2025年2月22日、テレビ東京の人気番組「ブレイクスルー」で注目を集めたのが、飲食店向けモバイル注文システムを展開するダイニーのCEO、山田真央氏です。すでに3,000店舗以上への導入実績を持ち、利用者は延べ2,500万人を超える急成長企業が、今後10兆円企業を目指す壮大な構想を明かしました。
ダイニー山田真央が描く飲食店革命の全貌
「日本の飲食業界を変える」―そう語る山田真央CEO率いるダイニーは、2018年の創業以来、急速な成長を遂げています。現在160人を超える社員を抱え、飲食店向けのモバイル注文システムを中心に、革新的なサービスを展開しています。
同社の特徴は、飲食店が抱える様々な課題を一つのプラットフォームで解決する統合的なアプローチです。モバイル注文システムによる人手不足解消、シフト作成から給与計算までの自動化、さらにLINEと連携した顧客データ分析まで、包括的なソリューションを提供しています。
導入店舗では、具体的な成果も表れています。あるラーメン店では、新システム導入後、客単価が昼78円、夜55円上昇。特にトッピングの平均単価は14円から119円へと大幅に向上し、全体の客単価は1,500円に達するなど、業界平均を大きく上回る実績を上げています。
ブレイクスルーが明かすダイニーの革新的システム
ダイニーが開発したモバイル注文システムの特徴は、従来の食券機やタッチパネルとは一線を画す革新性にあります。顧客は自身のスマートフォンでQRコードを読み取り、LINEを通じて注文できる仕組みにより、店舗側の注文受付の手間を大幅に削減。同時に、顧客データと注文内容を収集・分析することで、個々の顧客の好みに合わせたクーポン配信も可能になりました。
開発中のシステムが示す次世代戦略
現在、ダイニーは昼食時間帯の飲食店向けに新たなシステムを開発中です。特に注目すべきは、ラーメン店やカフェなど、従来とは異なる業態への展開です。新システムでは、外国人観光客向けに4カ国語対応の注文システムを実装し、画像付きメニューで分かりやすい注文環境を提供。さらに、順番待ちシステムにより、店外での待ち時間を有効活用できる機能も追加されています。
山田真央が語る経営哲学と成長戦略
山田CEOの経営哲学の根底には、世界一周で得た経験が息づいています。40カ国以上を1年半かけて周り、「日本が最高の国である」という確信を得た山田氏。当初は政治家を志望していましたが、iPhoneやUberなどのITサービスが人々の生活を変える様子を目の当たりにし、テクノロジーを通じた社会変革を決意したといいます。
グローバル展開への挑戦と10兆円企業構想
2024年に海外投資家から75億円の資金調達に成功したダイニーは、すでにグローバル展開に向けた準備を本格化させています。特に東アジア・東南アジアを重点地域とし、各国の決済インフラに対応したサービス展開を計画。例えば、東南アジアではGrab、ベトナムではZaloなど、現地で主流のプラットフォームとの連携を視野に入れています。
まとめ:ダイニーが目指す飲食店のミライ
「Make Japan Greatest Ever(史上最高の日本をつくる)」―これが山田真央CEOの掲げる究極の目標です。失われた30年と呼ばれる時代に生まれ育った世代だからこそ、日本の新たな最盛期を創り出したいという強い思いがあります。10万店舗規模での導入を目指し、日本の飲食業界の底力を世界に示すことで、新たな経済成長のモデルを確立しようとしています。
※本記事は、2025年2月22日放送(テレビ東京系)の人気番組「ブレイクスルー」を参照しています。
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