーレーザーの最大の特徴は、目に見えない特殊なレーザー光線の波長が、鋼材にこびりついた錆びの色にだけ反応するように設計されていることです。このレーザーが錆びに当たると、錆びの中で光が熱に変わり、溶けたり弾けたりして剥がれ落ちます。そして、溶けた錆びはレーザーガンに付属するホースで瞬時に吸い取られるため、作業現場に粉塵が舞い散ることがありません。

この技術により、100μm程度の錆びなら毎時1㎡、250μm程度の塗膜なら毎時2㎡程度の除去が可能となり、従来工法と比べて大幅な作業効率の向上を実現しています。また、研削材を使わないため、発生する廃棄物は除去対象物のみに限られ、環境負荷の大幅な軽減も実現しています。

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豊澤一晃社長が15年かけて開発したCoolLaser G19-6000の誕生秘話

豊澤一晃社長は、お父さんから受け継いだトヨコーを2代目として経営する中で、建設業界の3K(きつい・汚い・危険)な作業環境を何とか改善したいという強い思いを抱いていました。特に錆び取り作業は、狭い場所で粉塵まみれになりながら行う過酷な作業で、新たな担い手の確保が困難な状況でした。

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株式会社トヨコーの豊澤一晃社長                          (引用:「がっちりマンデー」より)

開発のきっかけは、豊澤社長が光産業創成大学院大学で学んだことでした。同じ静岡県内の浜松市が「光の尖端都市」宣言をして光産業に力を入れ始めたことを知り、会社を経営しながら同大学院で学び、レーザー技術と社会インフラへの貢献の可能性を探求しました。その後、ドイツまで足を運んで現地の技術者と情報交換を重ね、技術開発を本格的に進めていきました。

最大の技術的困難は、溶接に使えるほどの強力なパワーのレーザー光線を出しながら、錆びの下にある鋼材を傷めずに済む方法を見つけることでした。そこで豊澤社長が目を付けたのが、従来から錆び取りに使われていた回転式のグラインダーの仕組みです。

レーザーガン内部にグラインダーのように、レーザーを高速で回転させるレンズを組み込むことで、レーザーが円を描きながら錆びに当たる「高速円環スキャン方式」を開発しました。この特許技術(日本:特許第5574354号/米国:Patent No.US9,868,179)により、強力なパワーで錆びを落としながら、鋼材も傷めずに、あっという間に綺麗な錆び取りができる装置が誕生したのです。

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従来のグラインダーとクーレーザーの違い|3K作業環境を一変させた技術革新

従来の錆び取り作業では、グラインダーという回転するやすりのついた道具で削るようにして錆びを落とすのが一般的でした。しかし、この方法では細かい部分の錆び取りが困難で、作業にも相当な時間を要していました。さらに深刻な問題として、グラインダーの振動による作業者への負担、削った錆びが粉塵となって舞い散ることによる健康への影響、そして危険な作業環境がありました。

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一般的な錆び取りに使うグラインダー                                  (引用:「がっちりマンデー」)

実際に番組で紹介された比較実験では、グラインダーで3分間作業を行ってもわずかな範囲しか錆びを除去できませんでしたが、クーレーザーではわずか数十秒で同じ範囲の錆びを完全に除去することができました。

クーレーザーの導入により、「塩分除去→塗膜剥離→錆除去→素地調整」という従来の各工程が一つの装置で一気に完結できるようになりました。これまでは各工程ごとに機材の入れ替えや養生、検査に多くの時間とコストがかかっていましたが、クーレーザーならSa2.5相当(ブラストと同等以上)の素地調整を一工程で仕上げることが可能です。

また、力も不要で疲れないため、番組では女性スタッフでも簡単に操作できることが実証されました。これにより、これまで男性中心だった現場作業に新たな担い手を確保する道筋も見えてきています。

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新人女性ADでも簡単に錆び取りができる                       (引用:「がっちりマンデー」より)

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高出力レーザーの威力と導入効果|アースシフト近藤大智さんの現場レポート

クーレーザーを実際に導入している株式会社アースシフト近藤大智さんは、番組の中で導入効果について具体的にコメントしています。従来の工法も決して悪い工法ではないものの、「やらせてください」と名乗り出る社員がなかなかいないほど過酷な作業だったのが現実でした。

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(株)アースシフトの近藤大智さん                                        (引用:「がっちりマンデー」より)

 

しかし、クーレーザーの導入後は状況が一変しました。近藤さんによると、「クーレーザーになったらその場ですぐに修繕してしまうので、レーザー、レーザー言ってますよ。うちの社員たちも」と、社員の積極性が大きく変わったことを実感しているそうです。

実際の現場では、橋梁や鉄塔などの狭く入り組んだ場所での作業が多くなりますが、クーレーザーのレーザーヘッドは使用者のことを考えた設計となっており、操作性も抜群です。また、ウィング車に搭載して屋外で使用できる設計となっているため、現場まで運搬してウィングを開ければ、すぐにレーザー照射が可能になります。

さらに、クーレーザーは塩分の除去率が極めて高いことも大きなメリットです。塩分は錆びの大きな原因となるため、その除去率が高いということは錆びの再発を抑え、塗り替えた塗装の耐久性向上につながります。これにより、ライフサイクルコストの大幅な低減効果も期待できます。

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株式会社トヨコー上場の背景|年商20億円企業の成長戦略と今後の展望

株式会社トヨコーは2025年3月28日に東京証券取引所グロース市場への上場を果たしました(証券コード:341A)。同社は設立以来30年にわたって屋根の修繕や、橋や工場など大きな設備の錆び取りを手掛けてきた会社で、現在の年商は約20億円に達しています。

上場の背景には、クーレーザー事業の本格展開があります。2023年2月にCoolLaser初の市販モデル「G19-6000シリーズ」の一般発売を開始してから、国内外から問い合わせが殺到している状況です。特に、インフラの老朽化は日本だけでなく、アメリカをはじめとする先進諸国共通の課題となっており、グローバル展開の大きな可能性を秘めています。

豊澤社長は上場について「業界の錆びを綺麗に落とす」という言葉で表現しており、建設業界を3K(きつい・汚い・危険)から3C(Cool・Clean・Creative)に変えるという強い意志を示しています。実際に、クーレーザーの導入により、従来は考えられないほどクリーンな作業環境が実現し、新たな担い手の確保にも貢献しています。

今後は、IPOで得た資金をCoolLaser事業における応用開発(新型レーザーヘッドの開発やCoolLaserエントリーモデルの開発など)、新規拠点の設備投資、借入金返済に充てる予定です。また、コンクリートの表面処理分野への応用開発も進めており、さらなる事業拡大が期待されています。

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1億円台のクーレーザー導入メリットと国内外からの問い合わせ状況

番組で明かされたクーレーザーの価格は1億円台となっており、決して安い買い物ではありません。しかし、東洋経済新報社前会長田北浩章さんが番組で解説したように、インフラで事故が起こった時の損失を考えれば、インフラを保有する企業としては経済合理性のある投資と言えます。

実際に、インフラの老朽化による事故は重大な社会問題となっており、米国などでは落橋による死亡事故も発生しています。特に少子高齢化が進む日本では、インフラの老朽化が年々進む一方で、メンテナンス工事の担い手は減少の一途をたどっています。このような社会課題に対して、クーレーザーは画期的なソリューションを提供しています。

現在、クーレーザーへの問い合わせは国内外からバンバン殺到している状況で、特に以下のようなメリットが高く評価されています。

  • 発生する産廃物は除去対象物に限られ、環境負荷が大幅に軽減される
  • 粉塵の発生が極めて少なく、集塵システムにより速やかに回収される
  • 一台で塩分・旧塗膜・錆を同時に除去し、Sa2.5相当の素地調整が可能
  • 従来比で工期短縮とコスト削減を実現
  • 全面養生足場が原則不要で、作業効率が大幅に向上

また、株式会社アクティオとの業務提携により、2023年4月からレンタル事業も開始されており、初期投資を抑えた導入も可能になっています。これにより、より多くの企業がクーレーザーの恩恵を受けられる環境が整いつつあります。

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まとめ

株式会社トヨコーの豊澤一晃社長が15年の歳月をかけて開発したクーレーザーは、インフラメンテナンス業界に真の革命をもたらす技術として注目されています。従来の3K作業環境を3Cに変える革新的な装置として、国内外から大きな期待が寄せられており、2025年3月の上場はその技術力と将来性が市場に認められた証拠と言えるでしょう。

今後も同社は、この技術をさらに発展させ、グローバル展開を図っていく方針です。インフラの老朽化という世界共通の課題に対して、日本発の革新技術で解決策を提供するトヨコーの取り組みは、まさに「がっちり」とした成長戦略の下で進められています。建設業界の未来を変える可能性を秘めたクーレーザー技術の今後の展開に、引き続き注目が集まることでしょう。

※ 本記事は、2025年7月6日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社トヨコーのHPはこちら

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