寒い冬の足元の悩みを解決する「まるでこたつソックス」が大きな話題を呼んでいます。2025年2月13日放送のカンブリア宮殿では、この画期的な商品を生み出した岡本の岡本隆太郎社長が登場し、靴下業界に新しい風を吹き込む取り組みを紹介しました。
まるでこたつソックスが売れる理由|岡本隆太郎社長が明かす成功の秘密
「まるでこたつソックス」は、一足1,980円という靴下としては高価格にもかかわらず、シリーズ累計1,500万足を突破する大ヒット商品となっています。その成功の秘密は、徹底した研究開発と消費者目線のマーケティングにありました。
岡本隆太郎社長は「企業の売りたいから消費者の買いたいへ」という考え方の転換を図り、技術的な特徴よりも、履いた時の体感を重視したアプローチを行いました。その結果、多くの消費者から「本当にこたつに入れたような暖かさ」という高い評価を得ることができました。
岡本が開発する機能性靴下の特徴と魅力
岡本の機能性靴下の特徴は、単なる保温性だけでなく、人体の仕組みを考慮した独自の技術にあります。「まるでこたつソックス」には、足首の「三陰交」という血管や神経が集まる部分に、10円玉大の発熱素材が組み込まれています。この工夫により、足の内側から温まり、脱いでも15分程度ぽかぽかが持続する効果を実現しています。
また、「脱げないココピタ」や「スーパーソックス」、就寝時専用の「おやすみスイッチ」など、様々な生活シーンの悩みに応える商品を展開。特に「スーパーソックス」は24時間履き続けても臭わない画期的な商品として1,100万足を売り上げています。
足元の悩み解決に挑戦し続ける岡本の研究開発力
岡本の強みは、24人の研究スタッフを擁する充実した研究開発体制です。研究開発部の新賀一郎氏は10件近い特許を取得しており、靴下の可能性を追求し続けています。同社は糸の開発から編み機の改良まで、製造工程の全てを自社で手がける一貫生産体制を確立。これにより、17年連続で業界トップの地位を維持しています。
現在は、年間3億足以上の生産量を誇り、国内シェア10%を占める日本一の靴下メーカーとなっています。2024年度の売上高は482億円を記録し、過去最高を更新しました。
「Change, or Die」から始まった岡本の自社ブランド戦略
岡本の変革は、海外ブランドとの契約打ち切りという危機から始まりました。「Change, or Die(変革か、死か)」という先代の言葉をきっかけに、OEM生産中心から自社ブランド開発への転換を図りました。
最初は苦戦を強いられましたが、パッケージデザインの刷新や販売戦略の見直しにより、「まるでこたつソックス」は大きな成功を収めました。現在では会社の利益の半分を自社ブランドが生み出すまでに成長しています。
まるでこたつソックスから始まる製品開発の新時代
岡本は現在、糸以外の素材も編むことができる画期的な「ロータリー編機」の開発に取り組んでいます。この技術が実用化されれば、アパレル以外の産業分野への展開も可能になると期待されています。
まとめ:岡本が目指す「靴下する」新しい価値の創造
岡本隆太郎社長は「靴下する」という行為を通じて、人々の生活をより豊かにすることを目指しています。単なる機能性だけでなく、履く人の気持ちに寄り添った商品開発を続け、足元から幸せを創造する取り組みを続けています。
2025年も新商品の開発が進められており、岡本の革新的な取り組みは今後も続いていきます。靴下という身近な製品を通じて、私たちの生活がより快適になることが期待されています。
※本記事の情報は2025年2月14日放送(テレビ東京系)の「カンブリア宮殿」を参照しています。
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