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【カンブリア宮殿】HISとホットスプリングが語る「旅行業界の未来」

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2026年3月5日放送の「カンブリア宮殿」では、HIS創業者・澤田秀雄氏と、旅行ベンチャー・ホットスプリング社長の有川鴻哉氏が対談しました。円安や人口減少が進む中、旅行業界のこの先はどうなるのか? AIの台頭で旅行会社は不要になるのか? 新旧ベンチャーが語った「令和を生き残る旅行ビジネス」のヒントを、番組内容をもとにわかりやすくまとめました。


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HIS×ホットスプリング 新旧ベンチャーが語った旅行業界のこの先

2026年3月5日放送のカンブリア宮殿は、番組20周年スペシャル企画の第1弾として「旅行業界の未来」をテーマに取り上げました。ゲストに迎えたのは、HIS創業者の澤田秀雄氏(75歳)と、旅行予約サイト「こころから」を運営するホットスプリング社長・有川鴻哉氏(33歳)。年齢差は40歳以上、経営手法もまったく異なる二人が、同じステージで旅行業界のこの先を語り合うという、非常に見応えのある回でした。

番組冒頭で示されたデータは、旅行業界の厳しい現実を物語っていました。20年前には1750万人いた日本人の出国者数は、コロナショックを経て、現在は当時の約8割にとどまっています。円安、物価高、そして人口減少という三重苦。日本のパスポート保有率はわずか約17%と、アメリカの約50%、韓国の約40%と比べても極端に低い水準です。

そんな逆風の中でも、HISは「時代に合わせたチャレンジ」で前進し、ホットスプリングは「AIと人の力の融合」で急成長しています。旅行ビジネスに携わる方はもちろん、これからの日本の観光産業に関心のあるすべての方にとって、示唆に富む対談だったと思います。

個人的に印象深かったのは、世代もアプローチもまったく違う二人が、最終的に「人間の力が大切だ」という同じ結論にたどり着いたことです。AIが急速に進化する時代だからこそ、この共通認識には大きな意味があるのではないでしょうか。


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HIS澤田秀雄が挑む「時代に合わせた3つの新チャレンジ」

番組では、HISが現在取り組んでいる3つの新たなチャレンジが紹介されました。いずれも、AI時代にあえて「人の価値」を見直す方向性が共通しています。

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HIS創業者の澤田秀雄氏                                 (引用:「カンブリア宮殿」より)

旅行を一緒に作る店へ――新宿店リニューアルの狙い

かつて予約客が殺到していたHISの旗艦店「トラベルワンダーランド新宿本社営業所」は、近年の顧客ニーズの変化に合わせて移転・リニューアルしました。以前と比べて店内はゆったりとした空間に変わり、予約制を導入して混雑を解消。「旅行の手続きをする場所」から「プロのスタッフと一緒に旅行を作る店」へと転換したのです。

番組内では、ヨーロッパ5都市を10日間で巡りたいというご夫婦が、スタッフと3時間にわたって相談する姿が紹介されていました。ネットでは限界のある複雑な旅程を、ベテランスタッフが丁寧に組み立ててくれる。「スタッフの熱さがいい」というお客さんの声が印象的でした。

澤田氏も「年配の方はAIやインターネットが苦手な方も多い。カウンターでゆっくり相談に乗ることが大事」と語っており、あえてオフラインの接点を強化するという戦略がはっきり見えました。

コラボルーム50超でギネス認定「変なホテル」の進化

2015年にロボットフロントで話題となった「変なホテル」は、その後も進化を続けています。近年力を入れているのが、さまざまなブランドとのコラボルームです。番組では、約50年前にアニメで人気を博した「あらいぐまラスカル」の新ブランド「Hidy!Rascal」とのコラボルームが紹介されました。他にもチョコボールやカルピス、航空会社のピーチなど、現在の提携先は53社に達しています。

2025年9月には、コラボルーム世界最多のホテルとしてギネス世界記録に認定されました。このコラボルーム戦略は社員からの発案が多いそうで、澤田氏は「みんな考えていろんなことやってくれる。僕はただ座って、よろしくお願いしますと言ってるだけ」と笑っていました。創業者のチャレンジ精神が、社員一人ひとりにしっかり受け継がれていることがわかるエピソードです。

AI自動撮影でゴルフ業界に参入する新規事業

3つ目のチャレンジは、旅行とはまったく異なる分野への参入です。茨城県城里町の水戸レイクスカントリークラブでは、カートの屋根に搭載されたAIカメラが、プレーヤーの動きを自動追尾して撮影するサービスを実施しています。

前半ラウンドの映像は休憩中に自動編集され、音楽やテロップ付きの動画として仕上がります。料金は一人1500円と格安。カメラの存在を意識しないため、自然な表情やスイングが記録されると好評です。

これも社内スタートアップ制度から生まれた社員発案のサービスで、「旅行に関係ないことでも挑戦させてもらえる風土がある」と担当者が語っていたのが印象的でした。HISという会社の強みは、こうした「チャレンジを許容する文化」にあるのかもしれません。


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ホットスプリング有川鴻哉のAI×人の力で成約率8倍の仕組み

もう一方の主役、ホットスプリングの有川鴻哉氏は、女性向けメディア「MERY」を運営したペロリの創業メンバーとしても知られる起業家です。ウェブデザイナーを経て、25歳の時に旅行会社ホットスプリングを創業しました。

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ホットスプリングの有川鴻哉社長                               (引用:「カンブリア宮殿」より)

LINEチャット相談で中高年にも支持される理由

ホットスプリングが運営する旅行予約サイト「こころから」の最大の特徴は、LINEを使った旅行相談です。今の時代、チャットでの相談といえばAIが回答するのが一般的ですが、「こころから」では十数人の旅行専門スタッフが、一件一件手作業で返信しています。しかも40カ国以上を旅した「旅の達人」ばかり。AIの知識に加えて、自分自身の旅行経験を交えたアドバイスが返ってくるのです。

「AIとお話をするのと比較して、旅行の予約に至る成約率が8倍くらい変わる」と有川氏が明かした数字は、衝撃的でした。人の心遣いを加えるだけで、これほどの差が生まれるということです。

意外だったのは、利用者層として中高年やシニアの方が非常に多いという点です。「ネットでお買い物はできなくても、LINEだけは使える」という方が結構いるそうで、オンラインサービスでありながら、デジタルに不慣れな層にもリーチできている。この発想は、旅行業界に限らず、あらゆるサービス業にとって参考になるのではないでしょうか。

なお、会社の正社員は驚くほど少なく、有川氏のほかにエンジニア3人だけ。オフィスもビルの一室のみです。これに加えてLINE相談を担当する専門スタッフが十数人いますが、「人件費もオフィス代も全然違うので、全部お客さまに還元できる」という割り切った経営スタイルが、急成長の背景にあります。

「らくらくキャンセル」はなぜ実現できるのか

「こころから」のもう一つの注目サービスが「らくらくキャンセル」です。なんと、旅行当日の朝に寝坊して空港に行けなかった場合でも、飛行機が飛ぶ時間までに連絡すれば全額返金されるというもの。例えばソウル行きのあるプランでは、加入料はわずか5315円(一人)です。

この仕組みが成立する背景には、有川氏の徹底的なデータ分析があります。旅行のキャンセルがどんな理由で、どんな確率で発生するかをお客さまへのヒアリングで調べ上げたのです。小さなお子さんがいる家庭では旅行直前に子どもが熱を出すケースが多いなど、通常の保険ではカバーできない理由が実は非常に多い。この確率と旅行販売の仕組みを組み合わせることで、保証として提供できているとのことです。

利用者の約半数が加入しているという数字が、このサービスの需要の大きさを物語っています。「仕組みとしては提供側にとって本当にめんどくさい」と有川氏自身が認めつつも、顧客目線を最優先にした姿勢が、ホットスプリングの強さの源泉だと感じました。


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円安・人口減少時代にHISが打ち出す世界58拠点の海外戦略

番組後半では、旅行業界が直面する構造的な課題にも踏み込みました。澤田氏は「日本の人口はそんなに増えない」と率直に語り、日本人の海外旅行者が今後頭打ちになる可能性を認めています。

その解決策としてHISが進めているのが、海外拠点を活用したグローバル戦略です。世界58の国と地域に140の拠点を持つHISは、「日本人を世界に送る」というこれまでのビジネスモデルから、「海外の客を世界各地に送り出す」というモデルへの転換を図っています。

具体的には、南米のボリビアやペルーの首都リマに新たな支店をオープンし、近隣諸国や北米からの旅行客の取り込みを狙っています。さらにケニア南西部のマサイマラ国立保護区では、東京ドーム5個分という広大な敷地に25棟の宿泊用ロッジを建設中。アメリカやイギリスなど欧米の旅行客をターゲットにしています。

一方、インバウンド(訪日外国人旅行者)は、2006年の733万人から2025年には4200万人を超えるまでに急増。澤田氏は「変なホテルは海外のお客さんにも人気がある。インバウンドが増えることは我々にとってプラス」と語りました。

筆者としては、HISのこの戦略転換は非常に理にかなっていると思います。日本発の旅行会社が、世界中の旅行者を世界中に送り出すプラットフォームになれれば、人口減少の影響を受けにくいビジネスモデルが構築できるからです。2026年1月に社長に就任した澤田秀雄氏の長男・澤田秀太氏(44歳)はAIやDXに精通しており、この海外戦略とテクノロジーの融合がどう進むかにも注目です。


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澤田秀雄と有川鴻哉が共通して語った「人間の力」とは

番組を通じてもっとも心に残ったのは、世代もスタイルも異なる二人の経営者が、最後に同じキーワードを口にしたことです。

有川氏は「便利なものはAIが作れるようになってしまう。その中で、人間らしさとか、人間がどういう働きをしているかがより強調されている会社が生き残っていく」と語りました。これは、AI全盛の時代に旅行ベンチャーを経営する若き起業家だからこそのリアルな実感でしょう。

一方、澤田氏は「AIは今の時代だから取り入れてやっていくのはいいが、最終的にはヒューマンコミュニケーションだと思っている」と締めくくりました。電話1台で旅行会社を立ち上げ、40年以上にわたって業界を牽引してきたカリスマの言葉には、重みがあります。

村上龍氏もエンディングの編集後記で、少人数でITを駆使するホットスプリングの有川氏から「人間の果たす役割がわからないサービスは消えていく」という言葉が出たことに意外性を感じたと述べています。考えてみれば、HISも新宿の新店舗で対面接客を重視している。新旧どちらのベンチャーも、「人の温かさ」を最大の武器にしているのです。

若年男性の海外渡航率が下がっている一方で、女性はほとんど減っていないというデータも番組内で紹介されました。有川氏は「推し活」などのブームを背景に、女性のほうがアクティブに動く傾向があると分析。こうした変化に対応しながら、いかに多くの人を海外に送り出せるか。それが旅行業界の未来を左右する鍵になりそうです。

澤田氏の名言「成功するまでやれば成功する」は、20年前の番組初登場から変わらない信念です。コロナ禍で売上が一時99%減という壊滅的なダメージを受けても、この精神で乗り越えてきた。そしてその精神は、社員わずか4人という小所帯で旅行業界に風穴を開けようとしている有川氏にも、形は違えど確かに共通しているように見えました。


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まとめ

2026年3月5日放送のカンブリア宮殿では、HIS創業者・澤田秀雄氏とホットスプリング社長・有川鴻哉氏が、旅行業界の未来を語り合いました。番組から見えてきたポイントは以下のとおりです。

HISは対面接客の強化、変なホテルのコラボルーム展開(ギネス認定)、AI活用の新規事業という3つの新チャレンジで時代に適応しつつ、世界58の国と地域の拠点を活かしたグローバル戦略で人口減少時代に備えています。一方のホットスプリングは、LINEチャットによる人力相談で成約率を8倍に高め、「らくらくキャンセル」のような独自サービスで急成長を遂げています。

そして新旧どちらの経営者も「AIは活用すべきだが、最終的には人間の力が勝負を分ける」という結論にたどり着きました。旅行業界だけでなく、あらゆる業界がAIとの共存を模索する今、「人間にしかできない価値とは何か」を考えるうえで、非常にヒントに満ちた放送だったのではないでしょうか。

旅行は単なる移動ではなく、人の心を動かす体験です。その体験を支える「人の力」が消えない限り、旅行業界の未来は明るい。そう感じさせてくれる回でした。

※ 本記事は、2026年3月5日放送(テレビ東京系)の人気番組「カンブリア宮殿」を参照しています。
※ HIS(株式会社エイチ・アイ・エス)の公式サイトはこちら
※ ホットスプリング(株式会社Hotspring(Hotspring, Inc.))の公式サイトはこちら
※ こころからの公式サイトはこちら

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