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テレビ番組・情報

【ブレイクスルー】柳沢正史教授が語る「睡眠の謎と革命」インソムノグラフとS’UIMINの可能性

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睡眠は私たちの健康と生活の質に大きく影響する重要な生理現象です。しかし、その仕組みや重要性について理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。2025年3月22日に放送されたテレビ東京系の番組「ブレイクスルー」では、睡眠研究の世界的権威である柳沢正史教授が登場し、睡眠の謎や最新の研究成果、そして睡眠がもたらす健康への影響について語りました。本記事では、この貴重な番組内容をもとに、睡眠研究の最前線と私たちの健康に役立つ情報をお届けします。

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世界的睡眠研究者・柳沢正史教授が明かす睡眠の謎と最新研究

柳沢正史教授は、睡眠研究の世界的な権威であり、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の機構長を務めています。1998年に脳内物質「オレキシン」を発見し、その功績から複数の国際的な賞を受賞しています。特に「ブレイクスルー賞」と「クラリベイト賞」の両方を受賞しており、これはノーベル賞候補としての期待も高まっていることを示しています。

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睡眠研究の世界的な権威 柳沢正史氏                           (引用:「ブレイクスルー」より)

柳沢教授によれば、睡眠はいまだに「ブラックボックス」であり、多くの謎に包まれているといいます。特に「なぜ眠くなるのか」「睡眠量をどのように調節しているのか」といった基本的な疑問に対しても、科学的に明確な答えが得られていないというのです。

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1998年柳沢正史教授が発見したオレキシン                   (引用:「ブレイクスルー」より)

「睡眠は意識が薄れる状態であり、進化の観点から見るとリスキーな行動です。それにもかかわらず、すべての動物が眠るという事実には明快な答えがありません」と柳沢教授は語っています。睡眠中に何らかの回復が起きていることは確かですが、細胞レベルでどのような回復が起こっているのかは解明されていないのです。

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日本人の睡眠問題とは?世界一の睡眠不足大国が抱える課題

番組では、日本が「世界一の睡眠不足大国」であることが指摘されました。日本人成人の平均睡眠時間はおよそ7時間22分と世界で最も短く、成人の4人に1人が何らかの睡眠の悩みを抱えているといいます。

さらに衝撃的なのは、睡眠障害などによる経済損失が年間20兆円にも上るという推計です。この数字は睡眠問題が単なる個人の問題ではなく、社会全体に影響を及ぼす重大な課題であることを示しています。

柳沢教授は特に日本の官僚組織について「日本で一番ブラックなのは霞ヶ関です。国の中枢が眠っていないというのは、本当にやばいことなんです」と警鐘を鳴らしています。睡眠不足の状態で重要な意思決定が行われることの危険性を指摘しているのです。

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睡眠時無呼吸症候群の実態と危険性〜国内2200万人が抱える睡眠障害

番組では、小説家の真山仁氏が自身の睡眠を柳沢教授の開発したデバイスで測定した結果、睡眠時無呼吸症候群であることが判明しました。柳沢教授は測定結果を見て「教科書に載せたいくらいの典型例」と述べ、治療を検討すべき状態であると指摘しました。

睡眠時無呼吸症候群は現代病とも呼ばれ、軽症の人を含めると日本国内で2200万人に上ると言われています。この症状は睡眠中に呼吸が止まる状態が繰り返し起こるもので、血中酸素濃度が下がり、質の良い睡眠が得られなくなります。

治療法としては「シーパップ」と呼ばれる鼻にマスクをして風を送る治療が標準的ですが、軽症の場合は抱き枕などを使用し横向きに寝ることで気道を確保し、症状を軽減することも可能だといいます。

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睡眠時無呼吸症候群の標準治療法で使用する「シーパップ」                 (引用:「ブレイクスルー」より)

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S’UIMINが開発した睡眠計測デバイス「インソムノグラフ」とは

柳沢教授は2017年に「S’UIMIN」(スイミン)という会社を立ち上げ、誰でも気軽に睡眠の計測ができる装置「インソムノグラフ」を開発しました。このデバイスは睡眠の質を「見える化」し、眠りを妨げる原因を探ることができる画期的なものです。

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S’UIMINの睡計測デバイス インソムノグラフ                      (引用:「ブレイクスルー」より)

番組では真山氏がこのデバイスを使用して自身の睡眠を測定した様子が紹介されました。測定結果からは睡眠の周期や深さだけでなく、無呼吸の発生状況も詳細に把握することができました。

柳沢教授は「1度自分の睡眠を見える化すると、睡眠を意識せざるを得なくなる」と述べ、それが行動変容を促し、結果的に睡眠の質が向上するという効果をもたらすと説明しています。

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筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構の最先端研究

柳沢教授が機構長を務める筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構は、日本が睡眠研究で世界をリードするため、国の支援によって2012年に設立されました。睡眠の基礎研究に特化した世界最高峰の施設であり、世界中から集まった250人もの研究者や大学院生が日夜睡眠の謎解明に取り組んでいます。

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筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構                              (引用:「ブレイクスルー」より)

施設内はリラックスした雰囲気が漂い、デイベッドを備えたスペースなど、研究者や学生がくつろげる工夫がなされています。これは睡眠研究を行う環境として最適なデザインといえるでしょう。

この研究機構では「睡眠とは何か」という根本的な問いから、睡眠と認知症の関連、さらには睡眠と免疫系の関係など、様々な観点から睡眠の研究が進められています。

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睡眠研究の最前線〜宮西和也研究員と河野泰三研究員の取り組み

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構では多くの研究者が独自のアプローチで睡眠の謎に挑んでいます。その中でも注目すべき研究者として、宮西和也研究員と河野泰三研究員の取り組みが紹介されました。

宮西研究員は生命の設計図とも言えるDNAに着目し、遺伝子がどのように協働して睡眠を制御しているのかを研究しています。彼によれば、私たちが日々感じている「眠気」がどのような遺伝子によって、脳のどこでどのように制御されているのかはまだ解明されておらず、「存在はわかるけれども機能は説明できない」状態だといいます。

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宮西和也研究員                                       (引用:「ブレイクスルー」より)

一方、河野研究員は線虫をモデルとして使い、細胞内のタンパク質の品質管理と睡眠の関係を研究しています。彼の研究では、細胞内で不良品タンパク質が溜まると長く眠るという現象が確認されています。これは体の疲れがどのようにして睡眠を引き起こすのか、その仕組みを解明する手がかりとなる発見です。

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河野泰三研究員                                     (引用:「ブレイクスルー」より)

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「ショートスリーパー」と「睡眠負債」の真実

柳沢教授は番組の中で「ショートスリーパー」と「睡眠負債」について重要な指摘をしています。

「ショートスリーパー」とは短時間睡眠で済む人のことですが、柳沢教授によれば「ショートスリーパーにはなれない」のだそうです。これは生まれ持った遺伝子レベルで決まっている体質であり、おそらく1万人に1人という非常に稀な特性だといいます。

また「睡眠負債」については「人間は睡眠が充足するとそれ以上は眠れない、つまり睡眠は貯金ができない」と説明しています。週末の「寝だめ」は実は寝だめではなく、平日に溜まった睡眠負債を返済しているだけなのです。

柳沢教授は「4時間睡眠を5晩続けると、それは徹夜と同じくらいのパフォーマンス低下になる」と警告しています。短時間睡眠を続けると脳のパフォーマンスが下がるだけでなく、感情のコントロールもできなくなり、イライラしたり落ち込んだりしやすくなるといいます。

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メンタル・メタボ・認知症〜睡眠不足がもたらす健康リスク

「よく言われるのがメンタル、メタボ、認知症」と柳沢教授が指摘するように、慢性的な睡眠不足は様々な健康リスクを高めます。心と体の健康に不可欠な睡眠が不足すると、がんや心疾患、糖尿病、脳卒中、うつ病など様々な病気のリスクが高まるのです。

特に近年の研究では、睡眠時間と認知症の発症リスクが大きく関わっていることが明らかになっています。睡眠時間が5時間未満の人と10時間以上の人は、認知症を発症する可能性が高くなるというのです。

このように睡眠不足は単に「疲れる」だけでなく、長期的な健康に大きな影響を与える可能性があります。柳沢教授は「本当に慢性的な睡眠不足って怖いんですよ」と強調し、私たちの健康に対する睡眠の重要性を訴えています。

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次週予告:睡眠で社会に革命をもたらす可能性とは

番組の最後では、次週(2025年3月29日放送予定)の内容として「睡眠で社会に革命をもたらす睡眠研究の第一人者を真山がさらに深堀り」という予告がありました。

柳沢教授は睡眠ビジネスについて「玉石混交で何の科学的根拠もないことを謳っている商品が残念ながらたくさんある」と警鐘を鳴らす一方で、「従業員がよく眠っている企業の方が利益率が高い」という興味深い指摘もしています。

次週は睡眠研究がどのようにして社会に革命をもたらす可能性があるのか、さらに詳しく掘り下げられる予定です。睡眠の質を向上させることがどのように企業の生産性や社会全体の健康増進につながるのか、その可能性に迫ります。

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まとめ:睡眠研究の進化がもたらす未来と私たちの健康

睡眠研究の世界的権威である柳沢正史教授を通じて、睡眠の重要性と最新の研究状況を見てきました。日本は世界一の睡眠不足大国であり、成人の4人に1人が睡眠の悩みを抱えていることが分かりました。

睡眠時無呼吸症候群など睡眠障害は単なる睡眠の質の問題だけでなく、様々な健康リスクを高める危険性があります。そのような中、柳沢教授が開発したS’UIMINの「インソムノグラフ」のような技術は、私たちの睡眠を「見える化」し、よりよい睡眠への第一歩となる可能性を秘めています。

睡眠研究はまだまだ謎が多く残されている分野ですが、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構をはじめとする研究機関で日々新たな発見が生まれています。線虫やショウジョウバエなどの生物を使った基礎研究から、人間の睡眠の質を向上させる応用研究まで、幅広い取り組みが進められています。

睡眠は私たちの健康と生活の質を左右する重要な要素です。「ショートスリーパー」になれるという幻想を捨て、正しい睡眠の知識を身につけ、質の良い睡眠を確保することが、健康な生活を送るための鍵となるでしょう。

※本記事は、2025年3月22日に放送されたテレビ東京系の番組「ブレイクスルー」を参照しています。

株式会社S’UIMINのHPはこちら

 

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