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【がっちりマンデー】「ウニッコリー」で儲かる!? ガンガゼウニの新事業

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高価でなかなか手が出にくく、ウニ離れが進む中、意外な味の変化で人気を呼んでいる商品があります。それは嫌われ者の”ガンガゼウニ”を使った「ウニッコリー」です。愛南町役場の清水陽介さんが、ブロッコリーの茎と河内晩柑を餌に与えることで、えぐみのないさっぱりとした味わいに生まれ変わらせました。通常のウニが6,000円するのに対し、格安の2,000円で食べられるうえ、環境にも優しい商品です。「がっちりマンデー!」(2024年6月16日放送-TBS系)でも取り上げられた、ウニ離れに悩む飲食業界に新たな活路を切り開く、この驚きの逸品の秘密に迫ります。

 

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ガンガゼウニとは?嫌われ者のウニが人気商品に

ガンガゼウニとは、海藻を食べ尽くし磯焼けの原因になる”厄介者”のウニです。このウニは時折大量発生し、昆布やワカメを食い尽くしてしまうだけでなく、サザエや珊瑚にも被害を与えてしまうため、これまで嫌われ者扱いされてきました。

しかし、2024年現在、愛媛県の最南端に位置する愛南町で、このガンガゼウニを使った新しい商品が生まれ、人気を集めています。それが「ウニッコリー」です。

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愛媛県愛南町産のウニ「ウニッコリー」(引用:「がっちりマンデー!」より)

ウニッコリーは、通常のウニが6,000円前後するのに対し、1パック(70g)2,000円と格安価格で販売されています。そのさっぱりとした味と香りから、地元の飲食店を中心に引っ張りだこの人気ぶりなのです。

 

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愛南町役場の清水陽介さんが開発した「ウニッコリー」

ウニッコリーを開発したのは、愛南町役場の水産課係長、清水陽介さん。もともとは町役場でガンガゼウニの駆除を担当していた清水さんでしたが、「美味しくなる餌を見つければ」と考え、試行錯誤を重ねました。

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ウニッコリーを開発した清水陽介さん               (引用:「がっちりマンデー!」より)

ニンジンや大根はウニが食べ付かず、キャベツは食べるもののコストがかかる。そんな中、愛南町の名産であるブロッコリーの茎を餌にしてみたところ、ガンガゼウニは香りよく、えぐみのないさっぱりとした味になったのです。

さらに風味を良くするため、同じく愛南町の名産である河内晩柑を加えることで、爽やかな香りも加わり、現在のウニッコリーの味が完成しました。

 

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ウニッコリーの作り方と美味しさの秘密

ウニッコリーの作り方は、まずガンガゼウニを養殖かごに入れ、餌となるブロッコリーの茎と河内晩柑を与えます。するとウニは食べたものの味や香りを体内に取り込み、まずかったガンガゼウニが、プリプリと弾けるような食感に変わり、さっぱりとした甘みと爽やかな香りが口に広がるようになるのです。

一方で、通常のガンガゼウニを食べると、激しいえぐみと癖っけだけが残る味です。今回ゲストの”見取り図”リリーさんも「おいしくはない。嫌な感じで、癖しかない」と語っていました。しかしウニッコリーを食べると「舌触りが全然違う。すっと入ってくる美味しさ」と絶賛していました。

ウニッコリーの味の秘密は、まずは餌となるブロッコリーの茎の力強い香りと旨味。そして河内晩柑が与える爽やかな風味が加わり、ガンガゼウニ本来のえぐみを打ち消しているのです。

 

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ウニッコリーの販売実績と商品化への課題

現在、ウニッコリーの販売は年間500パックで100万円程度の売上ですが、町の漁師さんたちも副収入として期待を寄せています。

一方で、まだ生産量が少ないことが商品化への大きな課題となっています。清水さんは「愛南町に来ないとウニッコリーは食べられませんよ」と語り、まずは町の特産品として広めていく考えです。

しかし、ガンガゼウニは日本の至る所の海にいる厄介者ウニ。ノウハウをきちんと広められれば、全国の自治体でも同様の商品化が可能になるかもしれません。

 

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ウニッコリー事業の将来性と全国展開の可能性

ウニッコリー事業には大きな将来性があると言えるでしょう。海洋環境へのダメージを抑えつつ、駆除するはずのウニを有効活用できる点は高く評価できます。

そして何より、通常食べられなかったウニが美味しく食べられるようになった点は素晴らしい。ウニ離れが進む中、新たな顧客層を開拓できる可能性も秘めています。

実際、清水さんはウニッコリーの味を絶賛する声が多いと語っています。「女性や子供でも気軽に食べられる味」だからこそ、今後は家庭用の商品展開も視野に入れているそうです。

さらに、ガンガゼウニが全国に生息している点を生かせば、他の自治体でもウニッコリー事業を立ち上げることは十分可能でしょう。その際のノウハウ提供なども検討されています。

 

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まとめ

かつて”厄介者”と嫌われていたガンガゼウニが、愛南町の名産品で甘くさっぱりした「ウニッコリー」へと生まれ変わりました。

これは、環境保護とビジネスチャンスの両立を実現した好例と言えるでしょう。単にウニを駆除するのではなく、餌を工夫することで美味しい商品化に成功したのです。

生産量の課題はあるものの、女性や子供でも気軽に食べられるウニッコリーなら、きっと新規顧客層を開拓できるはずです。

そしてなにより、全国に生息するガンガゼウニという強みを活かせば、同様の取り組みを他の自治体でも広げていくチャンスがあります。ウニ離れに悩む現代に、新たな一石を投じる事業として大いに期待できるのではないでしょうか。

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