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テレビ番組・情報

【カンブリア宮殿】ユニバーサル園芸社・森坂拓実の経歴と「躍進の戦略」

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2025年12月18日放送のカンブリア宮殿では、「植物の総合商社」を目指すユニバーサル園芸社が特集されました。創業者・森坂拓実会長はなぜ20歳で起業したのか?売上205億円に成長した3つの拡大戦略とは?この記事では、番組内容をもとに森坂会長の経歴や経営哲学、M&Aや社内ベンチャーといった躍進の秘密を詳しく解説します。


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ユニバーサル園芸社とは?売上205億円・園芸プロ集団の全貌

ユニバーサル園芸社は、大阪府茨木市に本社を構える園芸業界のリーディングカンパニーです。1968年の創業以来、植物に関するあらゆる事業を手がけ、現在ではグループ全体で約1500人の従業員を擁し、売上高は205億円を超えるまでに成長しました。

もともとはオフィスや商業施設に観葉植物を貸し出す「レンタルグリーン事業」としてスタートした同社ですが、今では事業領域を大きく拡大しています。具体的には、東京町田や銀座、大阪茨木などに展開する小売店舗「ザ・ファーム・ユニバーサル」の運営、オフィスやイベントの空間プロデュース、壁面緑化や造園工事、さらにはブライダルやイルミネーションまで、まさに「植物に関することなら何でもやる」という全方位型のビジネスモデルを確立しています。

2012年には園芸業界として初めて東証ジャスダック(現スタンダード市場)への上場を果たしました。これは業界にとって画期的な出来事であり、森坂会長の掲げる「世界一の園芸会社を目指す」というビジョンを象徴するものといえるでしょう。

番組で印象的だったのは、本社ビルの外壁を覆う植物たち。レモンやポンカンなど実のなる植物で壁面緑化を行い、「これからはこういう提案を仕掛けていく」と語る森坂会長の姿からは、77歳にして衰えないビジネスへの情熱が伝わってきました。


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森坂拓実会長の経歴|「死への恐怖」から20歳で起業した原動力

森坂拓実会長は1948年1月23日、福井県に生まれました。小学生のときに父親の仕事の都合で千葉県船橋市へ移り住み、この頃から森坂少年の心にある思いが芽生えたといいます。

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ユニバーサル園芸社の森坂拓実会長                               (引用:「カンブリア宮殿」より)

それが「死への恐怖」でした。番組内で森坂会長はこう語っています。「悠久の歴史の中で、自分はあっという間の人生しか生きられない。そう気づいたとき、10日間ぐらい夜眠れなかった」。この強烈な原体験が、森坂会長を「行動的な人間」へと変えていったのです。

高校卒業後、知人の紹介で千葉県の園芸会社に就職しますが、1年も経たずに退職。その後、大阪の園芸会社に移りますが、ここも1年で辞めてしまいます。理由は「経営者の姿勢が納得できなかった」から。朝10時に出社し、夕方5時にはすぐ帰る社長の姿に、「経営者は先頭に立って働くべきだ」と直訴するも、聞き入れてもらえませんでした。

「ならば自分でやるしかない」。1968年、弱冠20歳で森坂会長は独立を決意します。6畳一間のアパートで植物を管理し、スナックやバーに飛び込み営業を続ける日々。「何も知らなかったからできた。知っていたらやっていなかった」と振り返る言葉には、若さゆえの無鉄砲さと、それを支えた「人生二度なし」という覚悟が感じられます。

その後、高度経済成長期のオフィスビル建設ラッシュに乗り、事業は順調に拡大。創業15年ほどで従業員100人以上、売上15億円にまで成長しました。しかし、バブル崩壊後には業績が悪化。この危機を救ったのが、京セラ創業者・稲盛和夫氏が主宰する「盛和塾」への参加でした。

塾生たちの発表を聞いた森坂会長は、かつて自分が批判した社長と同じ道を歩みかけていることに気づきます。専用の社長室や高級車を手放し、「より誠実に仕事と向き合う」姿勢へと改めたといいます。この転機がなければ、今日のユニバーサル園芸社はなかったかもしれません。


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ユニバーサル園芸社 3つの拡大戦略

①希少植物の仕入れ|バイヤー大津宙と八丈島の一本物

ユニバーサル園芸社の強みの一つが、市場に出回らない珍しい植物を直接生産者から仕入れるネットワークです。

番組ではバイヤーの大津宙さんが八丈島へ買い付けに行く様子が紹介されました。八丈島は温暖な気候を活かした園芸が江戸時代から盛んな地域。大津さんが訪ねたのは、「シェフレラ」という品種を栽培する農園です。

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ユニバーサル園芸社 バイヤーの大津宙さん                          (引用:「カンブリア宮殿」より)

このシェフレラは「一本物」と呼ばれる希少な植物。防風林として植えられていたものが台風で倒れ、その独特な曲がった幹を切り出して鉢植えにしたものです。一つとして同じ形がなく、その個性が高く評価されています。

大津さんは何年もかけて生産者との信頼関係を築いてきました。生産者の石井敏一さんは「お金お金じゃなくて、本当に欲しいという気持ちが伝わったから付き合うようになった」と語っており、誠実な姿勢がビジネスの基盤になっていることがわかります。

②景観を生み出すスペシャリスト集団の育成

ユニバーサル園芸社のもう一つの強みが、植物のスペシャリストを育成する体制です。国家資格である「園芸装飾技能士」1級の保有者は58人、土木関係の知識が必要な「造園施工管理技士」1級の保有者も26人を数えます。さらに社内独自の検定制度も設け、日々技術向上に努めています。

番組で紹介された横浜みなとみらいでのクリスマスツリー設置作業は、重さ600キロもある本物のモミの木を使う大掛かりなもの。レイアウトのデザインから実際の設置、飾り付けまで一手に引き受けられるのは、こうした専門家集団だからこそです。

また、京都舞鶴で長年放置されていた施設の庭園再生プロジェクトでは、荒れ果てた日本庭園を見事に蘇らせました。「切って更地にして新しく作り直すほうが簡単だけど、昔から慣れ親しんだものを残すことも大事」という担当者・坪根諒平さんの言葉からは、単なる技術屋ではない、植物への深い愛情が感じられました。

③M&Aで後継者不足を解消しウィンウィンの関係に

近年、ユニバーサル園芸社が力を入れているのが積極的なM&Aです。その背景にあるのが、園芸業界全体が抱える「後継者不足」の問題。観賞用植物を販売する農家の数は減少の一途をたどっています。

埼玉県川口市でアジサイなどを生産する小林ナーセリーは、5年前にユニバーサル園芸社の傘下に入りました。3代目の小林隆行さんは「後継者がいなかったが、今はグループ内の若い人材が育っていて安心している」と語ります。

M&Aによって後継者問題が解消されるだけでなく、長年の赤字から脱却できた例もあるといいます。一方、ユニバーサル園芸社にとっても、質の良い商品を安定的に仕入れられるメリットがあり、まさにウィンウィンの関係が構築されているのです。


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社内ベンチャー制度|森田紗都姫が挑む大多喜ハーブガーデン再生

ユニバーサル園芸社では、若手社員が新規事業に挑戦できる「社内ベンチャー制度」を設けています。その第一号として動き出しているのが、千葉県大多喜町にある休園中のハーブ園の再生事業です。

この大仕事を任されたのが、森田紗都姫さん。コンセプト作りから運営まで全てを担当するという責任ある立場です。森坂会長から「もし会社がうまくいかなくても、辞めることが責任を取ることじゃない。経験を還元することが責任だ」という言葉を贈られたといい、失敗を恐れずチャレンジできる社風がうかがえます。

森田さんは以前の西洋ハーブ中心の栽培から、ヨモギやシソ、ドクダミといった日本古来のハーブへと方針を転換。「クソニンジン」というユニークな名前のヨモギを使ったクッキーの試作も進んでおり、2026年3月の正式オープンを目指して奮闘中です。

こうした若手への権限委譲は、「人で成り立っている会社だからこそ、人材採用・育成が成長のど真ん中」という森坂会長の信念に基づいています。毎年行われる「笑顔コンテスト」で全社員の笑顔をチェックするというエピソードからも、社員を大切にする姿勢が伝わってきます。


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まとめ

カンブリア宮殿で特集されたユニバーサル園芸社は、創業者・森坂拓実会長の「人生二度なし」という哲学のもと、園芸業界のリーディングカンパニーへと成長を遂げた企業です。

20歳で6畳一間から始めた事業は、希少植物の仕入れネットワーク、スペシャリスト集団の育成、そしてM&Aや社内ベンチャーといった戦略によって、売上205億円、従業員約1500人の規模にまで拡大しました。

番組の最後、村上龍氏に「今でも死ぬのは怖いか」と問われた森坂会長は、「残っている。だが他にやることがある」と答えました。77歳にして「宇宙でも活躍する会社になる」と夢を語る姿は、まさに「人生二度なし」を体現しているように感じられます。

植物を通じて人々の生活に癒しを届けるユニバーサル園芸社。これからも「緑の総合商社」として、さらなる躍進を続けていくことでしょう。

※ 本記事は、2025年12月18日放送(テレビ東京系)の人気番組「カンブリア宮殿」を参照しています。
※ 株式会社ユニバーサル園芸社の公式サイトはこちら

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