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【がっちりマンデー】国枝の温泉乃畳「浴場専用で転倒防止」技術の秘密

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2025年8月17日に放送されたTBS系「がっちりマンデー!!」で紹介された株式会社国枝の「温泉乃畳」が大きな話題を呼んでいます。お風呂ビジネスをテーマとした番組で、従来の常識を覆す革新的な技術として注目を集めたこの浴場専用畳は、いったいどのような技術なのでしょうか。本記事では、番組で紹介された内容をもとに、国枝の温泉乃畳の秘密に迫ります。

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がっちりマンデーで話題!国枝の温泉乃畳とは?

2025年8月17日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介された株式会社国枝は、岐阜県揖斐郡大野町に本社を置く老舗畳メーカーです。明治35年(1902年)に創業された歴史ある企業で、現在の代表取締役社長である國枝幹生さんは4代目にあたります。社員17名という小規模な会社でありながら、年商約2億円を達成している注目企業です。

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(株)國枝の浴場専用の畳「温泉乃畳」                (引用:「がっちりマンデー」より)

同社が開発した「温泉乃畳」は、その名の通り温泉や大浴場専用に設計された特殊な畳です。従来、畳といえば和室に敷くものという固定観念がありましたが、国枝は全く新しい発想で畳の可能性を広げました。この革新的なアイデアが、サウナブームや温浴施設の増加という現代のお風呂トレンドにマッチし、新たなビジネスチャンスを生み出しています。

番組では、出演者の加藤浩次さんや山口智充さん、エコノミストのエミン・ユルマズさんも、この斬新なアイデアに驚きを隠せない様子でした。特に山口智充さんは「畳の進化」として高く評価し、エミン・ユルマズさんは「日本のジャパニーズカルチャーとして外国人にも人気が出る」と予測していました。

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浴場専用畳「温泉乃畳」の転倒防止効果と特徴

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(株)國枝の國枝幹生社長                 (引用:「がっちりマンデー」より)

温泉乃畳の最大の特徴は、浴場での転倒防止効果にあります。國枝幹生社長が番組で明かしたところによると、「どうしてもお風呂場滑りやすくなりますので、その目的は温泉の転倒防止なんです」とのことです。確かに、濡れた浴場の床は滑りやすく、特に高齢者にとっては転倒のリスクが高い場所です。

従来の浴場の床材と比較して、畳には以下のような優れた特性があります。まず、滑りにくい表面によって歩行時の安全性が格段に向上します。さらに、万が一転倒した場合でも、畳の適度な弾力性によって衝撃を和らげ、怪我の程度を軽減できます。

材質面でも大きな革新がありました。一般的な畳とは異なり、温泉乃畳の畳表にはポリプロピレンの樹脂製素材を使用しています。これにより、水を吸わず腐ったりしない耐水性を実現しました。また、畳の芯材にも独自の工夫があり、通常の木材ではなく、ガラスとポリプロピレンを混ぜて圧縮した特殊な素材を採用することで、優れた水はけ性能と耐久性を両立させています。

番組では実際に温泉の掛け湯をかけるデモンストレーションが行われましたが、水をかけてもぐんぐんと水が抜けていく様子が紹介され、出演者の山口智充さんも「よくできてるな」と感心していました。この優れた水はけ性能により、浴場特有の湿潤環境でも長期間使用できる実用性を確保しています。

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パズルのような施工技術!國枝幹生社長の裁断技術

温泉乃畳が他社では真似できない理由の一つが、國枝幹生社長が開発した独自の裁断技術にあります。番組では、まるでパズルのように畳を敷いていく施工の様子が紹介され、その精密さに出演者も驚いていました。

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「温泉乃畳」は断面が斜め                       (引用:「がっちりマンデー」より)

この技術の核心は、浴場の形状に合わせて正確に採寸した畳を、精密に加工する能力にあります。國枝社長は番組で「お風呂の形に合わせて採寸した畳を、正確に作る加工技術になります」と説明していました。手すりの穴や細かい切り込みなど、複雑な浴場の形状にも対応できる技術力は、長年畳作りに携わってきた老舗企業ならではのものです。

特に注目すべきは、社長が特注で作らせた裁断機の存在です。この機械は、畳の断面を斜めに切ることができる世界でも珍しい装置で、従来の畳作りでは不可能だった精密な加工を実現しています。國枝社長によると「刃物が斜めに、寸法通り切るという、この角度がなかなか難しい」とのことで、この技術的な困難を克服したことが、競合他社との差別化につながっています。

なぜ断面を斜めに切る必要があるのでしょうか。國枝社長の説明によると、「設置した時にしっかり線としてくっつく」ためだといいます。垂直にカットした場合、面同士がくっついてしまい、上部分に隙間が生じてしまうのです。「そうすると並べていくと実際よりこの膨らみ分、ずれてくる」ため、パズルのようにぴったりとはまらなくなってしまいます。斜めの切り口により、畳同士が線でくっつくことで、全てのパーツがきれいにぴったりはまり、同時に隙間から水も抜けるという一石二鳥の効果を実現しているのです。

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大江戸温泉物語Premium下呂本館での導入事例

番組では、岐阜県の下呂温泉にある「大江戸温泉物語Premium下呂本館」での実際の導入事例が紹介されました。この施設は、日本三名泉の一つとして知られる下呂温泉の中でも人気の高い温泉宿で、温泉乃畳の効果を実際に確認できる貴重な事例となっています。

大浴場に足を踏み入れると、従来のタイル張りの床とは全く異なる畳敷きの空間が広がります。温泉乃畳を導入することで、浴場の景観が格段にグレードアップし、日本らしい和の雰囲気を演出することに成功しています。特に、インバウンド観光客が増加している現在、日本文化を象徴する畳を温泉で体験できることは、大きな付加価値となっています。

施工面でのメリットも見逃せません。温泉乃畳の設置は、既存の床の上にパズルのように敷いていくだけなので、床自体を改修する必要がありません。そのため、大規模な工事費用を抑えることができ、施設側にとって経済的なメリットが大きいのです。さらに、施工時間がわずか10数分という短時間で完了するため、営業を止めることなく導入できる点も高く評価されています。

国枝の温泉乃畳は、この2年間で全国30施設に導入されるという急速な拡大を見せています。これは、転倒防止効果と景観向上、そして導入コストの安さという三つのメリットが、温浴施設経営者のニーズに完璧にマッチした結果といえるでしょう。

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国枝の温泉乃畳が選ばれる理由と今後の展望

株式会社国枝が温泉乃畳事業で成功している理由は、単なる新規事業への参入ではなく、明治35年の創業から120年以上にわたって培ってきた畳作りの技術力にあります。番組でも加藤浩次さんが「100年以上やってるところだから技術的には高いからこれできるってことなんでしょうね」と指摘していたように、120年以上の経験と技術の蓄積があってこそ実現できた革新なのです。

山口智充さんが番組で語っていたように、「畳ってだからもうなんかちょっと今少なくなってきてるじゃん、需要が。でもアップデートしてどんどんどんどん畳も進化していくとこうなってやっぱ需要が生まれる」という観点は非常に重要です。伝統的な畳需要が減少する中で、国枝は全く新しい用途を開拓することで、畳産業に新たな可能性を示しました。

今後の展望として、温泉乃畳の応用範囲はさらに広がる可能性があります。番組では山口智充さんが「市民プールとかもいいっすよね」と提案していましたが、実際にプールサイドや更衣室などでの活用が期待されます。子供が走り回ったり転んだりしやすい環境では、温泉乃畳の安全性が特に威力を発揮するでしょう。

また、エミン・ユルマズさんが指摘していたように、インバウンド観光客にとって畳は日本文化の象徴的な存在です。温泉という日本独特の文化と畳を組み合わせた温泉乃畳は、外国人観光客にとって特別な体験価値を提供できる可能性があります。

技術面では、一度採寸したデータを保存することで、最低2年に1回は必ず行う畳の交換も簡単になります。データからパーツを作るだけなので、メンテナンス性も優れており、長期的な運用コストの削減にもつながります。

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まとめ

がっちりマンデーで紹介された株式会社国枝の温泉乃畳は、伝統的な畳技術と現代のニーズを見事に融合させた革新的な商品です。浴場専用という全く新しい発想で畳の可能性を拡げ、転倒防止という明確な価値を提供することで、わずか2年で30施設への導入を実現しました。

國枝幹生社長が開発した特注裁断機による精密な加工技術と、ポリプロピレン素材を活用した耐水性の確保により、従来不可能だった湿潤環境での畳使用を実現しています。パズルのような施工方法により、営業を止めることなく短時間で導入できる点も、事業者にとって大きなメリットとなっています。

大江戸温泉物語Premium下呂本館での導入事例が示すように、温泉乃畳は安全性の向上だけでなく、浴場の景観グレードアップとインバウンド対応という複数の効果を同時に実現しています。明治35年創業の老舗企業の技術力と、現代のお風呂ブームという時代の流れが見事にマッチした成功事例といえるでしょう。

今後は市民プールなどの新分野への展開も期待され、畳産業に新たな成長の道筋を示した国枝の挑戦は、多くの伝統産業にとって参考になる事例となっています。

※ 本記事は、2025年8月17日に放送(TBS系)された人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社国枝のHPはこちら
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