スポンサーリンク
テレビ番組・情報

【がっちりマンデー】ゆで太郎×もつ次郎で「売上10%増」その戦略とは

gacchiri-yudetaro-motsujiro
スポンサーリンク

「なぜゆで太郎は後発なのに店舗数日本一になれたの?」「もつ次郎って何?」そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。2025年12月21日放送の「がっちりマンデー!!」では、そばチェーン業界トップに君臨する「ゆで太郎」の躍進の秘密が明かされました。この記事では、池田智昭社長が語る独自の出店戦略から、売上10%増を実現した「もつ次郎」併設の狙いまで徹底解説します。


スポンサーリンク

ゆで太郎が店舗数日本一になった独自の出店戦略とは

そばチェーン業界で店舗数日本一に輝く「ゆで太郎」。2025年12月現在、グループ全体で237店舗を展開し、年間店頭売上は約150億円に達しています。

驚くべきは、その成長スピードです。創業は1994年と、「富士そば」や「小諸そば」といった老舗チェーンに比べるとかなりの後発組。それにもかかわらず、グイグイと店舗数を伸ばし、あっという間に業界トップの座を獲得しました。

では、なぜ後発のゆで太郎がここまで成長できたのでしょうか。池田智昭社長はその秘密をこう語っています。「富士そばさんや小諸そばさんは、オフィス街、繁華街、駅の改札から見える範囲内ぐらい。ゆで太郎はそういうところじゃないところに出してますんで」

ikedatomoaki

ゆで太郎システムの池田智昭社長                                 (引用:「がっちりマンデー」より)

つまり、あえて一等地を避けるという逆転の発想です。駅前や繁華街は家賃が高い。だったら、少し離れた場所に出店すれば家賃を抑えられる。そして浮いたコストを「本当に大事なもの」に投資できる——それが「店内製麺」でした。

ゆで太郎の各店舗には製麺室があり、1日に何度も粉からそばを打っています。そば粉比率は55%と、一般的な立ち食いそば店の2〜4割を大きく上回り、町のそば屋さんと変わらないクオリティを実現。それでいて、もりそば430円というリーズナブルな価格を維持しているのです。

morisoba

もりそば(引用:「がっちりマンデー」より)

個人的に、この「一等地を避けて品質に投資する」という発想は、飲食業界に限らず多くのビジネスに応用できる考え方だと感じます。限られた資源をどこに集中させるか——その判断が企業の命運を分けるのでしょう。


スポンサーリンク

ロードサイド作戦でファミリー層を開拓!郊外店が8割の理由

2007年以降、池田社長は新たな戦略を打ち出しました。それが「ロードサイド作戦」です。

従来の「駅前・繁華街をちょっと離れた場所」から、さらに思い切って郊外へ。幹線道路沿いに駐車場付きの店舗を次々とオープンさせたのです。

例えば、埼玉県新座市の店舗は最寄り駅から徒歩20分以上。通常の立ち食いそば店の常識からすれば「そんな場所で商売になるの?」と思われるかもしれません。しかし結果は大成功。広々とした駐車場を完備し、店内にはゆったり座れるテーブル席を多く配置。すると、これまで立ち食いそば店には縁遠かったファミリー層が週末に来店するようになったのです。

「麺が美味しい。なんか違いがわかる」——番組内でお子さんがそう語っていたのが印象的でした。店内で打ちたてのそばは、子どもの舌にもしっかりと「違い」が伝わるようです。

現在、ゆで太郎の約8割が郊外のロードサイド店舗。これは立ち食いそばチェーンとしては非常にユニークなポジショニングです。都心の駅前で働くサラリーマンを狙う競合他社とは、完全に異なる土俵で勝負しているわけですね。

この戦略転換には、池田社長の前職での経験が活きているのかもしれません。社長はかつて「ほっかほっか亭」で取締役まで務めた経歴の持ち主。テイクアウト弁当チェーンで培った郊外出店のノウハウが、ゆで太郎の躍進を支えているのでしょう。


スポンサーリンク

ピンチを救った「もつ次郎」併設のダブルネーム戦略

しかし、絶好調だったゆで太郎にもピンチが訪れます。2018年から2019年にかけて、それまで毎年きれいに伸び続けていた売上の伸び率が鈍化し、ほぼ横ばいに。

心配性だという池田社長は考えました。「新機軸でなんかできないかね」

色々と迷った末にたどり着いた答えが、なんと「もつ煮」でした。2020年から、ゆで太郎の店舗に「もつ次郎」を併設するダブルネーム戦略をスタートさせたのです。

店内の仕組みはシンプル。入り口の券売機に「ゆで太郎」と「もつ次郎」の2つのメニューボタンがあり、お客さんはその日の気分で選べます。さっぱりしたい時はそば、がっつり食べたい時はもつ煮定食やもつ炒め定食——こんな具合に、1つの店舗で2つの需要を満たせるようになりました。

syokkennki

店内入口の券売機メニュー(引用:「がっちりマンデー」より)

この戦略が特に効いたのは夕食時間帯です。立ち食いそば屋は昼食需要が中心で、夜はどうしても売上が落ちがち。しかし「もつ次郎」のメニューがあれば、仕事帰りにがっつり食べたい人も取り込める。ご飯付きのボリューム定食で、夕食需要をしっかりキャッチできるようになったのです。

結果として、もつ次郎を併設した店舗では売上が約10%アップ。現在は9割近い店舗でこのダブルネーム体制を採用しています。

motujiroteisyoku

どちらも食べられる!                                  (引用:「がっちりマンデー」より)

番組内でゲストの六角精児さんが「フードコートみたい」と表現していましたが、まさにその通り。自社内でフードコートを作ってしまったようなものです。看板を追加するだけなので、うまくいかなければ外せばいい——この柔軟な発想も、池田社長らしいなと感じます。


スポンサーリンク

池田智昭社長が語る成功の秘訣と今後の展望

「なぜもつ煮を選んだんですか?」という問いに対し、池田社長は番組内でこう答えています。

食べたかった

一瞬、冗談かと思いましたが、続けて「ダメだったらやめちゃえばいいんで」とも。この肩の力が抜けた姿勢こそが、ゆで太郎の強さの源泉なのかもしれません。

池田社長は、もともと「ほっかほっか亭」のフランチャイズオーナーから本部の取締役まで上り詰めた異色の経歴の持ち主。その後、1994年に元そば職人の水信春夫氏が創業した「ゆで太郎」に着目し、職人技をマニュアル化してフランチャイズ展開するというビジネスモデルを構築しました。

注目すべきは、セントラルキッチンや工場を持たないという選択です。各店舗で粉から製麺し、野菜も店内でカット。作りたてのおいしさを提供しながら、工場建設コストや輸送費を抑えるという一石二鳥の仕組みを作り上げました。

番組でも紹介されていたように、日本のそば業界は厳しい状況が続いています。東京都内の町のそば屋さんは40年前の約4000軒から約1000軒にまで減少。毎年75軒が閉店している計算です。そんな中でチェーン店が成長を続けているのは、こうした徹底した効率化と差別化戦略があってこそでしょう。


スポンサーリンク

まとめ

2025年12月21日放送のがっちりマンデーで紹介された「ゆで太郎」の成功戦略をまとめると、以下のポイントが浮かび上がります。

まず、駅前・繁華街を避けて家賃を抑え、その分を店内製麺という品質向上に投資したこと。次に、2007年以降のロードサイド作戦で郊外のファミリー層という新たな客層を開拓したこと。そして、売上が伸び悩んだ2018〜2019年を経て、2020年から「もつ次郎」併設というダブルネーム戦略で夕食需要を取り込み、売上10%アップを実現したこと。

池田智昭社長の「ダメだったらやめちゃえばいい」という柔軟な姿勢と、着実に成果を積み上げていく堅実さのバランスが、ゆで太郎を業界トップに押し上げた原動力といえるでしょう。

町のそば屋さんが減り続ける中、チェーン店がどのように生き残りを図っているのか——ゆで太郎の事例は、飲食業界に限らず多くのビジネスパーソンにとって参考になるはずです。

※ 本記事は、2025年12月21日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社ゆで太郎システムの公式サイトはこちら

参考記事:【カンブリア宮殿】ゆで太郎「そばチェーン1位」池田智昭の独自戦略

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました