「食べ物や飲み物が全部タダで試せる」という驚きのビジネスモデルで話題の試食の専門店「メグダイ」。2025年2月23日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介された、29歳の若手経営者が手掛ける革新的なビジネスの全貌に迫ります。
メグダイとは?29歳社長が仕掛ける試食の専門店の全貌
東京・代官山に店舗を構える試食の専門店「メグダイ」。株式会社メグダイの代表取締役である関川恵大社長は、わずか29歳の若手経営者です。店内には約80種類以上の商品が並び、すべての商品を無料で試食できることが特徴です。
扱う商品は、地方メーカーのこだわりの逸品がほとんど。例えば、1,500円の高級レトルトカレーや、発酵段階で音楽を聴かせて製造したというユニークなワイン、さらには雲丹のたまごかけ醤油など、一度は試してみたくなる商品が並んでいます。
商品売上げ0円なのに儲かる!独自のビジネスモデルを解説
メグダイの最大の特徴は、店舗での商品売上を100%生産者に還元していることです。一般的な小売店であれば考えられないこのビジネスモデルですが、実はこれが地方メーカーの支持を集める大きな理由となっています。
商品の購入方法も革新的です。気に入った商品は店頭で直接購入できるほか、商品カードのQRコードを読み込めばネットでも購入可能。重たい商品も手軽に注文できる仕組みになっています。
試食の専門店「メグダイ」の3つの収益源
メグダイの収益は、主に以下の3つから生み出されています:
- 場所代:1区画月額8万円×約80区画で、月商640万円
- マーケティング支援料:1社年間約500万円
- アンケートデータ分析・提供サービス
この仕組みにより、商品売上0円でも安定した収益を確保しているのです。
なぜアンケートが重要?メグダイのマーケティング戦略
メグダイの収益の柱となっているのが、アンケートを活用したマーケティング支援です。通常、メーカーが直接消費者の声を集めようとすると、どうしても遠慮や忖度が入ってしまいます。
しかし、第三者であるメグダイを通じて集めるアンケートは、率直な意見が得られやすいという特徴があります。試食をした消費者は「してもらったからには」という気持ちから、詳細なフィードバックを提供してくれるそうです。
出店企業の成功事例~みそ五郎の蔵 喜代屋の売上4倍増の理由~
長崎のメーカー「みそ五郎の蔵 喜代屋」は、「雲丹のたまごかけ醤油」(540円)をメグダイに出品したことで、大きな成功を収めました。約10社のバイヤーから声がかかり、売上は4倍に増加したといいます。
これは、メグダイが単なる試食スペースではなく、デパートやホテルのバイヤーも訪れる商談の場としても機能していることを示しています。
メグダイが選ばれる3つの理由と場所代の仕組み
地方メーカーがメグダイを選ぶ理由は主に3つあります:
- 低コストで東京進出が可能(月額8万円から)
- 正直な消費者の声が集められる
- バイヤーとの出会いのチャンスがある
経営コンサルタントの坂口孝則氏も「500万円のマーケティング支援料は安い」と評価しており、東京でのテストマーケティングとしては非常に効率的な選択肢となっています。
まとめ:メグダイが切り開く新しい試食の専門店ビジネス
メグダイは、試食という従来の販促手法を、マーケティングプラットフォームとして再定義することで、新しいビジネスモデルを確立しました。地方メーカーの東京進出を支援しながら、消費者にも新しい商品との出会いの場を提供する、まさに三方よしのビジネスと言えるでしょう。
若手経営者の柔軟な発想から生まれたこのビジネスモデルは、今後の小売業界に新しい可能性を示唆しているのかもしれません。
※本文中の情報は2025年2月23日放送のがっちりマンデーの内容に基づいています。
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