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【カンブリア宮殿】西澤明洋エイトブランディング「売上2割増」の手法とは

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2025年6月5日放送のテレビ東京系「カンブリア宮殿」で特集された、エイトブランディングデザイン代表・西澤明洋さんの手がけるリブランディング術が大きな注目を集めています。「ブランディングデザインで日本を元気にする」を掲げる西澤さんは、独自の手法で数々の企業を劇的に変貌させ、実際に売上2割増という具体的な成果を生み出し続けています。

一般的なデザイナーとは一線を画し、経営戦略にまで深く関与する西澤さんのアプローチは、なぜこれほどまでに多くの企業から支持されているのでしょうか。番組で紹介された具体的な成功事例とともに、その革新的なブランディング手法の全貌を詳しく解説します。

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西澤明洋とエイトブランディングデザインとは?カンブリア宮殿で話題の経営参画型ブランディング

西澤明洋さんは1976年生まれの49歳で、株式会社エイトブランディングデザインの代表を務めるブランディングデザイナーです。滋賀県で生まれ育ち、京都工芸繊維大学で建築を学んだ後、2002年に東芝のデザインセンターに入社しました。しかし、わずか2年で独立を決意し、28歳で独立後、2006年に株式会社エイト(2010年に株式会社エイトブランディングデザインに改名)を設立しています。

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株式会社エイトブランディングデザインの西澤明洋代表                     (引用:「カンブリア宮殿」より)

エイトブランディングデザインの最大の特徴は、単なるデザイン制作会社ではなく「ブランディングデザイン専業」の会社である点です。西澤さんは番組の中で、「御社のデザイン部長であり、僕らの会社がデザイン部であるように見てください」と語っており、一般的なデザイナーとは明らかに異なるアプローチを取っています。

従来のデザイナーが「スケッチが上手くなるなどのスキルから入っていく」のに対し、西澤さんは「経営者の方々と伴走していく」ために経営リテラシーを身につけ、経営者が思いつかないような企画提案も行います。まさに「デザインと経営をハイブリッドした職業」として、独自のポジションを確立しているのです。

現在、西澤さんは常時20〜30件の案件を同時進行で手がけており、それぞれに2年程度の長期間をかけて伴走します。毎朝2時間をかけてすべての案件の進捗をチェックするという緻密な管理体制で、質の高いブランディングを実現しています。

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【成功事例】カンブリア宮殿で紹介されたリブランディング実績一覧

番組では、西澤さんが手がけた数々の成功事例が紹介されました。その実績は業界を問わず、驚くほど多岐にわたっています。

食品・飲料業界での成功事例:

  • サザエ食品(北海道のおむすび・おはぎ店):売上2割増
  • COEDOビール:地ビールからクラフトビールへの転換で大成功
  • ナナズグリーンティー:国内88店舗、海外13店舗まで拡大
  • キリン生茶、ヤマサ醤油:大手企業のリブランディング

その他の業界での実績:

  • 産泰神社(群馬県):参拝客増加、収入2割アップ
  • サルウェイ(医療機器):受注数が4倍になった製品も
  • ユースキン(スキンケア):保湿クリームのブランド強化

これらの成功事例に共通するのは、単なる見た目の変更ではなく、企業の本質的な強みを見極め、それを最大限に活かすブランディング戦略を構築している点です。西澤さんは「100案ぐらい」のロゴデザインを作成し、その中から最適なものを選び抜くという徹底したプロセスを経て、各企業に最適なブランドイメージを創り上げています。

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COEDOビール大成功の秘密|地ビールからクラフトビールへの劇的転換

西澤さんのブランディング手法を理解する上で最も重要な事例が、独立後に手がけたCOEDOビールのリブランディングです。この プロジェクトは、西澤さんの「仕事の原点」となった記念すべき案件でもあります。

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COEDOビール(引用:「エイトブランディングデザイン」HPより)

当時、地ビールブームが終焉を迎え、COEDOビールを製造する協同商事コエドブルワリーは赤字に転落していました。朝霧重治社長(協同商事 コエドブルワリー)は何とか立て直しを図ろうと動いており、大学の恩師のつてで西澤さんと出会いました。

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コエドブルワリーの朝霧重治社長(右)と西澤代表(引用:「エイトブランディングデザイン」HPより)

西澤さんが提案したのは、お土産用の「地ビール」から脱却し、職人がこだわって作る「クラフトビール」を前面に打ち出すリブランディングでした。しかし、この時朝霧社長が下した決断は驚くべきものでした。それまで販売してきた地ビールのラインナップを全て廃止してしまったのです。

「地ビールということではなくて、人間起点のクラフトビールということに、マーケットを新しく作っていく。そこで私たちもポジションを作っていくんだったら、断固としてやるしかないだろう」と朝霧社長(協同商事 コエドブルワリー)は語っています。

この経営者の覚悟を間近で見た西澤さんは、人生をかけて仕事にあたりました。世界で売っていこうという思いから、6種類のビールのラベルには日本の伝統色を採用し、商品名も瑠璃(RurRuri)、紅赤(Beniaka)などとして、これまでとは違った感覚を打ち出しました。また、瓶も当時珍しかったフォルムにし、新しさをアピールしました。

この結果、お土産の地ビールだったCOEDOビールは、世界で評価されるクラフトビールに生まれ変わり、現在では日本のクラフトビールの先駆けとして多くのファンに愛され続けています。

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サザエ食品「売上2割増」達成|おむすび・おはぎ店のブランディング戦略

番組で詳しく紹介されたサザエ食品のリブランディングは、西澤さんの手法を理解する上で非常に分かりやすい事例です。1957年に創業した同社は、北海道で60店舗を展開するおむすび・おはぎの専門店ですが、近年は顧客と従業員の高齢化に悩んでいました。

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リブランディングされたサザエ食品                              (引用:「エイトブランディングデザイン」HPより)

石水創社長は「もっと若い世代にもリーチしたい」という声を受けて、2024年11月にリブランディングに踏み切りました。西澤さんは、長い経営の歴史の中で「すごい商品が増えちゃって、ちょっとぼやけてきちゃってた」同社を、もう一度原点である「おはぎ、おむすび」にフォーカスする経営戦略を立てました。

具体的な変更点は以下の通りです:

  • ロゴを小豆色から活気のある赤色に変更
  • パッケージの文字をすっきりしたデザインに変更
  • ビニール袋からテープまで、お客さんの目に触れるもの全てを統一

西澤さんが番組で紹介したロゴデザインには、おはぎとおむすびを表現した抜けている部分があり、「手の平でこう握ってるみたいな」デザインも初期案に含まれていました。最終的に100案ほどの中から選ばれたデザインは、同社の強みを的確に表現したものとなっています。

この結果、店内は明るくすっきりした雰囲気に変身し、常連客からは「綺麗でとても見やすいし、買いやすくなりました」という声が聞かれます。幅広い世代へのアピールに成功し、家族連れや若い客が増え、おむすびとおはぎの売り上げは2割増えたという具体的な成果を上げています。

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神社から医療機器まで!西澤明洋の異色ブランディング事例集

西澤さんの手がける案件の幅広さは、まさに「業界を問わない」という表現がぴったりです。特に印象的なのが、神社のブランディングという前例のない挑戦でした。

産泰神社のリブランディング 群馬県にある産泰神社は、安産子育てにご利益があるという由緒ある神社ですが、少子化の影響から参拝客が減っていました。鯉登敬紀さんは「神社や神様自体を一番伝えていかなければならない、守っていかなければならない。それに守るためには多少のやはり変化っていうのは必要」と考え、西澤さんに依頼しました。

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群馬県前橋市にある産泰神社(引用:「エイトブランディングデザイン」HP)

西澤さんは思い切った変更を行いました。以前のホームページでは安産祈願と七五三や厄除けの情報が並んでいましたが、「安らかに生み、育てる」というキャッチフレーズ一本に絞り、安産に特化したブランディングを実施しました。さらに由緒ある社紋まで変更し、ターゲットとなる妊婦の方を向き丸みを帯びた柔らかなイメージにデザインしました。

この結果、ホームページの閲覧数は10倍に跳ね上がり、参拝客が増え、収入も2割ほどアップしました。

医療機器「サルウェイ」(株式会社 名優)のブランディング 一方、BtoB分野では医療機器のブランディングも手がけています。西澤さんは、主にバックヤードで使う滅菌関連の道具を「サルウェイ(SALWAY)」と名付けてブランド化しました。これまで製品毎に作っていたカタログを一冊に集約し、ホームページにもサルウェイのカテゴリーを作りリニューアルしました。

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SALWAY(引用:「エイトブランディングデザイン」HPより)

営業スタッフからは「伝わりやすさは相当感じています。1個1個の製品にかける時間というのもすごくぎゅっと短縮されたので、営業の効率は凄く良くなった」という声が聞かれ、受注数が4倍になった製品もあるという具体的な成果を上げています。

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「デザイン部長として深く関与」西澤明洋のリブランディング手法3つのポイント

西澤さんが「異端デザイナー」と呼ばれる理由は、その独特なアプローチにあります。番組では「元気にするリブランディング術」として、以下の特徴が紹介されました。

1. “デザイン部長”として深くお付き合い 西澤さんは「デザイナーの枠を超え、社内ブレーンであろう」とする姿勢を貫いています。ナナズグリーンティーでは、フランチャイズ展開する際のルールまで考え、ロゴなどは全店統一しながらも、カップのデザインやインテリアなどは店に合わせて変えてもいいルールを作りました。

このように、西澤さんは80店舗以上を1軒1軒監修し、一貫したブランドイメージを保ちながら個性的な表情を持つカフェチェーンを作り上げています。

2. 強みを打ち出し大胆に変える 産泰神社の事例では、安産祈願という一点に絞り込み、由緒ある社紋まで変更するという大胆な決断を行いました。この「強みにフォーカスした一点突破」の戦略が、大きな成果を生んでいます。

3. マーケティングとは異なる「伝える技術」 西澤さんは番組で、マーケティングとブランディングの違いについて「マーケティングの目的は、最後どのように売るかという売る技術。ブランディングは、もうちょっとその大きい考え方で、伝える技術です」と説明しています。

ロゴだけでなく、ウェブサイト、広告のデザインなど、コミュニケーション全体を通して「他とは違うように伝えていく」ことで、企業の本質的な価値を顧客に届けているのです。

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エイトブランディングデザインが選ばれる理由|2年間伴走の経営戦略とは

西澤さんが多くの企業から選ばれる理由は、その徹底したコミット姿勢にあります。依頼を受ける基準について、西澤さんは「ご依頼いただく経営者の方の熱い思いというのが1番大事」と語っています。

「やっぱりうわべだけのデザインやるのは、なんかちょっと自分デザイナーとして気持ち悪い。やっぱり本気で何か伝えたい物とか、伝えたいサービス商品ある人達を、しっかりお手伝いするっていうことが生きがい」という信念のもと、選び抜いた案件に対して全力で取り組んでいます。

戦略から伴走して数えると約2年という長期間をかけ、20〜30件を同時進行で手がけるという体制は、一般的なデザイン会社では考えられない手法です。毎朝2時間をかけて各案件の進捗をチェックし、それぞれに担当デザイナーを配置するという緻密な管理体制で、質の高いブランディングを実現しています。

西澤さんの目指すところは「小さい会社だけど、良いもの作ってる。でも、伝わってないから売れてない」という企業を元気にすることです。「コミュニケーションがちょっと下手みたいな会社様に対して、うまくそのブランディングデザインをサポートさせてもらうことで、そういう会社さんが元気になる。そういうのがちょっとずつ増えていくと、最終的には日本を元気にする一助になる」という壮大なビジョンを持って活動しています。

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まとめ

2025年6月5日放送の「カンブリア宮殿」で紹介された西澤明洋さんとエイトブランディングデザインの手法は、従来のデザイン業界の常識を覆す革新的なアプローチでした。単なる見た目の変更ではなく、企業の経営戦略にまで深く関与し、2年間という長期間をかけて伴走する「経営参画型ブランディング」が、サザエ食品の売上2割増をはじめとする具体的な成果を生み出しています。

COEDOビールの地ビールからクラフトビールへの転換、産泰神社の安産特化戦略、医療機器サルウェイのB2Bブランディングなど、業界を問わない幅広い成功事例は、西澤さんの「ブランディングデザインで日本を元気にする」という理念の実現を物語っています。

「デザイン部長として深く関与」「強みを打ち出し大胆に変える」「マーケティングとは異なる伝える技術」という3つの手法により、西澤さんは今後も多くの企業の成長を支援し続けることでしょう。これからも西澤さんの革新的なブランディング手法から目が離せません。

※ 本記事は、2025年6月5日放送(テレビ東京系)の人気番組「カンブリア宮殿」を参照しています。

※ 株式会社エイトブランディングデザインのHPはこちら 

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