2026年3月1日放送の「がっちりマンデー!!」(TBS系)で、スーパーやお弁当屋さんで大人気のデカいチキンカツを作る食品工場が紹介されました。その名は「トリゼンフーズ」。実はあのジャンボチキンカツ、一枚肉ではないってご存じでしたか?この記事では、番組で明かされたトリゼンフーズの製造技術や売上の秘密を詳しくまとめています。番組を見逃した方も、見たけどもっと知りたい方も、ぜひ最後までお読みください。
トリゼンフーズとは?ジャンボチキンカツで売上300億の縁の下の食品工場
2026年3月1日放送の「がっちりマンデー!!」で特集された「縁の下のがっちり食品工場」。その最初に登場したのが、福岡県糸島市に工場を構えるトリゼンフーズです。
最近、スーパーのお惣菜コーナーやお弁当屋さんで、やたらとデカいチキンカツを見かけることが増えていませんか?ボリューム満点なのにリーズナブルという、まさにコスパ最強のお惣菜。番組ではMEGAドン・キホーテで「ナンバーチキンカツ丼カレー」や「チキンカツプレート」として販売されている様子も紹介されていました。店舗スタッフの方も「インパクトがあって売れている。うちの目玉商品」と語っていたほどです。
そんなデカいチキンカツを、裏で大量に作っているのがトリゼンフーズ。社長の河津英弘さんによると、グループ総計の売上は約300億円。デカいチキンカツだけでも月間約250トンを出荷しているというから驚きです。河津社長は「チキンカツの製造はおそらく日本の中でナンバーワンではないか」と自信をのぞかせていました。
ちなみにトリゼンフーズは1949年に博多の吉塚市場で鶏肉販売店「とり善」として創業した老舗企業です。チキンカツだけでなく、唐揚げやフライドチキンなども製造しており、鶏肉加工のプロフェッショナルとして、私たちの食卓を陰で支えている存在なのです。
個人的に感心したのは、これだけ巨大な事業規模でありながら、一般消費者にはほとんど名前が知られていないという点。まさに「縁の下の力持ち」とはこのことですね。自社の名前よりも取引先の商品が売れることを優先するという姿勢は、日本のものづくり精神を感じさせます。
ジャンボチキンカツは「一枚肉じゃない」!驚きの製造工程とは
番組で最も衝撃的だったのが、「あのデカいチキンカツは一枚肉ではない」という事実です。正直、これを聞いたとき私も驚きました。スーパーで見るあのチキンカツ、てっきり大きな鶏むね肉をそのまま使っているのだと思い込んでいた方も多いのではないでしょうか。
製造工程を順にご紹介すると、まず国産の鶏むね肉を縦にスライスします。ここで注目なのが、むね肉の真ん中の部分は某チェーン店のフライドチキン用に使われるということ。ジャンボチキンカツに使うのは、実はお肉の両端の部分なのです。
「え、それじゃ小さいままでは?」と思いますよね。ここからがトリゼンフーズの技術力の見せどころです。両端の細切れ状態になった鶏肉を、まず「冷却ミキサー」と呼ばれる機械に投入します。副工場長の成沢智宏さんの説明によると、この中では液体窒素を噴霧しながら約マイナス2.5度の環境で鶏肉を混ぜ合わせているのだそうです。
この冷却しながら混ぜるという工程がポイントです。常温で混ぜると肉の品質が劣化してしまいますが、極低温環境で処理することで、肉の繊維や旨みをしっかり保持できるわけですね。
そしてこの混ぜ合わさった鶏肉が、次の工程でデカい一枚の形に生まれ変わります。完成したチキンカツの断面は、どう見ても普通の一枚肉にしか見えないというから驚きです。スタジオゲストの通山茂之さん(月刊食堂 統括編集長)も「冷却と真空の技術がすごい。あの技術があるので接着剤を使う必要がない」と解説されていました。
つまり、添加物としての結着剤に頼らず、純粋に冷却と真空の物理的な力だけで肉を一体化させているということ。これは食品安全の面でも大きな安心材料ですし、だからこそ「一枚肉だと勘違いする」ほどの品質が実現できているのだと思います。
秘密兵器「Revoポーショナー」とは?日本に数台の真空成形マシン
ジャンボチキンカツの製造で最も重要な役割を果たしているのが、「Revoポーショナー」と呼ばれるマシンです。
このRevoポーショナーは、アイスランドに本社を置く世界的な食品加工機械メーカー「Marel(マレル)」社が開発した低圧食品成形マシンです。もともとはハンバーガーのパティやチキンナゲットなどの成形に使われる機械で、世界中の食品加工現場で活躍しています。
番組では「日本にたった数台しかない」と紹介されていましたが、さらに注目すべきは「チキンカツの製造に使っているのはトリゼンフーズだけ」という点です。
この機械の中でどのようなことが行われているのかというと、冷却ミキサーで混ぜ合わせた鶏肉を機械内部で真空状態にすることで、バラバラだった肉の繊維同士の隙間をなくし、ぎゅっと一体化させます。さらに機械内部の型枠に流し込み、空気を抜いて押し出すことで、幅約20センチ・重さ270グラムのデカいチキンカツのベースが完成するのです。
個人的に驚いたのは、このマシンの汎用性の高さです。世界的にはハンバーガーやナゲットの成形に使われている機械を、チキンカツという日本特有の商品に応用するという発想。この「海外の先端技術を日本の食文化に応用する」というアプローチは、トリゼンフーズの開発力を象徴していると感じました。
トリゼンフーズが鶏肉を安定供給できる理由|博多華味鳥と自社養鶏場
幅約20センチものジャンボチキンカツを月間250トンも生産するには、当然ながら膨大な量の鶏肉が必要です。MEGAドン・キホーテの担当者も「あれだけの大きさのカツを安定して量を供給していただけるので、とても助かっている」と話していました。ではなぜトリゼンフーズは、これほどの安定供給が可能なのでしょうか。
その答えは、トリゼンフーズが「鶏肉の生産からやっている会社」だということにあります。同社は自社で養鶏場を持ち、鶏を育てるところから手がけています。業界では「インテグレーター」と呼ばれる、養鶏から加工・販売まで一貫して行う企業なのです。
さらに、福岡では知らない人がいないと言われる水炊き料亭チェーン「博多華味鳥」を展開していることも見逃せません。ブランド鶏「華味鳥(はなみどり)」は、開放鶏舎で陽光を浴びながら、専用飼料で育てられるこだわりの鶏。この華味鳥の養鶏から培われたノウハウと供給体制が、ジャンボチキンカツの安定生産を支えているのです。
チキンカツ用には鶏むね肉の両端部分を使い、真ん中の部分はフライドチキン用にと、一羽の鶏を余すことなく活用しているのも見事です。こうした「鶏肉を無駄にしない」姿勢は、1949年の創業以来75年以上にわたって鶏肉と向き合ってきた同社ならではの知恵だと思います。
まとめ|がっちりマンデーで紹介のトリゼンフーズ・ジャンボチキンカツの秘密
2026年3月1日放送「がっちりマンデー!!」で紹介されたトリゼンフーズのジャンボチキンカツについてまとめました。
改めてポイントを整理すると、トリゼンフーズはグループ売上約300億円の鶏肉のプロフェッショナル企業で、ジャンボチキンカツは月間約250トンを生産。あのデカいチキンカツは一枚肉ではなく、鶏むね肉の両端部分を冷却ミキサーと日本に数台しかない「Revoポーショナー」という真空成形マシンを使って一体化させたもの。接着剤を使わず、冷却と真空の力だけで一枚肉同然の食感を実現しているというのが最大の驚きでした。
自社養鶏場と「博多華味鳥」の水炊き料亭チェーンを持ち、鶏肉の生産から加工・販売まで一貫して手がけるトリゼンフーズ。まさに「食を陰で支えている」縁の下のがっちり食品工場にふさわしい企業でした。
次にスーパーでデカいチキンカツを見かけたら、「これがトリゼンフーズか」とちょっと誇らしい気持ちで手に取ってみてはいかがでしょうか。
※ 本記事は、2026年3月1日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ トリゼンフーズ株式会社の公式サイトはこちら。






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