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【ブレイクスルー】西岡和彦の金属ごみ再生技術が「常識を覆す」理由

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2025年1月10日放送のテレビ東京系「ブレイクスルー」で、金属ごみ再生の革新的技術が紹介されました。開発したのはサンメタロンCEOの西岡和彦氏。電磁波を使った独自技術で、これまで捨てられていた金属クズを高純度素材へと再生します。この記事では、番組で語られた技術の仕組みや導入事例、そして100兆円市場を見据えた壮大なビジョンまで詳しく解説します。


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西岡和彦とサンメタロンとは?金属ごみ再生で製造業を変革

「ブレイクスルー」に登場した西岡和彦氏は、金属系スタートアップ「サンメタロン(SUN METALON)」のCEOです。

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サンメタロンの西岡和彦CEO                                (引用:「ブレイクスルー」より)

西岡氏は東京大学大学院機械工学科を修了後、日本製鉄で11年間エンジニアとして勤務し、加熱炉の開発に携わってきました。その経験の中で痛感したのが、鉄鋼業界が抱えるCO2排出の問題です。実は、鉄鋼業界から排出されるCO2は世界全体の排出量の約1割を占めています。さらに、製造現場で発生する金属クズの多くが、有効活用されないまま産業廃棄物として処理されている現実がありました。

「この業界をなんとか変えていきたい」という強い思いから、西岡氏は2021年2月にサンメタロンを創業しました。本社をアメリカのイリノイ州シカゴ近郊に置き、日本の神奈川県横浜市に研究開発拠点を構えています。

なぜアメリカに本社を置いたのか。番組内で西岡氏は「デカコーンと呼ばれる時価総額1兆円を超えるスタートアップのほとんどがアメリカで生まれている。世界を大きく変えるための一番の近道」と語っています。日米のベンチャーキャピタルなどから58億円もの資金調達に成功しており、「日本の技術力とアメリカのマインドセット、この掛け算で行く」という戦略を明確に持っているのが印象的でした。

個人的に注目したいのは、西岡氏の「ブレない姿勢」です。番組で作家の相場英雄氏から「自信はどこから来たのか」と問われた際、「前職で『鉄は国家なり』という思いで世界を引っ張ってきた方々の背中を見てきた。そこが原点」と答えていました。大手企業での経験を活かしながらスタートアップで挑戦する、いわば「大企業発ベンチャー」の好例と言えるのではないでしょうか。


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電磁波で金属再生!独自技術の仕組みと特許のポイント

サンメタロンの核となるのが、電磁波を使った独自の金属再生技術です。すでに特許も取得しています。

そもそも、なぜ金属クズの再利用が難しかったのでしょうか。金属を削ったり磨いたりする加工工程では、摩擦を抑えるために水や油を使います。その結果、発生する切りクズや研削粉(スラッジ)には不純物が大量に混入してしまうのです。番組では、西岡氏が「これ半分近くが水と油なんです」と説明しながら、しっとりと湿った金属スラッジを見せていました。

こうした不純物を含んだ金属は、そのままでは再利用できません。従来の方法では、巨大な炉で重油や天然ガスを燃やして不純物を取り除いていましたが、CO2の排出量が多く、設備も大規模になりがちでした。希少性の高い金属であっても、元の金属価値の10~30%程度にしかならず、多くは産業廃棄物として埋め立て処理されてきたのです。

サンメタロンの装置は、この問題を根本から解決します。特徴は大きく3つあります。

まず、100%電気で稼働すること。化石燃料を一切使わず、電磁波で加熱するため、CO2排出を大幅に削減できます。

次に、コンパクトな設計です。番組に登場した加熱炉は、驚くほど小さなサイズでした。佐々木アナウンサーが「パン焼き機みたい」と表現したほど、従来の巨大な炉のイメージとはかけ離れています。

そして、高い再生品質です。処理後の金属は水分が0.01%以下、油分も0.1%未満まで除去され、元の金属価値の約8割まで回復するといいます。産廃でマイナスの価値だったものが、一気にプラスに転じるわけです。

技術の核心は「特殊な電磁波」と「ブースター」と呼ばれる加熱促進機構にあります。西岡氏によれば、電磁波と金属素材は特定の温度域で相性が悪く、その「苦手な温度域をどう克服するか」が技術のコアだそうです。詳細は企業秘密とのことですが、炉の内部構造や温度条件の組み合わせに独自のノウハウが詰まっているとのことでした。


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コマツも導入開始!製造業ラインに組み込むリサイクル装置

サンメタロンの技術はすでに実用段階に入っています。番組では、建機メーカー大手のコマツへの納入を控えた装置が紹介されていました。

コマツは2024年10月に共同研究を開始し、サンメタロンの実験機を導入しました。ブルドーザーなどに使用する独自の特殊金属を、自社の製造ライン内で再生する計画です。コマツの生産ラインでは年間およそ100トンの金属クズが発生しますが、サンメタロンの装置ならたった1台でこれを処理できるといいます。

従来であれば、工場で発生した金属クズは外部の業者に引き取ってもらい、別の施設でリサイクルするか、産廃として処理していました。輸送コストもかかりますし、大規模なリサイクル施設の生産計画に合わせる必要もあります。

サンメタロンの装置は、この流れを一変させます。コンパクトな設計により、製造業の生産ラインにそのまま組み込めるのです。西岡氏いわく「お客様が必要としている量だけやれる。このコンパクトさで、必要な数だけ入れていただける」とのこと。

これは製造業にとって大きなメリットをもたらします。原材料費の削減はもちろん、輸送にかかるCO2も削減でき、サプライチェーンの安定化にもつながります。さらに、希少金属を扱う企業にとっては経済安全保障の観点からも重要な意味を持ちます。

番組では、自動車メーカーや製鉄メーカーなど「世界のトップオブトップのメーカー様とお引き合いいただいている」という発言もありました。すでに幅広い製造業から注目を集めていることがうかがえます。

私見ですが、この「製造ラインへの組み込み」という発想は非常に秀逸だと感じました。従来のリサイクルビジネスは「集めて処理する」集中型でしたが、サンメタロンは「その場で再生する」分散型へとパラダイムを転換させています。これは単なる技術革新ではなく、ビジネスモデルの革新でもあるのではないでしょうか。


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デカコーン1.5兆円は「通過点」100兆円市場を狙う根拠

西岡氏が見据える市場規模は、想像をはるかに超えるスケールでした。

番組で相場氏から「市場規模は1000億くらいまで行きますか?」と問われた際、西岡氏は「もっと大きい。数十兆から100兆くらいの事業だと思っています」と即答しました。

その根拠はこうです。金属業界全体の市場規模は、鉄以外も含めると約500兆円。そのうち10%弱程度がサンメタロンの技術の適用範囲になりうるといいます。つまり、理論上は50兆円規模の市場が存在することになります。

さらに注目すべきは、西岡氏の野望が「リサイクル」にとどまらない点です。番組では「デカコーン(時価総額1.5兆円超)は通過点」「そこはあっという間に抜けていかないといけない」と語っていました。

では、なぜそこまで強気でいられるのか。それは、サンメタロンの技術が「リサイクル」だけでなく「金属製造」「金属加工」にも応用可能だからです。詳しくは次の見出しで触れますが、西岡氏は「3つの箱」で金属の地産地消を実現するという壮大な計画を持っています。

もちろん、こうした大きな数字には懐疑的な見方もあるかもしれません。しかし、すでにコマツをはじめとする大手メーカーが実際に装置を導入している事実、58億円という資金調達の実績、そして日本製鉄やエアバス・ベンチャーズといった業界大手からの出資を考えると、単なる夢物語ではないと感じます。


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金属3Dプリンターから宇宙へ!壮大な計画とマインドセット

番組の終盤で明かされた西岡氏の構想は、さらにスケールの大きなものでした。

サンメタロンは当初、金属3Dプリンターの開発から事業をスタートしています。従来の金属3Dプリンターはレーザーで点や線を少しずつ加熱するため、時間がかかり製造コストも高くつきました。西岡氏の技術は電磁波で「面」を一気に加熱することで、従来比で最大500倍の速度を実現したといいます。

そして西岡氏が描く未来像は「3つの箱」の構想です。

  • 1つ目の箱:金属リサイクル装置(今回の番組で紹介されたもの)
  • 2つ目の箱:金属3Dプリンター
  • 3つ目の箱:原石から金属を作る製造装置

この3種類の装置を組み合わせれば、「原石から金属を作り、3Dプリンターで形を生み出し、廃棄物が出たらリサイクルする」という完全な循環型システムが完成します。西岡氏はこれを「金属の地産地消」と表現していました。

驚くべきは、その適用範囲が地球にとどまらないことです。「これを世界中、あるいは火星にも持っていって、その場で必要なものづくりをその日からスタートできる」と語っていました。

冗談のように聞こえるかもしれませんが、西岡氏にはアメリカ留学中にSpaceXの経営陣と交流した経験があります。その際、「火星で街を作る時、資源はどうするのか」と聞いたところ、「現地の物で作るに決まっている」と返されたそうです。「イーロン・マスクはそういうマインドセット。それ以外は全然いける」という感覚で、2030年頃には宇宙関連で何かを始めたいとのことでした。

番組の最後、「あなたにとってブレイクスルーとは?」という問いに対し、西岡氏は「“世の中”への夢をもつこと」と答えました。自分のためではなく、世の中がどうあってほしいかという視点。それがすべての源泉だと語る姿には、単なるビジネスを超えた使命感を感じました。


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まとめ

2025年1月10日放送の「ブレイクスルー」で紹介されたサンメタロンCEO・西岡和彦氏の金属ごみ再生技術についてまとめました。

  • 電磁波を使った独自技術で、金属クズから水・油を除去し、元の金属価値の約8割まで再生
  • 100%電気稼働でCO2排出を大幅削減、コンパクト設計で製造ラインに組み込み可能
  • コマツが2024年10月に共同研究を開始、自動車・製鉄など大手メーカーからも注目
  • 市場規模は数十兆〜100兆円を見込み、デカコーンは「通過点」と豪語
  • 3つの箱構想で金属の地産地消を目指し、将来的には宇宙展開も視野

日本製鉄で培った技術力とアメリカ式のスケール感を融合させた西岡氏の挑戦。鉄鋼業界という歴史ある産業に風穴を開ける、まさに「ブレイクスルー」な取り組みと言えるでしょう。今後の展開にも注目です。

※ 本記事は、2025年1月10日放送(テレビ東京系)の人気番組「ブレイクスルー」を参照しています
※ サンメタロン(SUN METALON)公式サイトはこちら

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