【あさイチ】で議論沸騰！年収の壁を”支援強化パッケージ”で乗り越える方法

年収の壁でお悩みの皆さま、この記事を読めば、支援強化パッケージを活用して壁を乗り越える方法がわかります。一時的に社会保険料の負担なしに働けるこのパッケージを利用すれば、収入アップとスキルアップのチャンスをつかむことができます。メリットとデメリットを判断したうえで、会社とコミュニケーションを取ることが大切です。ぜひこの記事を読んで、皆さまが望まれる働き方を実現できる可能性を広げてみてください。

年収の壁とは?税金や社会保険料の負担で手取り減

年収の壁とは、年収がある一定の金額を超えると、住民税や所得税、社会保険料などの負担が発生し、手取り収入が減ってしまうことを指します。具体的な壁の金額としては、100万円、103万円、106万円、130万円などがあります。

たとえば、「あさイチ」番組内では、パート従業員の村田とし子さん(50代・仮名・福岡県在住)は、103万円の壁を意識して働いているそうです。2020年の村田さんの年間勤務時間は約1100時間でしたが、2023年は983時間まで減らしています。時給が150円アップしたにも関わらず、年収の壁を越えないように働く時間を制限しているのです。

支援強化パッケージで一時的に壁を乗り越えられる

厚生労働省が去年10月に始めた「年収の壁・支援強化パッケージ」を利用すれば、一時的に年収の壁を越えても社会保険料の負担なしに働くことができます。

130万円の壁の場合は連続2年間、106万円の壁の場合は3年間、社会保険の適用が猶予されます。運送会社で働く小倉美穂子さん(50代)はこのパッケージを利用して繁忙期の残業を大幅に増やし、年収を130万円を超える水準にしました。制度を生かして収入とスキルアップのチャンスをつかんでいるのです。

壁を乗り越えるメリットとデメリットを冷静に判断を

社会保険の適用が猶予され、年収の壁を一時的に超えられるパッケージですが、将来的な影響も考えておく必要があります。

メリットとしては、1.将来の厚生年金額が増える、2.健康保険の給付対象になる、などがあげられます。一方で、デメリットとして、1.手取り収入が減る、2.勤務時間を大幅に増やさなければならない、なども生じます。

個人の事情や家庭の事情に合わせて、メリットとデメリットを冷静に判断することが大切です。

会社とコミュニケーション取り、支援活用の可否を確認を

支援強化パッケージの適用には、勤務先の会社が手続きを行う必要があります。会社によっては利用を躊躇するケースもあるようですが、番組内で紹介された学校給食製造会社のように前向きな会社も増えています。

パッケージを利用したい場合は、会社の人事や総務部署と相談し、利用の可否を確認することが大切です。コミュニケーションを図ることで、自分の働き方についても再検討するきっかけとなります。

まとめ

年収の壁は手取り収入の減少を招きますが、支援強化パッケージを利用すれば一時的にでも乗り越えることができます。個人の事情に合わせてメリットとデメリットを判断し、会社とコミュニケーションを取ることがカギとなりそうです。

番組で紹介された、年収の壁・支援パッケージについて詳しく聞きたいという 場合は、以下の国の相談窓口がありますので、尋ねいただければと思います。

厚生労働省「年収の壁・支援強化パッケージ」HPはこちら