2025年3月23日に放送されたTBS系列「がっちりマンデー!!」では「儲かる白！」をテーマにさまざまな企業が紹介されました。その中でも特に注目を集めたのが、石川県白山市に本社を置く「ニッコー株式会社」の白い食器、ボーンチャイナです。一見すると普通の白い食器に見えますが、その白さと透明感には特別な秘密があったのです。今回は、多くの高級レストランが愛用する理由や製造方法など、ニッコーのボーンチャイナの魅力に迫ります。
ニッコーの白い食器ボーンチャイナが星付きレストランで人気の理由
ニッコー株式会社は1908年の創業以来、洋食器を中心に製造している老舗メーカーです。同社の製品は国内外の星付きホテルやレストランで広く使用されており、プロのシェフたちから絶大な支持を得ています。その理由は何といっても「白さ」と「透明感」にあります。
例えば、番組で紹介された「會田雄亮 オーバルホワイト」は1枚4,290円、「マテリアルウェイブス錫白」に至っては5万2,800円という高級品です。一般的な食器と比べると決して安くはありませんが、それでも多くの有名レストランがニッコーの食器を選ぶのはなぜでしょうか？
會田雄亮 オーバルホワイト （引用：「がっちりマンデー」より）
マテリアルウェイブス錫白 （引用：「がっちりマンデー」より）
それは、料理を最高の状態で提供したいプロのシェフたちが、料理を引き立てる「キャンバス」としてニッコーの白い食器を選んでいるからなのです。特にフランス料理などの繊細な色合いや盛り付けを重視する料理において、食器の白さは料理の色彩を際立たせる重要な要素となっています。
牛骨灰が生み出す驚きの透明感！ボーンチャイナの秘密とは
ニッコーの白い食器、特にボーンチャイナと呼ばれる製品が持つ驚異的な白さと透明感の秘密は何でしょうか？番組内でニッコー株式会社の陶磁器事業部の佐久間和さんが明かしたその秘密は「牛骨灰」でした。
ボーンチャイナとは、18世紀頃にイギリスで生まれた焼き物の製法で、その名の通り「骨（ボーン）」を使用して作られる磁器（チャイナ）です。牛の骨を高温で焼いて作られる「牛骨灰」を原料に混ぜることで、通常の陶磁器では実現できない白さと透明感を持つ食器が生まれるのです。
白さの秘密「牛骨灰」 （引用：「がっちりマンデー」より）
牛の骨に含まれるリン酸カルシウムという成分が、高熱で焼かれることでより光を通しやすくなります。日本では牛骨灰の含有率が30%以上のものをボーンチャイナと呼びますが、ニッコーの製品は50%近くまで牛骨灰を含んでいるため、他社製品と比べても際立った透明感を持っているのです。
白い食器メーカー「ニッコー」の歴史と年間20億円の売上げ実績
ニッコー株式会社は1908年（明治41年）に創業された歴史ある企業です。当初は碍子（がいし）メーカーとして創業しましたが、その後洋食器製造に進出し、現在では高級食器の代名詞となっています。
1908年創業の洋食器老舗メーカー「ニッコー」 （引用：「がっちりマンデー」より）
2025年現在、ニッコーの食器部門だけで年間売上は約20億円にのぼります。これは、高品質な製品を一貫して提供し続けることで、プロの料理人や高級ホテル・レストランからの信頼を勝ち得た結果と言えるでしょう。
また、ニッコーは国内生産にこだわり続けているメーカーとしても知られています。石川県白山市の工場では、熟練の職人たちが伝統的な技術と現代の技術を融合させながら、高品質な白い食器を生産し続けています。
プロが認める料理が映える効果—フランス料理店カイユのシェフ安達晃一が語る
「がっちりマンデー!!」では、ニッコーの白い食器を長年愛用している東京目黒区のフランス料理店「caillou（カイユ）」のシェフ、安達晃一さんのコメントも紹介されました。
フランス料理店「caillou（カイユ）」 （引用：「がっちりマンデー」より）
安達シェフは番組内で、普通の白い食器とニッコーのボーンチャイナを比較。同じ白い食器でも、並べてみると白さのレベルが明らかに異なることを実演してくれました。そして、その白さと透明感が料理にどのような効果をもたらすかについても語っています。
caillouの安達晃一シェフ （引用：「がっちりマンデー」より）
「トマトを置くだけでも全然違います。やはり料理は映えると思いますね」と安達シェフ。緑の野菜や鮮やかな食材が、ニッコーのボーンチャイナの上ではより鮮やかに、より美味しそうに見えるという効果を説明しました。これは単なる見た目の問題ではなく、料理の味わいを最大限に引き出すための重要な要素なのです。
プロのシェフが「美味しさ」を提供するためには、味はもちろん、見た目や香り、食感など、五感すべてに訴えかける必要があります。その中でも視覚に訴える「盛り付け」において、ニッコーのボーンチャイナは最高のパートナーとなっているのです。
ボーンチャイナ製造の難しさと熟練工の技術—佐久間和氏が解説
ボーンチャイナの製造は決して簡単ではありません。ニッコーの佐久間和さんによれば、「牛骨灰を入れすぎると柔らかくなるので整形しづらかったり、焼成、焼くのが難しくなったりという問題もあります」とのこと。
通常の陶磁器よりも柔らかい素材であるため、形を整える工程や焼成の工程において、より繊細な技術と経験が必要となります。そのため、ニッコーの工場では25年、29年、さらには35年以上という長い経験を持つ熟練工が製造を担当しています。
番組では、これらの熟練工がほとんど女性であることも紹介されました。柔らかい状態の食器を扱うには、長年の経験と繊細な感覚が必要です。彼女たちの慣れた手つきでスピーディーにこなしていく様子は、まさに職人技と言えるでしょう。
石川県の地元女性たちの技術が、世界に誇る日本の白い食器を支えているのです。
普通の白い食器とボーンチャイナの決定的な違いとは？
番組内では、一般的な白い食器とニッコーのボーンチャイナを比較する場面がありました。一見すると両方とも「白い食器」ですが、並べてみると明らかな違いがあります。
まず最も顕著な違いは、その「白さ」です。ニッコーのボーンチャイナは、一般的な白い食器と比べて明らかに白く、純粋で透明感のある白色をしています。これは牛骨灰に含まれるリン酸カルシウムの効果です。
もう一つの大きな違いは「透明感」です。安達シェフが実演してくれたように、ニッコーのボーンチャイナは光にかざすと透けるという特徴があります。牛骨灰の含有率が50%近くあるため、光が食器の表面だけでなく内部まで入り込んで反射し、食器全体が白く輝いて見えるのです。
この白さと透明感が組み合わさることで、料理の色彩がより鮮やかに見える効果が生まれます。特に彩り豊かな料理や、繊細な色合いの料理において、その効果は顕著です。
同じ料理でも映えがちがう！ （引用：「がっちりマンデー」より）
牛骨灰50%配合の白い食器が生み出す料理の魅力とは
牛骨灰を50%近く配合したニッコーのボーンチャイナが、料理にどのような魅力を与えるのでしょうか？
まず、鮮やかな色の食材がより鮮やかに見えるという効果があります。番組内では、トマトや緑の野菜を例に、一般的な白い食器に置いた場合と比較して、色が「パッと浮き上がって見える」という効果が紹介されました。
また、透明感のある白は、料理に清潔感や高級感を与える効果もあります。特に高級レストランでは、料理の味だけでなく、提供する「体験」全体を重視します。その中で、ニッコーのボーンチャイナのような高品質な食器は、料理の価値をより高める役割を果たしているのです。
さらに、番組では紹介されませんでしたが、ボーンチャイナは優れた保温性も持っています。これは料理の温度を適切に保つという実用的な面でも、プロのシェフに評価されている理由の一つです。
まとめ：がっちりマンデーで紹介されたニッコーの白い食器の魅力
2025年3月23日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介されたニッコー株式会社のボーンチャイナは、牛骨灰という意外な原料から生まれる驚くべき白さと透明感が特徴です。
牛骨灰を50%近く配合することで、他の白い食器とは一線を画す純白の色合いと透明感を持ち、料理の色彩を最大限に引き立てる効果があります。これが、多くの星付きレストランやホテルで愛用される理由となっています。
東京・目黒のフランス料理店「カイユ」の安達晃一シェフが実演したように、同じ料理でも使用する食器によって見え方や印象が大きく変わります。プロのシェフたちがニッコーの白い食器を選ぶのは、料理を最高の状態でゲストに提供したいという思いからなのです。
また、ボーンチャイナの製造には高度な技術が必要で、25年以上の経験を持つ熟練工の手によって作られています。石川県の地元女性たちの技術が、年間20億円という売上を支えているのです。
美しい白い食器は、料理をより美味しく、より魅力的に見せる「魔法」のような効果を持っています。ニッコーのボーンチャイナは、日常の食卓でも特別な日の食事でも、料理の魅力を最大限に引き出してくれることでしょう。
※本記事は、2025年3月23日に放送されたTBS系列の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
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