2022年1月21日の夜、東京池袋のララブホテルで殺人事件がありました。犯人の藤井遥(ふじいはるか)容疑者の顔画像のほか、被害者となった今野勝蔵さんとの関係や犯人隠避となった小林優介・翔太両容疑者について疑問に感じた点を深堀してみました。
藤井遥容疑者の顔画像
報道画像で、連行時の様子です。顔は、フードで隠しているためはっきりしません。
こちらは、送検時の車内での顔画像です。
防犯カメラ映像が新たに報道されていましたので掲載しておきます。
防犯カメラには、今野勝蔵さんと思われる男性と談笑している様子が映っていて、その後ホテルに向かっています。
藤井遥容疑者の東京池袋ラブホ殺人事件概要
ホテルで男性殺害した疑い、24歳女を逮捕 逃走手助け容疑の兄弟も
東京都豊島区池袋2丁目のホテルの客室で21日夜、高齢男性の遺体が見つかった。男性は胸と太ももに刺し傷があり、警視庁は22日、住所・職業不詳の藤井遥容疑者(24)を殺人容疑で逮捕した。カッターナイフで刺したとみられ、「トラブルになり、カッとなった」と話しているという。男性の財布から現金が抜き取られた形跡があり、同庁が関連を調べている。
捜査1課によると、殺害されたのはさいたま市南区の今野勝蔵さん(82)。21日午後9時45分ごろ、女性の声で「『やばいから来て』と友達からLINEがあった」という匿名の110番通報があり、ホテルに駆けつけた警察官が今野さんを見つけた。衣服を身につけず、椅子にのけぞった状態で、争った形跡はなかった。
今野さんと藤井容疑者は21日午後8時10分ごろにチェックイン。約1時間後に藤井容疑者が1人でホテルを出る様子が防犯カメラに記録されていたという。警視庁は22日朝、東京都八王子市で藤井容疑者の身柄を確保した。同庁は2人がこの日初めて会ったとみている。また、110番通報をしたのは藤井容疑者とみて裏付け捜査をしている。
一方、同庁は同日、逃走を手助けしたなどとして、いずれも職業不詳の小林翔太(25)=同市大楽寺町=と兄の小林優介(29)=住所不詳=の両容疑者も犯人隠避容疑で逮捕した。優介容疑者は藤井容疑者について「自分の元交際相手だ」と説明しているという。
現場のホテルはJR池袋駅から北に約400メートルの歓楽街の一角にある。
被害者の今野勝蔵さんとの接点は?
警察は、藤井遥容疑者と今野勝蔵さんは、過去に接点はなくその日に初めて会ったと見ているようです。ホテルに行くということは言わずもがなですが、容易に思いつくには藤井遥容疑者がデリ嬢で、その客が今野勝蔵さんだったのでは、という推測です。
ところが、ネットには、藤井遥容疑者はデリ嬢ではなく個人で客と知り合ったのでは、との書き込みがあありました。
この書き込み通り、デリ嬢であればトラブルがあれば店に連絡し店がそのトラブルに対応するのが普通のようです。しかし、藤井遥容疑者本人が対応していることを見ると個人の売り専門だったことは間違いないかもしれません。
しかし、今野勝蔵さんは、このような売り専門女に引っ掛かり、財布に入っているくらいのお金で、自分の人生台無しにし、結局は割に合わない大きな代償を払うことになってしまいました。
(追記)
その後の報道で、藤井遥容疑者は、二転三転しているような節もありますが、「パパ活をしていた」「こちらから声をかけた」「たまたま路上で会った」「男性とは事件当日に池袋の路上で声をかけられてホテルへ行った」などと供述しています。
やはり、藤井遥容疑者はデリ嬢ではありませんでしたが、こちらから声をかけたもしくは、声をかけられホテルについていくあたり、これが初めてではなく、常習的に待っていて売り専門であったと考えていいでしょう。
藤井遥容疑者の供述した「トラブルの原因」とは?
初めて会った人を刺し殺してしまうほどのトラブルとは一体どんなことだったのでしょう。
しかも今野勝蔵さんは82歳で、藤井遥容疑者からすれば、おじいちゃんぐらいです。
場所が場所だけに、容易に考えられるのは金銭的なトラブルでしょうか。
今野勝蔵さんから見れば、藤井遥容疑者は孫世代。その年の差ゆえ、かなり見下した態度で接してしまったのか、お金をケチったとか、行為に無理強いがあったのか、はたまた藤井遥容疑者もかなり気が短かい女性で今野勝蔵さんのなんでもない行為が琴線に触れてしまった、そのあたりがトラブルの原因と考えられるでしょう。
しかし、今野勝蔵さんのような高齢男性に限らず、藤井遥自身の意にそぐわない変な人間など腐るほどいるでしょうし、ましてや刺すまでには至らないはずです。昨今の刺傷事件の影響が今回の事件の背景にあるのかもしれんません。
藤井遥容疑者はなぜカッターナイフを持っていたのか?
そもそも、藤井遥容疑者がなぜ今回凶器となったカッターナイフを持っていたのでしょうか?
藤井遥容疑者のような若い女性がカーターナイフを持ち歩くこと事態、不自然です。普通は、持ち歩くことはないでしょう。ここ最近では、職質時に事務用品の鉄でも所持しているだけで用途を問われると聞きます。
またカッターナイフといっても種類があり、刃をロックする職人が使うようなものもあれば、事務用の刃の薄いカッターナイフもあります。ましてや事務用であれば切ることはできても刃の薄さゆえ、刺すことは難しいでしょう。
どのようなカッターナイフを持っていたかは不明ですが、今回持ち歩いていた理由で考えられるのは、
- 護身用で見せて相手をひるませる目的
- 脅して強盗する目的
などでしょう。
今回の事件で、藤井遥容疑者は、「トラブルになり、カッとなって刺した」と供述しています。カッとなっただけで刺していいはずはなく、刃も折れずに刺せたのでしょうか?謎は残ります。
今回ばかりは、最初から脅し目的で所持し強盗する目的で持っていたと考えても特におかしくはないでしょう。たまたまカッとなって、脅す前に刺してしまったというのも、信用できません。
結果的に、今回の事件はカッターナイフが凶器で、刺し殺す程の致命傷だったのか?よほど、当たり具合が悪かったのか今野勝蔵さんは亡くなりました。本当に不運としか言いようがありません。
(追記)
その後の調べで、「カッターナイフは普段から持ち歩いている」と供述していることがわかりました。いずれにしろ所持目的が何なのかは、いまだ不明です。
最初から強盗目的で現金を抜きとったか?
藤井遥容疑者は「カッとなって、刺した」と供述しています。のちに「パパ活」が目的であったとも供述していますが、カッとして偶発的に殺人を犯してしまったのなら、逃げることが一番なはずなのに、財布からお金を盗む必要があったのでしょうか?
こうなると、最初から強盗殺人をする目的で殺人を犯し財布から現金を抜き取ったと疑われてもしかたないでしょう。ということは、「カッとなって、刺した」という供述も嘘の可能性が出てきます。
カッターナイフを常に持ち歩いていたり、供述の疑わしさなどから、この藤井遥容疑者は根っからの悪人なのかもしれません。
まだ、捜査段階なので何とも言えませんが、藤井遥容疑者、この若さで一筋縄ではいかない人物に思えてきます。
110番通報は藤井遥容疑者自身か?
事件当時、女性の声で「『やばいから来て』と友達からLINEがあった」という匿名の110番通報があり、この匿名女性を警察は藤井遥容疑者本人として裏付け捜査を行っています。
もしこの時、警察ではなく救急車を呼んでいたら、今野勝蔵さんの命は助かっていたかもしれません。
また、逃げることを優先するのが犯罪者の行動。カッとなって刺した後なぜ110番する必要があったでしょうか。今野さんを刺した後、ことの重大さに気が付き、自分のしてしまった行為を後悔してしまったでしょうか。少なくと良心がこの通報をさせた・・?
カッターは常に持ち歩いている、そして疑わしい供述、それらのことから、そのような多少の良心も持ち合わせるような人間とは思えません。この藤井遥容疑者は自分が逃げるための時間稼ぎ、保身のためのこの通報を行ったのではないかと考えずにはいられません。
元カレ小林優介容疑者もまだ藤井遥に未練があったのか?
藤井遥容疑者は、住所・職業不詳です。
「パパ活」をしていたなど、事件の内容からしても、藤井遥容疑者は元々はホテル暮らしか男の家を転々としてるようなデリヘル嬢だったのかもしれません。
犯人隠避で捕まった、藤井遥容疑者の元カレ小林優介容疑者とその弟の翔太容疑者。元カレ小林優介容疑者は、元彼女をどうしてかくまう必要があったのでしょうか、すでに別れた元カノです。まだ藤井遥容疑者に未練があったためか、かくまった挙句逃走の手助けまでしてしまうという、なんともみじめな行動にでています。
逃走の手助けをすればまた彼女が自分のもとに戻るかもしれない、そんな淡い期待を抱き、犯罪になることも疑わずに、藤井遥容疑者の言いなりなってしまったのかもしれません。弟の翔太容疑者も藤井遥容疑者とは顔見知りで会ったこともあったのでしょうし、兄の言うことも無下にできずそのまま協力してしまった、そのような構図があったように思えてなりません。
藤井遥容疑者の供述にもありましたが、三人が合流した後、歌舞伎町の漫画喫茶で一夜を明かし、翌朝JR西八王子駅に向かい駅を出たところで捜査員に確保されています。土地勘のある小林兄弟のもとへ連絡し、その後遠くへ逃げようと話し合っていたようですが、内心、小林兄弟を利用して逃げようとたくらんでいた藤井遥容疑者、そう簡単にはことが運ばず、あっけなく全員逮捕です。
元カノにいいところを見せたところで、その期待もかなわず、逮捕となった男二人。明らかにこの小林兄弟も藤井遥容疑者の被害者なのかもしれません。
小林優介・翔太両容疑者の顔画像
藤井遥容疑者の顔画像調査中には、小林優介、小林翔太の両容疑の顔画像も報道されていました。
それが、こちらです。
小林優介容疑者(29)、藤井遥容疑者の元カレ。
小林翔太容疑者(25)、小林優介容疑者の実弟。
犯罪を犯してしまった以上、罪を償い、今後は藤井遥容疑者のような人とはかかわらず、更生し真面目に働いてほしいものです。
スピード逮捕に至る経緯!
さすがに警視庁、犯人逮捕までがとてもスピーディー。田舎の警察とはその捜査スピードは段違いであり、別格でした。
東京には五万と監視カメラが設置されていて、顔認証で一瞬にして居場所を突き止められる技術が確立されています。どこに逃げても居場所を突き止められ、どれだけ変装しても見破られる映像解析技術が確立しているのです。
そうとも知らず、この三人の容疑者の行動は、警察にとってはあまりにも浅はかな行動であったことでしょう。
この事件にとどまらず、今後も逃走犯確保の時間が短くなると同時に、この事件のスピード逮捕が、犯罪に走る行動を抑止することにつながればとも思います。
また、亡くなられた今野勝蔵さんのご冥福をお祈りいたします。
最後にもう一度事件概要を見ておきます。
東京池袋ラブホ殺人事件の事件概要
「トラブルになりカッとなって」…池袋のホテルで82歳男性が刺され死亡、24歳女を殺人容疑で逮捕
東京都豊島区池袋のホテルで21日夜、男性が刺されて死亡する事件があり、警視庁は22日、住所・職業不詳の藤井遥(はるか)容疑者(24)を殺人容疑で、知人でともに職業不詳の小林優介(29)(住所不詳)、弟の翔太(25)(八王子市)両容疑者を犯人隠避容疑で逮捕した。
発表によると、藤井容疑者は21日午後8~9時頃、ホテル10階の客室で、さいたま市南区の職業不詳の男性(82)の右太ももや胸を刃物で刺し、殺害した疑い。ホテルを出た後に自ら110番したとみられ、駆けつけた警察官が男性を発見した。
調べに藤井容疑者は容疑を認め、「トラブルになり、カッとなって刺した」と供述。男性とこの日初めて会ったといい、警視庁が経緯を調べている。
藤井容疑者は事件後、小林容疑者らと合流。3人は新宿区の漫画喫茶に立ち寄った後、電車で八王子市に向かい、22日朝にJR西八王子駅付近でそれぞれ捜査員に確保された。
藤井容疑者の所持品のカッターナイフに付着した血痕が男性のDNA型と一致したという。警視庁は23日に司法解剖を行い、詳しい死因を調べる。
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