あなたは、プリプリの新鮮なエビが食べたいと思いませんか?静岡県磐田市の「海幸ゆきのや」では、天然に近い上質な”バナメイエビ”を養殖しています。独自の黒い水槽と波発生装置による運動で、ぷりっぷりの身質とまろやかな味わいを実現。さらに深海からの天然の海水を使うこだわりも。この記事では、「がっちりマンデー」（2024年6月16日放送-TBS系）で紹介された革新的な養殖ビジネスの全容と、一流レストランでも高評価の秘密を紹介します。おいしさへのこだわりが、日本の養殖業を変えるかもしれません。
バナメイエビの養殖が大人気の理由とは？
近年、日本で養殖業が急速に注目を集めています。特に2024年現在、静岡県磐田市の「海幸ゆきのや」が手がける”バナメイエビ”の養殖は、大手レストランや外食チェーンからも高く評価され、人気を博しています。
海幸ゆきのやの養殖バナメイエビ（引用：「がっちりマンデー！」より）
このバナメイエビは、エビの養殖でありながら天然に近い味と質を実現しており、従来のイメージを覆すほど美味しいと言われています。なぜブラックバナメイエビが高い評価を受けているのか、その理由を見ていきましょう。
日納真吾社長が実践する”黒い環境”での養殖術
海幸ゆきのやの日納真吾社長は、バナメイエビを真っ黒な水槽で育てるという独自の養殖法を確立しました。これは、エビが生息する環境の色に同化する習性を活かしたものです。
真っ黒な水槽で育てば、エビも真っ黒な色になります。そして、このブラックエビを加熱する(茹でる)と、見事な赤い色合いに変わるのです。日納社長いわく「黒ければ黒いほど、茹で上がったらきれいな赤いエビになる」そうです。
海幸ゆきのやの日納真吾社長（引用：「がっちりマンデー！」より）
日納社長は「ブラックタイガー(黒虎エビ)に近いエビを日本で作ろう」と考え、この特殊な環境下での養殖に挑戦しました。その結果、高級レストランでも絶賛される美しい色合いと味覚を実現できたのです。
波を立てて”プリプリ”のエビを育てる工夫
美味しさを追求するため、日納社長は波による運動も取り入れています。水槽内に波を発生させる装置を設置し、エビにしっかりと運動させることで、身がプリプリになることを実現しました。
エビは本来、波に向かって逆らって泳ぐ性質があり、この習性を利用したのです。確かに、波の発生場所にはエビが群がってくることが確認されています。こうした地道な試行錯誤が、今の美味しさを生み出しているのです。
潮の香り漂う天然の海水を利用した養殖
さらに、エビ養殖に使用する水も徹底的にこだわっています。海幸ゆきのやは、磐田市から約1km離れた場所から、深さ200mの地層に染み込んだ海水を汲み上げて利用しています。
この海水には細菌がほとんど繁殖していないため、エビが病気にかかりにくいというメリットがあります。また、天然の海水ならではの潮の香りが楽しめ、さらに本物の味が感じられるのだそうです。
品質へのこだわりが、最高級の味を生み出す秘訣なのです。
大手レストランや外食チェーンでも絶賛の味
こうした徹底された品質管理と独自の養殖術の賜物で、ブラックバナメイエビは素晴らしい味に仕上がっています。実際、都内の某三ツ星レストランや、コンビニのおせち料理、シェラトン都ホテルなど、一流の店舗で使用されているほどです。
飲食業界を担う一流の料理人たちから、高い評価を受けていることが、この養殖エビの美味しさを物語っています。一般の方も、普段食卓に上るエビとは明らかに異なる味を感じることでしょう。
養殖ノウハウの広がりとフランチャイズ展開
このように卓越した品質と味を実現できた海幸ゆきのやのバナメイエビですが、その優れたノウハウを広く普及させる動きもあります。
日納社長はフランチャイズ展開を視野に入れており、建物の設計から水の循環システム、黒い環境づくりなどの養殖術について、パッケージ化してライセンス供与する考えだそうです。
優れた養殖術が広がれば、日本各地で美味しいエビが食べられるようになるかもしれません。さらに、エビだけでなく新たな魚介類の養殖にも挑戦する構えで、今後の展開が期待されます。
まとめ
静岡県磐田市の「海幸ゆきのや」が手がける”ブラックバナメイエビ”は、幾つかの独自の養殖術によって、天然に近い最高の味を実現しています。特に、黒い環境での育成、波による運動、天然の海水利用などの工夫が、プリプリの食感と上品な味わいを生み出しています。
一流店でも使用されるほどの高い評価を受けており、今後は一般家庭にも広く普及することが期待されます。そのため、フランチャイズ展開やノウハウの提供なども視野に入れられています。
「がっちりマンデー！」で紹介されたこの優れた養殖ビジネスは、革新的な取り組みによって日本の養殖業をけん引していくものと思われます。
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