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【がっちりマンデー】推しビジネス”アクスタ”で年商20億!フジデノロの「地味な革命」

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アニメやアイドルなど”推し”への熱量は、年間4,500億円市場へと成長しています。その熱量を商機と捉え、愛知の企業フジデノロが革新的なアプローチで”推しビジネス”を切り拓きました。アクリルスタンド製造で飛躍を遂げた同社の挑戦は、新たなビジネスの地平を切り拓くひとつの指針となるでしょう。(「がっちりマンデー!」2024年5月26日放送-TBS系)

 

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推しビジネスとは?がっちりマンデーで紹介された市場の概要

「推し」という言葉は近年ブームとなり、アニメやアイドル、スポーツ選手など、何かを熱心に応援する行為を指す言葉として定着しました。そしてその「推し」に対して莫大な金額を投じるファンの存在が、新たなビジネス市場を生み出しつつあります。

2024年5月26日放送の『がっちりマンデー!!』(TBS系)では、この「推しビジネス」と呼ばれる市場を特集。熱心なファンによる推しへの過剰な投資が、市場規模4,500億円にも上る巨大産業となっていることが明らかにされました。

「6、70万円ぐらい使った」「100万円いくか行かないかぐらい」「350万円ぐらい」とゲストが証言するように、推しメンへの熱量が金額に表れる例は枚挙にいとまがありません。アイドルグッズの購入、動画への課金、イベント参加費など、ファンが推しに注ぐ金額は並々ならぬものです。

こうした熱量を受け止めるビジネスの芽生えが、まさに「推しビジネス」です。番組内でもMCの加藤がコメントした通り、「誰かを推すってことは、そこに対して愛情が乗っかってきて、しかもそこに熱量があるからお金を使ちゃう」のがベースにあります。

 

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推しにかける”熱量”がビジネスチャンス!? ハライチが明かす衝撃の金額

推しビジネスの背景にあるのが、ファンの”推し愛”です。番組ゲストのハライチ・澤部も、「NBAバスケ選手ビクター・ウェンバンヤマのサイン入りカード」を手に入れるため、「買う時は10万円近く使った」と告白。相方の岩井も、漫画家のイラストを競り落とすため「50万円」を投じています。

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ゲストのハライチの二人(引用:「がっちりマンデー!」より)

 

このように”推し”へのコストをかけ惜しまないのは、岩井の言葉にあるように「株主みたいな感覚」が働くから。漫画家の資金を応援し、その活動を後押ししたいという気持ちから、高額なイラストを購入したのです。

さらに岩井は「直接現金をわたせるイベントがあれば別にそれでもいい」と発言。ここに推しビジネスの核心があります。つまり、ファンからの”愛”を”金”に変えて受け取る仕組みさえ構築できれば、ビジネスチャンスは無限に広がるのです。

 

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フジデノロ渡邊樹志社長が見据えたアクリルスタンド(アクスタ)製造の可能性

そんな中、特にアクリルスタンド(通称・アクスタ)というグッズに着目したのが、愛知県小牧市の会社「フジデノロ」でした。もともと半導体製造装置の部品メーカーだったこの会社が、なぜアクスタに手を染めたのでしょうか。

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フジデノロ㈱の渡邊樹志社長(引用:「がっちりマンデー!」より)

全てはフジデノロ渡邊樹志社長の賭けでした。以前からあったフィギュアの人気に着目した渡辺社長は、製造コストが削減できるアクスタに可能性を見出しました。本来の主力事業とはかけ離れていましたが、「売れるはずだ」との確信を持ち、必要設備へ一気に12台の投資を決断したのです。

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アクリルスタンド(通称”アクスタ”)                   (引用:「がっちりマンデー!」より)

渡辺社長のビジネス嗅覚は見事に的中。発売開始から大ヒットとなったアクスタは、現在フジデノロの年商20億円の柱となっています。ここに「推しの熱量を冷静にビジネス化する」フジデノロの経営戦略が垣間見えます。

 

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アクスタ製造の最前線!フジデノロ福島工場の細川大明さん直伝の作り方

フジデノロがアクスタ製造で国内最大手に君臨できた理由は、製造ラインの合理化にありました。それを支えたのがフジデノロ福島工場のアクスタ担当、細川大明さんでした。

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アクスタ担当の細川大明さん(引用:「がっちりマンデー!」より)

 

アクスタ作りの工程は、①アクリル板へのキャラクタープリント→②レーザーカット加工による人型抜きの2ステップ。細川さんいわく「硬いアクリルをきれいに早く切り抜くのが難しい」ためです。

そこでフジデノロは、一般的なレーザー加工機ではなく、出力が通常の3倍の最新鋭マシン「X-TYPE 1007」に注目。切削スピードと精度を両立するため、1台数千万円する同マシンを27台も導入しました。

この大胆な設備投資が奏功し、アクリル板の高速・高精度加工を実現。工場はその後もラインを増強し、現在では年間1,000万個ものアクスタを生産する、国内最大級の工場となりました。

 

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アクスタ人気の理由は”全身”にアリ!フィギュアとの一線を画す魅力

しかし、アクスタがここまで人気を博した理由は製造面だけにあるわけではありません。ハライチ岩井の分析する通り、アクスタの本質的な魅力は「絵がそのままの姿で立体化できる」点にあったのです。

従来のフィギュアは、プリントによる再現性に難があり「安物だと似てない」事態も多発していました。一方アクスタは、版権キャラクターのイラストをそのまま印刷できるため、出来上がりはまさに「推しの姿そのもの」となるのです。

さらにアクスタは、ファンから「全身で立っているから、一緒にいる感じがある」と高い評価を得ています。バストアップのフィギュアとは違い、しっかりと人型で全身が再現されているため、推しキャラクターと実際に並んでいるような親密な体験ができるのです。

実際に「ピクニックなどに連れて行く」というファンの声も上がるほど、アクスタはすっかり推しアイテムの地位を確立。番組でも「同じアクスタを40体」と量産購入する人物が登場するなど、アクスタ人気の高さが伺えます。

 

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まとめ:推しのための熱量を冷静にビジネス化、フジデノロが地味に革命を

このように、フジデノロが手がけるアクリルスタンド(アクスタ)製造は、ある意味で”推しビジネス革命”と呼べる存在です。

ファンの”熱量”を商品化し、しかも製造面での合理化を徹底することで、アクスタはフジデノロの年商20億円の立役者となりました。単なる商品提供にとどまらず、ファン心理を冷静に先読みし、ニーズにマッチした製品を生み出した点で、フジデノロの手腕は確かなものがあります。

推しブームの中、地味ながらも革新的なアプローチを展開したフジデノロ。メーカー視点から推しビジネスの可能性に挑戦し続ける同社の姿は、新時代に向けたひとつの指針ともなりそうです。

・フジデノロ株式会社のHPはこちら

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