北海道で圧倒的な支持を集めるコンビニエンスストア「セイコーマート」。2024年11月3日放送のTBS系「がっちりマンデー!!」では、全店舗数1191店舗(うち北海道1093店舗)を展開し、顧客満足度9年連続1位を誇る企業の成功の秘密に迫りました。
セコマ会長・丸谷智保が明かした驚きの経営戦略とは?
セコマの代表取締役会長・丸谷智保氏は、2009年から2020年まで社長を務め、現在は会長として経営の陣頭指揮を執っています。70歳という年齢を感じさせない精力的な経営手腕で、2023年度には過去最高となる売上高2148億円を達成。その成功の鍵を「リスクをチャレンジと捉える」という独自の経営哲学に見出しています。
がっちりマンデーで公開!セイコーマートの3つの独自戦略
セイコーマートの強みは、徹底した内製化による品質管理、独自のホットシェフ制度、そして地域密着型の店舗展開にあります。これらの戦略は他社が簡単には真似できない参入障壁となっており、北海道での圧倒的なシェアを支えています。
セコマ流・徹底した内製化戦略の全貌
広報担当の佐々木威知部長によると、セコマは東京ドーム27個分もの自社農場を保有し、店舗で使用する野菜の4分の1を自社生産しています。
さらに、北海道東部の標津町では、セコマグループ北嶺の渡辺司社長自らが魚市場でセリに参加。鮮魚の直接買付から加工まで一貫して行うことで、品質管理とコスト削減を実現しています。
また、北海道北部の豊富町では、自社牧場で牧草主体の飼育にこだわった牛乳生産を展開。これらの徹底した内製化により、商品の品質向上とコスト管理を両立させています。
ホットシェフが支えるセイコーマートの強み
ホットシェフ担当の大嶋孝史氏が語るように、各店舗には約5坪の本格的な厨房を設置。専門スタッフを通常より高い時給で雇用し、品質の維持向上に努めています。特に看板メニューのカツ丼は、独自の調理法によって専門店に匹敵する味を実現。新商品の開発よりも定番商品の完成度を追求する戦略が、着実な売上増加につながっています。
顧客満足度9年連続1位の理由
セイコーマートの成功は、徹底した品質管理体制に加え、地域貢献への強い意識にも支えられています。全店舗に停電対応システムを導入し、2018年9月の北海道胆振東部地震の際には、95%の店舗が営業を継続。地域のライフラインとしての役割を果たしました。
まとめ:セコマ式・持続可能な成長戦略の真髄
丸谷会長は「地域に困りごとがあれば、我々自身がそこに貢献する」という経営理念を掲げ、北海道の良質な商品と原材料を活かした独自商品の開発に注力。今後は北海道外のスーパーマーケットなどにも商品展開を広げる方針を示しています。セコマの成功は、地域に根差した経営と徹底した品質管理の両立が、持続可能な成長につながることを示す好例といえるでしょう。
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