最近話題になっているアルファード車の盗難についてお話ししたいと思います。アルファードとは、トヨタが製造・販売する高級ミニバンで、快適な乗り心地や豪華な装備が人気です。しかし、その人気ゆえに、盗難被害に遭うケースが増えているのです。なぜアルファードが狙われるのでしょうか?また、盗難を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?それでは、詳しく見ていきましょう。
アルファードの盗難件数が増加
アルファードは、2020年2月に第4世代となる新型が発売されました。メーカー希望小売価格は540万円~872万円と高額ですが、その分性能やデザインも向上しています。しかし、その魅力が仇となり、盗難被害に遭うケースが急増しています。
第24回自動車事故盗難実態調査結果によると、アルファードの盗難被害件数は、2020年で139件、2021年で138件2022年で184件で、毎年かなりの台数が盗難に遭っています。
今年も、全国でアルファードの盗難が相次いでいます。愛知県では、今年6月から10月までに30台以上のアルファードが盗まれたという報告があります。また、埼玉県や東京都でも同様の被害が発生しています。
アルファードが狙われる理由
では、なぜアルファードが狙われるのでしょうか?その理由として考えられるのは以下の3つです。
需要が高い
アルファードは日本だけでなく、東南アジアや中国でも人気が高い車種です。特に新型は納期が長く、すぐに手に入らないため、中古市場でも高値で取引されています4。そのため、盗んだ車を海外に輸出したり、部品に分解して売ったりすることで大きな利益を得ることができます。
ハッキングしやすい
アルファードは全車イモビライザーを標準装備しています。イモビライザーとは、キーと車両のコンピューターが暗号化された信号で通信することで、正規のキー以外ではエンジンを始動できないようにするシステムです。しかし、このシステムを不正に操作することでエンジンを始動させることが可能です。その手法の一つが「CANインベーダー」と呼ばれるもので、特殊な機器を車のバンパー裏側の配線につなぐことで、システムをハッキングするものです。この方法であれば、ドアロックの解錠やエンジンのスタートまで可能で、わずか数分で盗むことができます。
警戒心が低い
アルファードは高級車であり、イモビライザーも装備しているため、盗難に遭うとは思わないオーナーも多いでしょう。そのため、駐車場や路上に放置しておくことが多く、盗難の隙を与えてしまうことがあります。また、盗難に遭っても気づかないこともあるかもしれません。例えば、アルファードのオーナーが自宅から出勤する際に、自動車保険会社から「エンジンが始動した」という通知が来たとします。しかし、その通知を見逃したり、誤作動だと思ったりした場合、すぐに盗難に気づけない可能性があります。
アルファードの盗難を防ぐ対策
アルファードの盗難被害に遭わないためには、どうすればいいのでしょうか?以下に、いくつかの対策を紹介します。
カーセキュリティを強化する
アルファードは純正のイモビライザーだけでは不十分です。後付けのカーセキュリティを追加することで、より安全になります。例えば、GPSや衛星通信を利用して車両の位置情報を常時監視するシステムや、ドアや窓に振動センサーを取り付けて不審者に警報を発するシステムなどがあります。これらのシステムは、盗難を未然に防ぐだけでなく、万が一盗まれても追跡や発見に役立ちます。
駐車場や路上での注意
アルファードは駐車場や路上で放置しないようにしましょう。可能ならば、ガレージや屋根付きの駐車場に停めることが望ましいです。また、停める場所は人通りが多くて明るいところを選ぶことも重要です。さらに、鍵をかけるだけでなく、ハンドルロックやタイヤロックなどの物理的な施錠も行うことで、犯人の手間を増やすことができます。
盗難に気づいたらすぐに通報する
アルファードは自動車保険会社からエンジン始動の通知が来る仕組みになっています。この通知を見逃さないようにしましょう。また、自分の車が無くなっていることに気づいたら、すぐに警察や保険会社に連絡することが大切です。早期発見・通報すればするほど、車両の回収率は高くなります。
ダレノガレ明美さんのアルファード盗難体験からのメッセージ
今年6月に新型アルファードを購入した有名人、ダレノガレ明美さんが、10月23日に駐車場から車両が盗まれた報告をしました。彼女はこの出来事に対して恐怖心を表明しながらも、前向きな姿勢を見せました。ダレノガレさんは自身とマネージャーが怪我をせず、他人に迷惑をかけなかったことに感謝し、アルファードのオーナーに対して「気をつけてください」と注意喚起しました。彼女の経験は、高級車であっても盗難被害から充分に身を守る必要があることを示唆しています。
まとめ
アルファード車の盗難が急増しており、その背後にはいくつかの理由が存在します。需要の高さ、ハッキングの容易さ、そして所有者の警戒心の低さが、アルファード車を狙われる理由として挙げられます。しかし、適切な対策を講じることで、アルファードの盗難を防ぐことは可能です。
カーセキュリティの強化や駐車場での注意、盗難に気づいたら速やかな通報が、アルファード車を守るための鍵となります。愛車を大切にし、しっかりとセキュリティ対策を施すことで、盗難からの保護を確保しましょう。アルファードの安全と安心な所有を維持するために、これらの対策は必要不可欠です。
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