スポンサーリンク
テレビ番組・情報

【がっちりマンデー】イムラのスケスケ封筒「段差ない革新技術で年間1億枚」

gacchiri-imura-sukesuke-envelop
スポンサーリンク

2025年6月15日放送のTBS系「がっちりマンデー!!」で話題となった株式会社イムラのスケスケ封筒をご存知でしょうか。従来の透明窓封筒の致命的な欠点を解決し、年間1億枚もの売上を実現している革新的な技術について、番組で紹介された内容を詳しく解説いたします。

スポンサーリンク

イムラのスケスケ封筒とは?段差ない革新技術の全貌

イムラのスケスケ封筒の最大の特徴は、「段差がない」という点にあります。従来の透明窓封筒は、紙にプラスチックフィルムを貼り付けて透明窓を作っていましたが、イムラの技術では「紙そのものを透明化」することで、完全にフラットな透明窓を実現しています。

技術部次長の會田圭一氏によると、この革新技術の核心は「UV硬化樹脂」にあります。特殊なUV硬化樹脂を紙に塗ることで、まるでティッシュに水を垂らしたときのように、その部分が透明になるのです。塗布した部分に紫外線を当てることで樹脂が固まり、透明窓が完成します。

aidakeiichi

(株)イムラ 技術部の會田圭一次長                               (引用:「がっちりマンデー」より)

この技術により、プラスチックフィルムを一切使用せずに透明窓を作ることができ、封筒全体が同一素材の紙でできているため、段差が生じることがありません。また、すべて紙でできているため、リサイクル処理も従来より簡単になるという環境面でのメリットも備えています。

スポンサーリンク

がっちりマンデーで話題!封筒業界50年連続1位イムラの実力

神奈川県相模原市に本社を構える株式会社イムラは、創業107年を迎える封筒業界のトップ企業です。次長の菱谷和広氏が番組で明かしたところによると、同社の年間売上は約200億円に達し、封筒業界では50年以上連続でナンバーワンのシェアを誇っています。

イムラの生産規模は圧倒的で、年間の封筒生産量は驚異の25億枚。封筒業界で唯一の上場企業として東証スタンダード市場に上場しており、金融機関や官公庁、通信会社など3000社以上の企業がイムラの封筒を使用しています。

同社の主力商品はオーダーメイドの封筒で、一社一社と話し合いの上で製造されるため、同じものは二つとしてありません。茶封筒から横型のレター用封筒、何度も開け閉めできるハトメ紐付き封筒まで、あらゆる種類の封筒を手がけ、お客様のニーズに合わせたカスタマイズを行っています。

スポンサーリンク

従来の透明窓封筒の致命的欠点「段差による引っかかり問題」

透明窓付き封筒の歴史は古く、1900年頃にアメリカで発明され、日本でもイムラが1950年頃から商品化を開始しました。この封筒の最大のメリットは「入れ間違いがない」ことです。宛先が中の書類に印刷されているため、封筒の宛先と中身の宛先を間違えるというミスが絶対に起きません。

しかし、從来の透明窓封筒には深刻な問題がありました。會田圭一氏によると、プラスチックフィルムを貼り付けて作る透明窓は、どうしても段差が生じてしまうのです。この段差により、書類を封筒に入れる際に引っかかりが発生し、自動封入機が止まったり、フィルムが剥がれたりといった様々な不具合が頻繁に起こっていました。

dansa

透明フィルムと封筒に段差ができる                             (引用:「がっちりマンデー」より)

特に大量の郵便物を処理する企業や官公庁にとって、この封入ミスは業務効率を大幅に低下させる深刻な課題でした。公共料金の支払い通知書や税金の納付書など、確実に届けなければならない重要な書類の封入作業で頻繁にトラブルが発生していたのです。

スポンサーリンク

UV硬化樹脂で紙を透明化!菱谷和広氏が語る製造技術

番組では、會田圭一氏が特別にスケスケ封筒の製造原理を実演してくれました。普通の紙とハケ、そしてUV硬化樹脂が入ったボトルを用意し、紙にこの特殊な樹脂を塗ると、まるで魔法のように紙が透明に変化していきます。

UV硬化樹脂を紙に塗ると・・                                         (引用:「がっちりマンデー」より)

「段々紙に樹脂が浸透していって、透明になっているかと思います」と會田氏が説明する通り、樹脂を塗った部分は徐々に透明度を増していきます。この現象は、ティッシュペーパーに水を垂らしたり、キッチンペーパーに油が染みたときに、その部分が透明になる原理と基本的に同じだと會田氏は説明しています。

塗った部分は透明になる!                                          (引用:「がっちりマンデー」より)

樹脂を塗布した後、紫外線を照射することで樹脂が硬化し、透明窓が完成します。この工程により、プラスチックフィルムを一切使用せずに、紙自体に透明な窓を作ることができるのです。完成した封筒は、透明窓部分も含めてすべて紙でできているため、段差が全くありません。

スポンサーリンク

「絶対真似できない」菱谷和広氏が明かす企業秘密の理由

イムラのスケスケ封筒技術について、菱谷和広氏は自信を持って「この業界では唯一無二の技術」だと断言しています。実際、製造工程の撮影は企業秘密として一切公開されませんでした。

hisitanikazuhiro

(株)イムラ相模原工場の菱谷和広次長                                    (引用:「がっちりマンデー」より)

 

驚くべきことに、イムラはこの革新技術について特許を取得していません。その理由について菱谷氏は「特許を取ってしまうと逆に、公開情報になってしまいますので」と説明しています。特許を取得すると技術内容が公開されてしまうため、あえて企業秘密として技術を守る戦略を選択しているのです。

「絶対真似できないだろうって、イムラさんは思われてるってことですね?」という質問に対し、菱谷氏は自信満々に「はい!」と答えています。自社開発の専用設備を使用しており、他社には真似のできない独自技術として確立されています。

この戦略により、イムラは競合他社からの技術模倣を防ぎながら、市場での優位性を維持し続けています。

スポンサーリンク

年間1億枚売上を実現するスケスケ封筒の市場価値

イムラのスケスケ封筒は、その革新性と実用性が高く評価され、現在では年間およそ1億枚という驚異的な売上を記録しています。従来の透明窓封筒の問題点を完全に解決したこの技術は、特に大量の郵便物を扱う企業や官公庁から絶大な支持を受けています。

段差がないことで封入時の引っかかりが解消され、自動封入機の稼働率が大幅に向上しました。これにより、封入作業の効率化とコスト削減を実現でき、特に国や自治体などの公的機関では業務効率の向上に大きく貢献しています。

さらに、すべて紙でできているためリサイクルが容易で、環境負荷の軽減にも寄与しています。プラスチックフィルムと紙を分別する必要がないため、廃棄処理も簡単になり、企業の環境対応にも貢献しています。

菱谷氏によると、最近ではこの技術を封筒以外のパッケージにも応用する取り組みを進めており、プラスチックパッケージが主流の市場において、環境に配慮した新しいソリューションとして期待されています。メーカーのロゴなども透明化技術を使って表現できるため、新たなデザイン可能性も広がっています。

スポンサーリンク

まとめ

イムラのスケスケ封筒は、UV硬化樹脂による紙の透明化技術により、従来の透明窓封筒の致命的な欠点である段差問題を完全に解決した革新的な製品です。創業107年の老舗企業が開発したこの独自技術は、年間1億枚という驚異的な売上を実現し、封筒業界に新たな標準を確立しています。

企業秘密として特許を取得せず、「絶対真似できない」技術として他社との差別化を図る戦略も注目すべきポイントです。環境負荷の軽減と業務効率の向上を同時に実現するこの技術は、今後もさらなる用途拡大が期待されており、イムラの競争優位性を支える重要な柱となっています。

がっちりマンデーで紹介されたように、一見地味に見える封筒業界にも、このような革新的な技術と確固たるビジネス戦略が存在することは、多くの企業にとって学ぶべき事例と言えるでしょう。

※ 本記事は、2025年6月15日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社イムラのHPはこちら

 

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました