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【ブレイクスルー】中矢大弓のイロドリ「見えない色」で鮮度も偽物も判定

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2026年2月7日放送のテレビ東京系「ブレイクスルー」で紹介されたのは、Milk.株式会社の中矢大弓CEOが開発したハンディ型ハイパースペクトルカメラ「イロドリ」。食品の鮮度予測から偽物の真贋判定、さらには肌年齢や農業の効率化まで、人の目では見えない色を可視化するこの技術は、多くの産業を変えようとしています。この記事では、番組で紹介されたイロドリの驚きの機能と、中矢氏の挑戦の全貌を詳しくお伝えします。


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イロドリとは?中矢大弓が開発した小型ハイパースペクトルカメラの実力

番組「ブレイクスルー」で最も注目を集めたのが、Milk.株式会社の中矢大弓CEOが新たに開発したハンディ型ハイパースペクトルカメラ「イロドリ(IRODORI)」です。

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ハイパースペクトルカメラのハンディタイプ「イロドリ」                    (引用:「ブレイクスルー」より)

そもそもハイパースペクトルカメラとは、人間の目やスマホのカメラでは捉えられない細かな色の違いを識別できる特殊なカメラのこと。私たちが普段見ている色は、赤・緑・青の「3原色」の組み合わせですが、ハイパースペクトルカメラはなんと141もの色を捉えることができます。レンズとセンサーの間に「分光器」という部品があり、ここを光が通ることで141色に分解され、肉眼では絶対に気づけない微妙な色の違いまで検出できるのです。

ただ、従来のハイパースペクトルカメラは大型で価格も非常に高く、研究機関や大企業でしか使えないのが現実でした。そこで中矢CEOが開発したのが、小型化した「イロドリ」です。141原色にはさすがに及ばないものの、18原色を捉えることができ、人間の目を大きく超えた色分解能を持っています。しかも価格は数万円オーダーにまで抑えられており、2025年12月にはクラウドファンディングで販売を開始しました。

「高性能なのに手軽に使える」というこのバランスこそが、イロドリの最大の強みだと感じます。技術がどれほど優れていても、使える人が限られていては社会は変わりません。中矢CEOは「なるべく多くの人に使ってもらう」という明確なビジョンを持って小型化に挑んだわけで、ここに技術者であると同時に経営者としてのセンスが光っています。


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食品の鮮度を精度98.7%で予測!色彩AIによるフードロス対策

番組内で特に驚かされたのが、イロドリによる食品の鮮度予測です。スタジオに用意された3つのレモンは、見た目も触感もほとんど変わらないもの。ところがイロドリで表面を撮影するだけで、Aのレモンは「あと56.3日」、Bは「63日」、Cは「72日」と、それぞれの残り寿命が瞬時に表示されたのです。

これを可能にしているのが、中矢CEOが独自に開発した色彩AIです。あらかじめレモンの色味や腐敗パターンをAIに学習させておき、撮影した画像をそのデータと照合することで、食品がいつ頃腐敗するかを逆算できる仕組みです。その精度は98.7%というのですから、人間の経験や勘に頼った判断とは次元が違います。

この技術が実用化されれば、フードロス問題に大きなインパクトを与えることは間違いありません。番組内では、広島県との連携プロジェクトが紹介され、保管中に腐って約3割ものレモンが廃棄されている実態が明かされました。イロドリを使えば、傷みやすいものを事前に選別して加工に回したり、優先的に出荷するといった判断が可能になります。

日本のフードロスは2023年度の推計で年間約464万トン。食べられるのに捨てられている食品がこれほど存在するという現実に対し、「色で鮮度が見える」という技術は非常に明快な解決策です。すでに大手回転寿司チェーンがマグロの切り身の鮮度測定に、大手パンメーカーが製品の焼き色管理に、それぞれイロドリの導入を検討しているとのこと。さらに、世界有数のレモン生産国であるトルコからも注目され、導入に向けた協議が進んでいるといいます。

筆者としては、この技術が食品流通の現場に広まれば、「賞味期限」という一律の基準ではなく、個々の食品の状態に応じたきめ細やかな管理が当たり前になる時代が来るかもしれない、と感じました。


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ブランドバッグや高級ワインの真贋判定もほぼ100%の精度

イロドリの活用範囲は食品にとどまりません。番組で大きく取り上げられたもう一つのテーマが、真贋判定(本物と偽物の判別)です。

中矢CEOによると、あらかじめ本物のデータをAIに学習させておけば、肉眼では判別できないわずかな色の違いから、偽物を見分けることができるそうです。対応範囲は幅広く、絵画の塗料成分の違い、ルビー・サファイア・エメラルド・パール・ダイヤモンドといった宝石類、そしてブランドバッグに至るまで、これまで計測したブランドバッグに関してはほぼ100%に近い精度で真贋を判別できたとのこと。

中でも特に期待されているのが、偽物が氾濫して問題となっている高級ワインや、近年高騰するヴィンテージウイスキーの判定です。この技術なら、瓶を開封せずに色を見るだけで本物か偽物かを判定できるため、商品価値を損なうことなく真贋チェックが可能になります。

また、アパレルメーカーからの相談も紹介されました。同じ染色液・同じ釜を使っても、その日の環境条件や工場の違いで微妙に染色具合が変わってしまう問題があり、イロドリを使えばその差を数値化して品質の標準化が図れるというのです。これまで職人の目に頼っていた作業がデータで可視化されるわけですから、ブランドの品質を守る強力なツールになるでしょう。

個人的に、この真贋判定技術はオークション市場やリユース市場の信頼性を大きく引き上げる可能性があると思います。「本物かどうか分からない」という不安が解消されれば、消費者は安心して取引でき、市場全体の健全化につながるのではないでしょうか。


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肌年齢から農業・インフラ点検まで広がるイロドリの活用分野

番組では、食品や真贋判定以外にも、実に多彩な活用事例が紹介されました。

まず美容・健康分野です。ハイパースペクトルカメラで肌を撮影すると、シミの原因となるメラニン量や肌の水分量、さらには血流量まで測定できるといいます。中矢CEOは「肌年齢がどのぐらいか」「健康状態まで見えるのではないか」と語っており、美容業界への展開に大きな可能性を感じさせます。

加えて、相場英雄氏が番組内で鋭く指摘したのが個人認証としての活用です。人の肌の色合いをより細かく識別することで、指紋認証のような「スペクトル指紋」として個人を特定できる可能性があるとのこと。将来的には裁判の証拠採用なども視野に入っているようです。

農業分野でも注目の活用法が。イロドリで植物を撮影すると、光合成の状態まで可視化でき、水やりや肥料のタイミングを数値で判断できるようになります。これまで農家の経験や感覚に頼っていた農業が、データに基づいた精密農業へと進化するきっかけになり得ます。

さらにインフラ点検の現場でも導入が始まっています。愛媛県西条市の水上塗装では、橋の防食塗装の塗膜厚みをイロドリで測定する試験を実施中。従来は特定の技術者でないと難しかった検査が、イロドリなら誰でも測定可能になると水上拳斗社長は期待を寄せています。

こうして並べてみると、「色を精密に見る」というたった一つの技術が、まるで違う産業の課題を横断的に解決していることに驚かされます。まさに中矢CEOが番組で語った「見えていると思い込んでいた領域に、まだまだ信号が隠れている」という言葉の通りです。


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中矢大弓の経歴とMilk.株式会社を創業した理由

中矢大弓CEOの原点は、「ノーベル物理学賞を取りたい」という壮大な夢でした。高校卒業後にアメリカの大学に留学し、物理学を専攻。世界を大きく変える発明をしたいと研究に打ち込む中で、日本で開発されたハイパースペクトルカメラの存在を知ります。

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Milk.株式会社の中矢大弓CEO                        (引用:「ブレイクスルー」より)

「このカメラなら世の中を変えられるかもしれない」と直感した中矢氏は、アメリカの大学をすぐに辞めて日本に戻り、ハイパースペクトルカメラの研究を本格的に開始。特にがん細胞の解析に注力し、このカメラで撮影した画像をAIで解析することで、すい臓がんや大腸がんなど7種類のがん細胞を識別できる技術を開発しました。尿や血液、唾液からもがん細胞を見つけられる可能性があるといい、臓器ごとに色が異なることから、どの臓器のがんかまで特定できる可能性を秘めています。

研究を深めるにはデータを世界中から集める必要があり、その規模は一研究所の予算では賄えない。「もう会社にするしかない」――こうして2019年にスタートアップ企業Milk.株式会社を創業しました。

番組の最後で中矢CEOが語った「ブレイクスルーとは、見えないものが見えること」という言葉がとても印象的でした。可視光は「見えているから分かっている」と思い込まれ、赤外線や紫外線ばかりが研究されてきた中、あえてその「見えている領域」に挑んだ発想の転換こそが、このイノベーションの核心だと感じます。


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まとめ

今回の「ブレイクスルー」で紹介された中矢大弓CEOのイロドリは、「色を精密に見る」というシンプルな原理でありながら、食品鮮度の予測、フードロス対策、真贋判定、美容、農業、インフラ点検と、驚くほど幅広い分野に可能性を広げている技術でした。

特に、数万円で購入できるハンディデバイスとして小型化・低価格化を実現した点は、社会実装を見据えた大きな一歩です。すでにトルコをはじめ海外からの注目も集まっており、中矢CEO自身も「日本のスタートアップの代表格になれるように」と意気込みを語っています。

「見えないものを見えるようにする」ことで、これまでの非常識が常識に変わる。そんな未来を切り拓く中矢CEOとイロドリの今後から、ますます目が離せません。

※ 本記事は、2026年2月7日放送(テレビ東京系)の人気番組「ブレイクスルー」を参照しています。
※ Milk.株式会社の公式サイトはこちら

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