がっちりマンデーで紹介されたハイサーブウエノとは、どんな会社なのでしょうか?丸亀製麺や吉野家など、誰もが知る大手飲食チェーンの厨房を支える新潟県三条市の企業です。本記事では、小越元晴社長率いるハイサーブウエノの強みや、ヒット商品を生み出す発明家・小山悟さんの存在、そしてオーダーメイドにこだわる職人集団の技術力について詳しくご紹介します。
ハイサーブウエノとは?丸亀製麺や吉野家など1万店超の厨房を支える会社
ハイサーブウエノは、新潟県三条市に本社を置く業務用厨房機器メーカーです。1969年に「上野製作所」として創業し、1991年に現在の社名に変更しました。社名の「ハイサーブ」は「ハイクオリティサービス」に由来する造語で、高品質なサービスへのこだわりが込められています。
この会社が手がける厨房機器は、私たちの身近な飲食チェーンで幅広く使われています。具体的には、丸亀製麺、吉野家、サイゼリヤ、バーミヤン、ガスト、しゃぶ葉、はなまるうどん、夢庵、六厘舎など、名だたる大手チェーンがハイサーブウエノの製品を採用しており、その数は全国1万店舗以上にのぼります。
厨房機器というと一般的には冷蔵庫や調理器具をイメージしがちですが、ハイサーブウエノが得意とするのは、調理台やシンクといったステンレス製の厨房板金製品です。飲食店の厨房を効率的かつ安全に機能させるための設備を、設計から製造まで一貫して手がけているのが大きな特徴といえます。
燕三条地区といえば、古くから金属加工の技術で知られる「ものづくりの街」。ハイサーブウエノも、この地域に根付いた高い技術力と職人のネットワークを活かしながら、飲食業界になくてはならない存在へと成長してきました。
小越元晴社長が語るハイサーブウエノの強みと年商27億円の秘密
ハイサーブウエノを率いるのは、代表取締役社長の小越元晴さんです。小越社長は、アメリカ留学や東京のベンチャー企業での勤務を経て、家業であるハイサーブウエノに入社しました。2011年に社長に就任して以降、経営改革を進め、会社を成長軌道に乗せてきた人物です。
番組内で小越社長は、直近の年商が27億円であることを明かしています。この数字だけ見ても、同社が飲食チェーンから厚い信頼を得ていることがわかります。
ハイサーブウエノの最大の強みは、「うちにしか作れないものがある」という点です。自社ブランドの既製品を売り込むのではなく、顧客のニーズに合わせたオーダーメイド製品を提供することで、大手メーカーの規格品と差別化しています。飲食店の現場で働く人たちが何に困っているのかを丁寧にヒアリングし、それを形にするという姿勢が、大手チェーンからの信頼につながっているのでしょう。
また、小越社長は「飲食業で働く人たちがケガをせず、安全に働ける厨房環境を作る」という理念を掲げています。単に機器を販売するだけでなく、厨房全体のシステムを提案し、繁盛店づくりをサポートするという考え方は、今後ますます重要になってくるのではないでしょうか。
73歳の発明家・小山悟が開発したヒット厨房機器を紹介
ハイサーブウエノがこれほど多くのヒット商品を生み出せる背景には、ある「すご腕発明家」の存在があります。それが、73歳の小山悟さんです。
小山さんが開発した代表的な製品の一つが、丸亀製麺で使われている「うどんの水切りマシーン」です。この機械は、茹で上がったうどんを窪みにセットするだけで、中の穴がギューッと空気を吸い込み、その勢いで麺の余分な水気を一気に取ってくれるという優れもの。従来は手作業で行っていた水切り作業は、手を痛めることも多かったそうですが、この機械のおかげでグッと楽になったといいます。
もう一つ、小山さんのアイデアから生まれたのが「出汁サーバー」です。丸亀製麺でかけうどんを注文すると、お客さんが自分で出汁を入れられる機械がありますよね。元々は1つの蛇口しかなかったものを、3人まで同時に使えるようにしたのが小山さんの発明です。
「こういうのって、作ったことあったんですか?」というスタッフの質問に対し、小山さんは「ないです」とあっさり回答。長年の経験とノウハウがあるからこそ、未知の領域でもアイデアを形にできるのでしょう。「日の目の見ないやつは数知れず」という言葉からも、試行錯誤を重ねてきた発明家としての姿勢がうかがえます。
1日300枚の設計図!オーダーメイドで厨房を作る職人集団
ハイサーブウエノのもう一つの強みは、徹底したオーダーメイド対応です。同じチェーン店であっても、店舗ごとに広さや構造が異なるため、厨房機器の置ける場所も全然違ってきます。そのため、同じマシーンでも店舗に合わせてサイズを変える必要があるのです。
設計部の吉原健さんによると、1日に書く設計図の数はなんと200〜300枚。営業部の小林祐介さんと設計部が密に連携しながら、お客さんの要望に100%応えるための図面を作成しているそうです。
図面が完成したら、次は工場での製造に移ります。工場長の櫻井雄治さんをはじめとする職人たちが、1枚1枚の設計図を見ながら手作業で製品を仕上げていきます。1つ1つが異なる仕様のため、機械で自動化することが難しく、どうしても人の手が必要になるのです。
これはまさに、新潟燕三条地区ならではの「匠の技」といえるでしょう。レーザー加工機やベンダー加工機といった最新設備も活用しながら、職人の技術と経験が融合することで、高品質なオーダーメイド製品が生み出されているのです。
トリノ・ガーデン中谷社長やタイミー小川社長も注目する理由
がっちりマンデーの番組内では、トリノ・ガーデンの中谷一郎社長が「今気になる会社」としてハイサーブウエノを紹介しました。トリノ・ガーデンは飲食店の業務分析を手がける会社で、中谷社長自身も顧客の分析後に「この設備があれば」「什器があと何センチ変わるといいんだけど」といった要望が出てきた際に、ハイサーブウエノに相談しているそうです。
また、スキマバイトサービス「タイミー」を運営する小川嶺社長も、ハイサーブウエノとの関わりに言及しています。小川社長によると、うどんの湯切りのような作業は、初めて来た人には難しいことが多いそうです。しかし、ハイサーブウエノの水切りマシーンなら「置くだけ」で誰でもできるため、複雑なオペレーションを簡素化できるとのこと。
つまり、ハイサーブウエノの製品は、飲食店の人手不足問題の解決にも貢献しているということです。初めてのスタッフでも即戦力になれる環境づくりは、これからの飲食業界にとって非常に重要なテーマ。ハイサーブウエノの厨房機器が注目される理由は、単なる便利さだけでなく、業界全体の課題解決につながっている点にもあるのではないでしょうか。
まとめ
がっちりマンデーで紹介されたハイサーブウエノは、新潟県三条市から全国1万店以上の飲食チェーンの厨房を支える、知る人ぞ知る企業です。小越元晴社長のリーダーシップのもと、73歳の発明家・小山悟さんが生み出すヒット商品、そして1日300枚もの設計図を描く職人集団の技術力が、同社の強みとなっています。
オーダーメイドへのこだわり、安全で効率的な厨房づくりへの情熱、そして燕三条地区の伝統的な金属加工技術。これらが組み合わさることで、ハイサーブウエノは飲食業界になくてはならない存在となりました。
私たちが普段何気なく利用している丸亀製麺や吉野家の厨房の裏側に、こうした職人たちの技術と情熱があることを知ると、食事がより一層美味しく感じられるかもしれません。今後のハイサーブウエノの動向にも、ぜひ注目していきたいですね。
※ 本記事は、2026年1月25日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ (株)ハイサーブウエノの公式サイトはこちら






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