ホストクラブにハマり、多額の売掛金に苦しむ女性は少なくありません。本記事では、報道特集(2024年2月24日放送-TBS系)をもとに、女性が売掛金の罠に陥る仕組みや依存症の実態、法整備への動きなどを詳しく解説します。ホストと付き合うことのリスクを知るとともに、依存からの脱却方法も示します。売掛金やホストといった依存に悩む方はもちろん、そうした女性を支援したい家族・友人にも役立つ情報が満載です。ぜひ最後までお読みいただき、この深刻な問題の本質に迫っていただければ幸いです。
深刻化するホストクラブの実態
2024年2月24日に報じられたTBSの報道特集では、大阪の歓楽街で路上売春に追い込まれる女性たちの姿が映し出された。21歳のAさんは、ホストクラブに通うための資金を得る目的でここで売春をしていると告白。3年間で約1,000万円をホストにつぎ込んでおり、メンタルケアなどを理由に通い続けているという。
Bさんも同様に、ホストへの売掛金の返済のために立ち売りを余儀なくされている。ホストクラブにハマる背景には、家庭の事情や被害体験など複雑な環境が関係しているケースが少なくない。
巧妙な「売掛金」システムの仕組み
ホストクラブでは売掛金という仕組みが機能しており、これが女性を追い込む要因となっている。売掛金とは、ホストが客の飲食代などを立て替え、後日客が支払うという仕組み。あるホストクラブでは売掛比率が4割にのぼり、200万円単位でof掛けされるケースもあるという。
ホストらは「女性客にとって売掛金がある方が通いやすい」としており、制度廃止の考えがない。しかし、支払い能力を超えた高額売掛金が、時に違法行為につながっている。
治療が必要な「依存症」の実情
精神科医の大石雅之氏(大石クリニック院長)は、ホストへの依存を「脅迫的性行動症」の一種と位置づけ、治療が必要だと指摘する。依存症患者は自己肯定感が低く、ホストからの称賛などで満たされる成功体験に依存していくという。
500人以上の治療実績がある大石氏は、時に身を滅ぼすほどの男性のキャバ嬢依存と同様に、女性のホスト依存も看過できない深刻な問題だと訴えている。
法整備への動きと今後の展望
ホストクラブをめぐっては、自主規制など業界の動きもある一方、野党からも法整備を求める法案が提出された。しかし可決には至らず、被害軽減のための制度面での課題は多いのが実情だ。
TBS記者は、売掛金を法的に規制するなど、法制度全体を整備する必要性を指摘した。売掛金依存からの回復も容易ではなく、今後支援体制の充実が求められそうだ。
まとめ
大阪をはじめホストクラブの深刻な実態が報道で明らかになった。 売掛金による女性への依存を生み出す仕組みが浮き彫りとなったが、改善の兆しが見える状況とは言い難い。法整備を含め根本的な対策が急がれる。
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