におい市場が231兆円規模に？「がっちりマンデー！！」（2024年9月15日－TBS系放送）で話題のにおいベンチャー・香味発酵が、革新的な技術で業界に新風を吹き込んでいます。久保賢治社長が率いる同社の「人工の鼻」や「においの転送」技術が、私たちの日常をどう変えるのか？悪臭対策から新しい体験まで、においの可能性を探ります。この記事を読めば、あなたも「におい革命」の最前線がわかります。
がっちりマンデーが注目！儲かる！におい市場の実態
2024年9月15日に放送されたTBS系「がっちりマンデー！！」で、驚くべき「におい市場」の実態が明らかになりました。番組では、これまであまり取り上げられてこなかった「におい」ビジネスに焦点を当て、その市場規模が驚くべき231兆円に達する可能性があることを紹介しました。
MCの加藤浩次さんは、「テレビと匂いの親和性は全然ない」と語り、これまで匂いをテーマにした企画が避けられてきた理由を説明しました。しかし、今回の放送では、におい関連ビジネスが予想以上に大きな可能性を秘めていることが明らかになりました。
においベンチャー香味発酵とは？久保賢治社長の革新的技術
番組では、大阪大学発のベンチャー企業「株式会社香味発酵」に注目が集まりました。同社の久保賢治社長は、「世界で初めてのにおいの技術を持っている会社です」と自信を持って語りました。
㈱香味発酵の久保賢治社長 （引用：「がっちりマンデー！！」より）
香味発酵は、人間の鼻の仕組みを模倣した「人工の鼻」を開発し、においをデジタル化する革新的な技術を持っています。この技術により、においの感じ方をデータ化し、再現することが可能になりました。
世界初！人工の鼻が実現する400種類のにおい感知
久保社長が番組で紹介した「人工の鼻」は、一見すると四角いプレートのような外観ですが、その内部には人間の鼻の仕組みが詰まっています。人間の鼻には約400種類の匂いセンサーがあり、それぞれが異なる匂いに反応します。
人工の鼻（引用：「がっちりマンデー！！」より）
香味発酵の人工の鼻は、この400種類のセンサーを模倣し、縦20×横20の400個のマスに配置しています。各マスには人間の匂いセンサーを模倣したものが貼り付けられており、これによって様々な匂いを感知し、データ化することができるのです。
驚きの技術：においを転送するデジタルディフューザーの仕組み
香味発酵が開発した技術の中でも特に注目を集めているのが、「においの転送」です。久保社長は「においを離れた場所に転送することができます」と説明しました。
この技術を実現するのが「デジタルディフューザー」と呼ばれる装置です。インクジェットプリンターが4〜5色のインクで無限の色調を再現するように、このデジタルディフューザーは5種類の基本となる匂いを混ぜ合わせることで、様々な匂いを再現します。
においの転送マシン「デジタルディフューザー」 （引用：「がっちりマンデー！！」より）
番組では、シナモンやローズの香りを、それぞれの成分を含まずに再現する様子が紹介されました。この技術により、世界中の人々に同じ匂いを転送することが可能になります。久保社長は、2025年の大阪万博をめどに製品化を予定していると語りました。
悪臭撃退！イソ吉草酸を狙い撃つ画期的な消臭技術
香味発酵の技術は、悪臭対策にも応用されています。同社は300種類の悪臭のデータベースを作成し、それぞれの悪臭がどの鼻のセンサーに反応しているかを分析しています。
特に注目されているのが、汗臭の原因となるイソ吉草酸への対策です。イソ吉草酸は国の悪臭防止法でも規制対象となっている強烈な匂いですが、香味発酵はこの匂いだけを抑制するスプレーを開発しました。
イソ吉草酸抑制スプレー （引用：「がっちりマンデー！！」より）
従来の消臭剤が強い香りで悪臭を誤魔化すのに対し、香味発酵の技術は人間の鼻にあるイソ吉草酸を感じるセンサーだけにフタをして、悪臭を感じさせなくするという画期的なものです。番組内での実験では、その効果が実証されました。
香味発酵が目指す未来：においビジネスの可能性と展望
香味発酵の取締役である安部浩司氏は、番組内で将来の展望について語りました。現在、同社はさまざまな消臭剤のサンプルを製作しており、加齢臭への対策も準備しているとのことです。
㈱香味発酵の安部浩司取締役 （引用：「がっちりマンデー！！」より）
また、マスクに消臭スプレーを使用することで、畜産場や介護現場など広い空間の悪臭を感じなくすることも可能だと説明しました。さらに、悪臭が一切しないマスクの開発も視野に入れているそうです。
安部氏によれば、約40〜50種類の基本となる香りをカートリッジとして作り、それらを組み合わせることで、あらゆる匂いを再現することが可能になるとのことです。
まとめ：がっちりマンデーが明かす、においベンチャーの可能性
「がっちりマンデー！！」が取り上げた香味発酵の技術は、においビジネスに革命をもたらす可能性を秘めています。人工の鼻による匂いのデジタル化、においの転送、そして画期的な消臭技術など、同社の革新的な技術は私たちの日常生活を大きく変える可能性があります。
久保賢治社長が語った231兆円という市場規模の予測は、においビジネスの潜在的な可能性を示しています。現在、香味発酵の売上は年間約1億5000万円ですが、5年以内に数百億円の売上を目指していると久保社長は語っています。
においは私たちの感情や記憶と深く結びついており、その市場は今後さらに拡大していく可能性があります。香味発酵のような革新的な技術を持つベンチャー企業の挑戦が、新たな産業と市場を生み出していくことが期待されます。
（注：本記事の内容は2024年9月15日放送の「がっちりマンデー！！」の情報に基づいています。最新の情報については、公式サイトや関連企業のウェブサイトをご確認ください。）
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