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【ブレイクスルー】キューバス大久保勝広のリニアモーター「物流インフラ革命」

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物流業界の深刻な人手不足に立ち向かう革新的な技術が注目を集めています。2025年6月28日に放送されたテレビ東京系「ブレイクスルー」では、世界初のリニアモーター式ロボット倉庫システム「CUEBUS(キューバス)」を開発した大久保勝広氏の挑戦が特集されました。電磁力によって物流革命を起こし、さらには物流インフラ革命へと発展させようとするその野望に迫ります。

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キューバス大久保勝広とは?世界初リニアモーター式ロボット倉庫の開発者

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キューバス株式会社の大久保勝広社長                                     (引用:「ブレイクスルー」より)

キューバス株式会社代表取締役の大久保勝広氏は、物流業界に革命をもたらす技術者として今、業界内外から大きな注目を集めています。同社は2015年2月に設立され、現在の本社は東京都台東区に構えています。

大久保氏がキューバスを起業したきっかけは、元々アパレル業界で在庫管理システムを開発していた際に目の当たりにした物流現場の過酷な実情でした。EC需要の拡大によって、従来の物流システムでは対応しきれない状況を「破綻するだろう」と予見し、この課題を解決するために世界初となるリニアモーター式ロボット倉庫の開発に着手したのです。

キューバスが開発した「CUEBUS」は、従来のロボット倉庫とは根本的に異なる仕組みを採用しています。一般的な倉庫ロボットは各台車にバッテリーとモーターを搭載して自走しますが、CUEBUSの場合、動力源は床に敷き詰められた電磁石にあります。台車側にはマグネット(磁石)とベアリングのみが搭載されており、「非常にシンプル」な構造となっています。

この革新的な技術により、キューバスは資本金1億9950万円(資本準備金含む)の企業として成長し、物流業界の変革を目指す開拓者としての地位を確立しています。大久保氏の「世界で勝つ」という明確なビジョンの下、リニアモーター技術による物流インフラ革命への挑戦が続いています。

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ブレイクスルーで注目!リニアモーター技術による電磁力制御システムの仕組み

ブレイクスルーで紹介されたキューバスのリニアモーター技術は、まさに従来の常識を覆す画期的なシステムです。この技術の核心は、電磁力を利用した前後左右自在の台車制御にあります。

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十字に配置された電磁石(引用:「ブレイクスルー」より)

システムの仕組みは実にシンプルで効果的です。床には十字型にリニアモーターが配置され、電流をコントロールすることで電磁石のS極とN極を切り替えます。台車に搭載されたマグネットがこの磁力に反発することで、前後左右への移動が可能になります。大久保氏は「前後左右に動くということが一つのポイント」と説明しており、この4方向への自由な移動こそがキューバス技術の最大の特徴です。

従来のフォークリフト倉庫では、通路の確保のために約3メートルの幅が必要でしたが、CUEBUSは自ら通路を作り出すことができるため、「空間効率を高める」ことに成功しています。これにより、限られたスペースを最大限に活用でき、都市部での倉庫設置が現実的になりました。

さらに注目すべきは、このシステムが家庭用100Vの電源で動作する省エネルギー設計である点です。リニアモーター制御装置は一般家庭の電源でも稼働でき、環境負荷の軽減にも貢献しています。

独自開発のAIシステムが最適なルートを瞬時に計算し、複数の台車が同時に動いても効率的な「交通整理」を実現します。奥にある荷物を取り出す際も、周りの荷物が自動的に道を開けて目的の荷物を運び出す様子は、まさに「賢い」システムと呼ぶにふさわしいものです。

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トヨタ自動織機など大企業が注目するキューバスの革新性とBEAMS導入実績

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ロボット倉庫を世界初導入!のアパレル大手の「BEAMS」                                (引用:「ブレイクスルー」より)

キューバスの革新的な技術は、日本を代表する大企業からも高く評価されています。特にトヨタグループからの信頼は厚く、2024年12月にはトヨタ自動織機から出資を受けることが決定しました。さらに、同じトヨタグループのトヨタ紡織や三菱倉庫グループなども資本参加しており、その技術力の高さが証明されています。

実際の導入事例として特に注目されるのが、アパレル大手のBEAMSでの成功事例です。2024年9月にキューバスのロボット倉庫を初導入したBEAMSでは、劇的な効率化を実現しました。ビームスホールディングスの幡野広樹氏によると、「今まで丸1日かかっていた作業が約半日で終わる」ようになり、「実質約2倍の効率を出すことができている」という驚異的な成果を上げています。

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BEAMSの幡野広樹氏                                 (引用:「ブレイクスルー」より)

この成功の背景には、トヨタ自動織機との協業による総合的なシステム設計があります。「最先端のロボットをトヨタ自動織機さんが全部コーディネート」し、ICタグによる在庫管理や数量検品なども自動化されています。キューバスの台車が動く間に、これらの管理業務も同時に処理される仕組みとなっており、「かなり効率化した」と高い評価を得ています。

業界からの反響も大きく、大久保氏によると「100以上」の新規相談が寄せられています。物流機器販売会社からも「唯一無二の製品だ」という評価を受け、世界的なスポーツメーカーを始めとする名だたる大企業およそ20社がリニア式倉庫の導入を決定しています。

大手ドラッグストアとの商談も進んでおり、薬局のバックヤードへの応用や、JR東日本との実証実験による「駅を物流化」する取り組みなど、応用範囲は着実に広がっています。

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物流インフラ革命の核心!国交省主導の物流専用道路プロジェクトへの参画

キューバスの技術が真の物流インフラ革命として注目される最大の理由は、国土交通省が主導する巨大国家プロジェクトへの参画決定です。2025年5月26日、キューバスは国交省の「自動物流道路の実装に向けたコンソーシアム」への正式参画を発表しました。

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自動物流道路プロジェクト                                                 (引用:「ブレイクスルー」より)

この自動物流道路プロジェクトは、政府の骨太の方針にも盛り込まれた国家戦略です。東京と大阪を結ぶ高速道路に自動物流道路を構築し、2030年代半ばには一部区間での運用開始を予定しています。大久保氏は「東京大阪間を30~50㎞で走る」システムの実現を目指しており、パレットサイズの大型化(積載重量1トン)の開発も進めています。

2025年5月16日に開催された第1回コンソーシアム会合には約160名が参加し、建設や物流分野から79社が参加しました。このプロジェクトが実現すれば、トラックの荷待ちによる渋滞解消、長距離トラックドライバー1万7000人分の人手不足補完、さらには輸送コストの98%削減という驚異的な効果が期待されています。

実証実験は段階的に進められる予定で、2025年度には既存施設での実証実験(フェーズ1・2)、2027年度には新東名建設中区間での社会実験、そして2030年代半ばの本格運用開始というスケジュールが組まれています。

大久保氏は「もう必ずできると思っている」「絶対やんなきゃだめ」と強い信念を示しており、この国家プロジェクトによって物流革命が物流インフラ革命へと発展する可能性が現実味を帯びています。

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物流から製造業へ!生産ライン変えれるキューバス技術の応用展開

キューバスの技術革新は物流分野にとどまらず、製造業の生産ラインにも大きな変革をもたらそうとしています。特にトヨタグループからの引き合いが強く、「生産ライン変えれる」技術として高い期待が寄せられています。

製造業における従来の生産ラインは、設備配置の変更に大きなコストと時間を要していました。しかし、キューバスのリニアモーター技術を活用すれば、「ラインの組み替えが簡単になる」ため、マーケットの需要に応じて「臨機応変にライン変更」することが可能になります。

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製造業の生産ラインに応用!                                          (引用:「ブレイクスルー」より)

大久保氏によると、「特にトヨタグループさん」からの工場生産ラインへの導入要請が増えているということです。トヨタの生産ラインは「止められない」という厳しい条件下で稼働しているため、「少しでも効率良くしよう」という取り組みの一環として、キューバス技術への期待が高まっています。

この技術が製造業に与えるインパクトは計り知れません。今日は車を製造し、明日は別の製品を作るといった柔軟な生産体制が実現できれば、製造業の競争力は飛躍的に向上します。リニアモーター技術による台車の前後左右自在な動きが、生産ラインの概念そのものを変革する可能性を秘めているのです。

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大久保勝広の野望「世界で勝つ」海外展開への挑戦

大久保勝広氏の最終目標は明確です。ブレイクスルーの最後で問われた「ブレイクスルーとは何か」という質問に対し、氏は迷いなく「世界で勝つ、これだけ」と答えました。この言葉に込められた強い意志こそが、キューバスの原動力となっています。

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ブレイクスルーは「世界で勝つこと!」と言う大久保社長                       (引用:「ブレイクスルー」より)

海外展開について大久保氏は「海外に行くことしか、自分考えてない」と断言しており、その理由として「3、4年ぐらいで行けると思う」「そのぐらいのスピード感でやらないと、真似される」という危機感を挙げています。

競合他社との差別化について、大久保氏は「あんまり敵対視されてない」「それぐらい違う」「独自路線に走ってる」と自信を示しています。確かに、リニアモーター技術による前後左右自在な動きは、従来のロボット倉庫とは根本的に異なるアプローチです。

特に注目すべきは、大久保氏の発言の中にある日本の技術者への思いです。「日本だって負けてないんだぞっていうところが示したい」「日本の若い技術者、物作りの人達が続いて貰うための成功させなきゃいけない」という言葉からは、単なる企業の成功を超えた、日本の製造業全体への貢献意識が読み取れます。

キューバスの技術が世界市場で成功すれば、それは日本の物流・製造技術の優秀性を証明することになり、後続の技術者たちにとっても大きな励みとなるでしょう。「世界で勝つ」という明確な目標の下、物流インフラ革命は着実に進行しています。

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まとめ

キューバス大久保勝広氏によるリニアモーター技術は、単なる物流効率化の枠を超えて、真の物流インフラ革命を実現しようとしています。電磁力による前後左右自在な台車制御という革新的な技術は、トヨタ自動織機やBEAMSなどの大企業から高い評価を受け、実際に約2倍の作業効率向上という成果を上げています。

2025年に国土交通省の自動物流道路コンソーシアムへの参画が決定したことで、東京-大阪間の物流専用道路という国家プロジェクトの中核技術として期待されています。2030年代半ばの実用化に向けて、段階的な実証実験が進められており、輸送コスト98%削減という驚異的な効果が見込まれています。

さらに、製造業の生産ライン変更への応用展開も進んでおり、トヨタグループからの引き合いも強まっています。大久保氏の「世界で勝つ」という明確な野望の下、3-4年での海外展開を目指す積極的な姿勢は、日本の技術力を世界に示す重要な挑戦となるでしょう。

物流2024年問題の解決策として注目されたキューバスの技術は、今や物流インフラ革命の中核技術として、日本の未来を変える可能性を秘めた革新的なブレイクスルーと言えるのです。

 

※ 本記事は、2025年6月28日放送(テレビ東京系)の人気番組「ブレイクスルー」を参照しています。
※ Cuebus株式会社のHPはこちら

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