スポンサーリンク
テレビ番組・情報

「100m先も検知」クマ対策AIクマさんカメラProの価格と性能

ai-kuma-camera-pro-price
スポンサーリンク

全国でクマによる被害が深刻化する中、「どうやってクマの接近を事前に察知すればいいのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。この記事では、名古屋市のレッツ・コーポレーションが開発した「AIクマさんカメラPro」について、価格・性能・導入状況まで詳しく解説します。AI技術を活用したクマ対策の最前線を知ることで、安心して暮らせる環境づくりのヒントが見つかるはずです。


スポンサーリンク

AIクマさんカメラProとは?クマを光と音で警告するAI検知カメラ

AIクマさんカメラPro」は、名古屋市に本社を置く株式会社レッツ・コーポレーションが開発したクマ検知専用の防犯カメラです。このカメラの最大の特徴は、AIがリアルタイムで映像を解析し、クマを自動的に検出するという点にあります。クマを検出すると、回転灯が点灯し、同時に音声で「クマが現れました」と警告を発してくれるため、屋外での作業中や就寝中でもいち早く危険を察知できる仕組みになっています。

ai-kumasan-camera-Pro

AIクマさんカメラPro              (引用:「レッツ・コーポレーション」               公式サイトより)

2025年度は環境省の速報値によると、クマによる死亡者数が7人に達し、統計のある2006年度以降で過去最多を記録しました。4月から9月までの人身被害件数も99件(108人)に上っており、まさに過去最悪のペースで推移しています。こうした状況を受けて、クマの接近を事前に知らせる「見守りシステム」へのニーズが急速に高まっているのです。

AIクマさんカメラProが注目される理由は、単なる監視カメラではなく「能動的に警告を発する」という点にあります。従来の防犯カメラは録画が主目的でしたが、この製品はクマを検出した瞬間に光と音で知らせてくれるため、人が映像を常時監視している必要がありません。特に山間部の事業所や農家、観光施設など、人手が限られる現場での活用が期待されています。


スポンサーリンク

AIクマさんカメラProの価格|業務用43万円・家庭用12万円

気になる価格ですが、AIクマさんカメラには業務用と家庭用の2つのラインナップがあります。業務用の「AIクマさんカメラPro」は参考価格43万7,800円、家庭用の「AIクマさんカメラ」は参考価格12万3,200円となっています。

正直なところ、家庭用でも12万円という価格は決して安くはありません。しかし、クマによる被害で命を落としたり、重傷を負ったりするリスクを考えると、この投資には十分な価値があるのではないでしょうか。特に東北地方や北陸地方など、クマの出没が頻繁に報告されている地域にお住まいの方にとっては、安心を買うための費用として検討に値する製品だと感じます。

業務用と家庭用の大きな違いは検知距離にあります。家庭用が約10メートルの検知範囲であるのに対し、業務用Proは約100メートル先のクマまで検出可能です。広い敷地を持つ宿泊施設や農地、工事現場などでは業務用を、住宅周辺のピンポイントでの監視には家庭用を選ぶとよいでしょう。

また、このカメラの大きなメリットとして「ランニングコストの安さ」が挙げられます。インターネット接続が不要で、電源さえ確保できればスタンドアロンで動作するため、毎月の通信費がかかりません。山間部などネットワーク環境が整っていない場所でも問題なく使用できる点は、実用面で非常に重要なポイントです。


スポンサーリンク

認識精度90〜95%!最大100m先のクマも検知できる実力

AIクマさんカメラProの認識精度は90%から95%とされています。実際に「NIKKEI NEWS NEXT」の取材では、名古屋市内でカメラから10メートル、50メートル、100メートルの距離にクマの写真を設置してテストを行い、いずれの距離でもクマを正確に認識できることが確認されました。

興味深いのは、クマと犬の画像を並べて表示してもクマだけを正確に識別できるという点です。一般的な動体検知カメラでは「動くもの」に反応してしまい、犬や猫、あるいは木の枝が揺れただけでも誤作動することがあります。しかしAIクマさんカメラは、膨大なクマの画像データを学習させることで、クマとそれ以外の動物を区別する精度を実現しています。

さらに、設定を変更することでシカ、イノシシ、サル、アライグマ、キョンなどの野生動物や、不審者の検知にも対応可能です。つまり、クマ対策だけでなく総合的な獣害対策・防犯対策としても活用できる製品となっています。

業務用Proにはズームレンズが搭載されており、カメラが自動で上下左右に首を振りながら複数のポイントを巡回監視する機能も備わっています。広い範囲を効率的にカバーできるため、限られた台数でも効果的な監視体制を構築できるのが強みです。


スポンサーリンク

開発元レッツ・コーポレーションの技術力|車両認識システムを応用

AIクマさんカメラを開発したレッツ・コーポレーションは、もともと防犯用の特殊カメラ製造で実績を持つ企業です。特に注目すべきは、高速道路などで採用されている違反車両取り締まり用のカメラシステムで培った技術です。

同社の車両認識システムは、走行中の車の車種、ナンバープレート、色を瞬時に解析し、97%という驚異的な精度で特定することができます。赤外線を使用しているため夜間でも問題なく認識でき、約300車種に対応するために20万枚以上の車両画像データをAIに学習させてきた実績があります。

この車両認識で培ったAI画像解析技術をクマの検知に応用したのが、AIクマさんカメラシリーズです。しかし、車両と違ってクマの画像データを大量に集めるのは容易ではありませんでした。そこでレッツ・コーポレーションのスタッフは岐阜県奥飛騨にあるクマ牧場に赴き、様々な角度からクマの画像を撮影してAIに学習させました。

レッツ・コーポレーション情報機器事業部の福田伊佐央係長は「学習データとしてはもっと欲しいと感じており、より多く入れることでこの商品はもっとブラッシュアップされて精度も上がる」と語っています。つまり、今後さらなる精度向上が期待できるということです。個人的には、このような技術的な向上心を持った企業が開発した製品であることに好感を持ちます。


スポンサーリンク

AIクマさんカメラProの導入状況と受注実績

AIクマさんカメラシリーズは2025年11月7日から予約受付を開始しました。発売からまだ日が浅いにもかかわらず、東北地方を中心に宿泊施設や大学などから問い合わせが相次いでいるそうです。現在の受注台数は約20台で、東北や北陸、山間部の工事業者など法人からの問い合わせがほとんどとのことです。

レッツ・コーポレーションでは年間1,000台の販売を目標に掲げています。2025年度のクマによる人身被害が過去最多を記録している状況を考えると、この目標は十分に達成可能ではないかと思われます。特に東北地方では、岩手県で22人、秋田県で19人(2025年4〜9月累計)という深刻な被害が報告されており、対策製品への需要は今後さらに高まることが予想されます。

興味深いのは、当初2024年9月に予約販売を開始する予定だったものの、クマの検出機能を改善するために発売を延期したという経緯です。急いで市場に投入するのではなく、製品の完成度を高めることを優先した姿勢は、ユーザーにとって心強いものがあります。

今後は個人宅での需要も増えてくるのではないでしょうか。特に住宅地にクマが出没するケースが増えている現状では、「我が家は大丈夫」とは言い切れなくなっています。クマ対策は「被害に遭ってから」では遅いのです。早めの備えが何より大切だと痛感させられます。


スポンサーリンク

まとめ

AIクマさんカメラProは、名古屋市のレッツ・コーポレーションが車両認識技術を応用して開発したクマ検知カメラです。業務用は43万7,800円で最大100メートル先のクマを検知でき、家庭用は12万3,200円で約10メートルの検知範囲に対応しています。AIによる認識精度は90〜95%を達成しており、光と音で即座に警告を発する仕組みによって、人的被害の防止に貢献することが期待されています。

2025年度はクマによる死亡者数が過去最多の7人を記録するなど、被害は深刻化の一途をたどっています。山間部だけでなく住宅地での出没も増えている今、AIを活用したクマ対策は今後ますます重要になってくるでしょう。AIクマさんカメラProは、そうした時代のニーズに応える製品として、多くの人々の安全を守る一助となることを期待したいと思います。

※ 本記事は、2025.12.23放送(テレビ東京系) の「NIKKEI NEWS NEXT」(LBSローカルビジネスサテライト)を参照しています。
※ 株式会社レッツ・コーポレーションの公式サイトはこちら

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました