「本家しぶそば」がなぜこんなに早いのか気になっていませんか?2025年12月21日放送の「がっちりマンデー!!」では、席に着いてわずか12秒でそばが届く驚異の駅そばチェーンが紹介されました。この記事では、東急グルメフロントが運営するしぶそばの早さの秘密から、店長・高砂七菜さんによる客数予測の仕組みまで徹底解説します。読めば、次に渋谷を訪れた際にきっと立ち寄りたくなりますよ。
本家しぶそばはなぜ早い?席に着いて12秒で届く驚異のスピード
「本家しぶそば」の最大の魅力は、なんといっても提供スピードの早さです。番組内での実測では、お客さんが席に着いてからわずか12秒でそばが届いていました。これは駅そばの中でも驚異的な数字といえるでしょう。
この早さを実現している最大のポイントは、レジでの注文方法にあります。店員さんがお客さんの注文を受けると、「か〜き〜あ〜げ〜」といった具合にメニューを復唱します。実はこれ、単なる確認作業ではありません。レジ横に設置されたマイクが声を拾い、その音声が厨房のスピーカーからリアルタイムで流れる仕組みになっているのです。
つまり、お客さんがお金を支払っている間に、厨房ではすでに調理がスタートしているというわけですね。だからこそ、席に着いた瞬間にはもうそばが完成しているのです。この「しぶそばコール」と呼ばれるオペレーションは、長年ファンに愛されてきた伝統であり、2025年9月に再オープンした渋谷道玄坂店でもしっかり継承されています。
番組ゲストの六角精児さんも、以前の渋谷駅構内店舗に通っていた経験から「どこに座ろうか迷っている間に店員さんがそばを持ってくる。心を読んでいるのかと思った」と驚きを語っていました。それくらい、しぶそばの早さは常連客の間でも語り草になっているのです。
東急グルメフロントが運営する駅そばチェーン「しぶそば」とは
「しぶそば」は、株式会社東急グルメフロントが運営する駅そばチェーンです。東急線沿線の駅構内や高架下を中心に店舗を展開しており、2025年9月の渋谷道玄坂店オープンにより全16店舗体制となりました。年間250万人以上のお客さんが利用する、東急沿線ではおなじみの存在です。
東急グルメフロントは1965年に前身会社が創業して以来、半世紀以上にわたって東急線沿線で飲食事業を展開してきた会社です。しぶそば以外にも、ファーストフードやカフェ、ベーカリーなど約70店舗を運営し、年間1,200万人を超えるお客さんを迎えています。
しぶそばのキャッチコピーは「急いでいても本物を」。通勤・通学で時間がない人でも、手軽に本格的なそばを味わえることをコンセプトにしています。このコンセプトこそが、早さと美味しさを両立させる原動力になっているのでしょう。
番組に出演した東急グルメフロントの伊達翔さんによると、渋谷道玄坂店の年間売上は10億円以上とのこと。駅そばという業態でこの数字は、相当な集客力があることを物語っています。
早いそばの提供を実現する3つの仕組み
しぶそばが驚異的な提供スピードを実現している背景には、3つの巧みな仕組みがあります。
1つ目は、先述した「しぶそばコール」です。レジでの復唱がマイクを通じて厨房に伝わることで、支払いと調理を同時進行させています。このシステムにより、お客さんの待ち時間を大幅に短縮しているのです。
2つ目は、麺の事前茹でです。しぶそばでは、普通に茹でると2分20秒かかる麺を、あらかじめ数人分茹でておく方式を採用しています。「え、それだと麺が伸びてしまうのでは?」と心配になりますよね。しかし、しぶそばの麺にはホールディングタイム(味を落とさず置いておける時間)が10分間設定されています。この10分以内であれば、美味しさを損なうことなく提供できるのです。もし10分を過ぎた麺があれば、それは潔く廃棄するという徹底ぶりです。
3つ目は、高精度な客数予測です。事前に麺を茹でておくといっても、闇雲に大量に茹でるわけではありません。しぶそばが蓄積してきた売上データと天気予報を組み合わせて分析し、分刻みで来客数を予測しているのです。この予測に基づいて、最終的には店長さんがどれだけ茹でておくかを判断します。
この3つの仕組みが連動することで、「早くて美味い」という一見相反する価値を両立させているのです。私個人としては、この仕組みに飲食業のプロフェッショナリズムを感じます。
店長・高砂七菜さんが語る客数予測の精度98%
渋谷道玄坂店の店長を務める高砂七菜さんは、番組内で客数予測について詳しく説明してくれました。
高砂店長によると、「お客さんがどのくらい来るかを時間帯ごとに予想してやっています」とのこと。具体的な予測方法は企業秘密とされていますが、売上データと天気などの外部要因を分析し、かなり細かい単位で予測を立てているようです。
驚くべきは、その予測精度です。高砂店長いわく「予測の精度は98%ぐらい」。つまり、ほぼ外れることがないということです。この高い精度があるからこそ、麺の廃棄ロスを最小限に抑えながら、常にベストな状態のそばを提供できるわけですね。
番組の通山茂之さん(「月刊食堂」統括編集長)も「集客の生命線も収益の生命線も提供スピードにかかっている。だからそこへの注力が半端ない」と分析していました。98%という数字は、まさにその「半端ない注力」の賜物といえるでしょう。
データ分析と現場の判断力が融合した好例であり、飲食チェーンの運営に興味がある方にとっても学びの多い事例ではないでしょうか。
渋谷道玄坂店は年間売上10億円以上!人気メニューも紹介
「本家しぶそば 渋谷道玄坂店」は、2020年9月に渋谷駅構内での約40年間の営業に幕を下ろした後、2025年9月14日に渋谷道玄坂で復活オープンしました。渋谷駅から徒歩約3分という好立地で、1階12席・2階26席の計38席を備えています。
番組で伊達翔さんが語った年間売上は10億円以上。駅そばチェーンとしては驚異的な数字です。これだけの売上を支えているのは、やはりスピードと味の両立、そして長年のファンからの支持でしょう。
一番人気のメニューはかき揚げそば(650円)。サクサクのかき揚げと風味豊かなそばの組み合わせは、王道ながらも安定した美味しさです。また、渋谷道玄坂店限定の「オールスターそば」も注目メニュー。エビ天、イカ天などがずらりと乗った贅沢な一杯で、価格は1,280円です。
営業時間は平日8:00〜23:00、土日祝は9:00〜22:00と長めに設定されているため、朝食から夜食まで幅広い時間帯で利用できるのも嬉しいポイントですね。忙しいビジネスパーソンにとって、サッと立ち寄れる頼もしい存在といえます。
まとめ
2025年12月21日放送の「がっちりマンデー」で紹介された「本家しぶそば」は、席に着いて12秒でそばが届くという驚異的なスピードが最大の特徴です。
その早さの秘密は、レジの復唱が厨房にリアルタイムで伝わる「しぶそばコール」、ホールディングタイム10分を活かした麺の事前茹で、そして98%の精度を誇る客数予測システムにありました。東急グルメフロントの伊達翔さんや店長の高砂七菜さんのお話から、現場の創意工夫と徹底したオペレーションが伝わってきましたね。
個人のそば屋さんが減少傾向にある中、しぶそばのようなチェーン店が「早さ」と「美味さ」を武器に存在感を示しているのは興味深い現象です。渋谷を訪れた際は、ぜひ一度その12秒の体験をしてみてはいかがでしょうか。
※ 本記事は、2025年12月21日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 本家しぶそばの公式サイトはこちら




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