スポンサーリンク
テレビ番組・情報

【カンブリア宮殿】平成エンタープライズ田倉貴弥「お客さん目線の常識破りのバス会社」

cambriapalace-heiseienterprise-bus
スポンサーリンク

2025年4月24日の「カンブリア宮殿」で注目を集めた平成エンタープライズと田倉貴弥社長の革新的なビジネス展開をご紹介します。「お客さん目線」を徹底し、常識破りのアイデアで業界に風穴を開けたバス会社の成功の秘訣とは?1台の中古バスから始まり、約600台を保有する大手企業へと成長した軌跡と、他社には真似できないユニークなサービスの数々をお伝えします。この記事を読めば、ビジネスにおける「お客さん目線」の重要性が理解できるでしょう。

スポンサーリンク

カンブリア宮殿で話題沸騰!平成エンタープライズとは?常識破りのバス会社の全貌

2025年4月24日にテレビ東京系で放送された「カンブリア宮殿」では、旅行業界で注目を集める異色のバス会社「平成エンタープライズ」が特集されました。MCの村上龍さんと小池栄子さんが、同社の社長である田倉貴弥氏(59歳)に迫るインタビューは多くの視聴者の関心を呼びました。

takurakimi

平成エンタープライズの田倉貴弥社長                                  (引用:「カンブリア宮殿」より)

平成エンタープライズは単なるバス会社ではありません。観光ツアーの企画・販売、レストラン、宿泊施設など、旅行サービス全般を自社で手掛ける「総合観光企業」として、バス業界に革命を起こしている会社です。埼玉県志木市に本社を置き、従業員1,350人、グループ全体の売上高はおよそ96億円にのぼります。特筆すべきは、2023年には貸切バス事業の売上高で全国1位に輝いたという実績です。

田倉社長は「バス会社だけではいたくない」「新しい楽しい会社にしたい」という思いから、従来のバス会社の枠を超えた多角的な事業展開を進めてきました。約600台ものバスを保有し、ツアー用の大型バスから送迎用のマイクロバス、ワゴンタイプまで全27種類にも及ぶラインナップを誇っています。

スポンサーリンク

田倉貴弥社長の半生とバス会社起業への道のり「ジャガーを売ってバスを購入」

田倉貴弥社長は1965年に東京都東大和市で5人兄弟の次男として生まれました。もともとは父親が3つの会社を経営する裕福な家庭でしたが、16歳の時に父親が保証人になっていた会社の社長が亡くなり、借金を肩代わりすることになりました。その結果、ほとんどの会社を失ってしまいます。

学費の問題から高等専門学校を2年で中退した田倉社長は、宅急便や外車販売などの仕事で生計を立て、愛車のジャガーを乗り回していました。そして22歳の時、父親のアドバイスもあり、愛車のジャガーを売って中古の大型バスを購入。1人で観光ツアーのバス運転手として働き始めました。

「もう楽しかったですね。凄く楽しかった。あの皆さんのね思い出の旅行に一緒に付き添わせて頂くんで色んな場面見てますからあの、もう本当に面白かったですね」と当時を振り返る田倉社長。天職を見つけた彼は1992年に現在の前身となる平成自動車交通を設立し、旅行会社から仕事を受ける形でバス事業を広げていきました。

ところが、ある日旅行会社に営業に行った際、「正直言ってうちはバス会社はどこでもいいんですよ」と言われたことが大きな転機となります。この言葉に反骨心を燃やした田倉社長は旅行業務の免許を取得し、自社でツアーを企画・実施できる体制を整えたのです。

スポンサーリンク

平成エンタープライズが実施するユニークな観光ツアーの数々と成功の秘訣

平成エンタープライズは他社にはない独創的なツアーで人気を集めています。例えば「激走、首都高スリル体験ツアー」は、屋根がないオープンカースタイルの2階建てバスで、トンネルや高架下、高さギリギリの道を通るスリル満点のツアー。60分で1,800円という料金設定ながら、乗客からの口コミで急速に人気が広がっています。

open-car-bus

オープンカースタイルのバス                                      (引用:「カンブリア宮殿」より)

 

また、栃木県の足利フラワーパークを訪れた後、埼玉県加須市で朝に豊洲で仕入れた新鮮なネタで寿司職人が目の前で握るお寿司の食べ放題、そして自社運営のイチゴ農園でのイチゴ狩り食べ放題、川越散策がセットになったツアーも人気です。これら全てで17,800円というリーズナブルな価格も魅力となっています。

susisyokunin

寿司職人が現地に出張サービスツアー                               (引用:「カンブリア宮殿」より)

その他にも、お相撲さんの朝稽古を見学できるツアー、お笑い芸人が添乗員で同行するツアー、桜をクルーズ船から見るツアー、ペット同伴可能なツアーなど、バラエティ豊かな企画が特徴です。

田倉社長の仕入れ方法もユニークです。新しいツアーを企画する際、最初は社員に大量に参加させて実績を作り、その後本格的な仕入れ交渉をするという戦略を採用しています。「社員も喜ぶし、相手側からすると売り上げという実績になる」と田倉社長は説明します。

スポンサーリンク

お客さん目線を徹底する平成エンタープライズのサービス戦略とは

平成エンタープライズの根底にある哲学は「どう儲けるかではなく、どうしたら客が喜んでくれるか」というものです。田倉社長は「その商品(バス)はお客さんが乗ったらその間、その値段よりお客さんは評価が上位じゃないとダメよ」と述べ、常にお客さんの声に耳を傾け、改善を重ねています。

また、旅行業界の常識にも挑戦しています。「旅行会社は大体3ヶ月か4ヶ月にパンフレット1回出す」という慣習に対し、「ハワイに行って帰ってきたらすぐハワイ予約するんだよ。お客さんって、いい旅行だったら来年も予約しようよ」と考え、お客さん目線に立った営業を展開しています。

ツアーの規模に関しても柔軟な対応を心がけています。お客さんの集まり具合によって、大きいバスから小さいバスへとランクダウンさせ、最終的には1人や2人でもハイヤーで対応するというきめ細かさです。これにより、他社が多くキャンセルするような状況でも、ツアーを実施することができるのです。

スポンサーリンク

常識破りのバス会社その1:豪華で快適な独自開発のバス「VIPライナー」の秘密

田倉社長が特に自信を持っているのが「VIPライナー」と名付けた夜行バスです。通常4列のシートが多い中、VIPライナーは3列シートを採用。座席が大きく、隣の人との距離も十分確保されています。リクライニングも140度まで倒れ、「動くビジネスホテル」というコンセプトで開発されました。

vip-liner

眠れる夜行バス「VIPライナー」                                  (引用:「カンブリア宮殿」より)

特に人気なのが女性専用車両「チェリッシュ」です。ピンク基調の内装で、疲れにくい低反発素材の座席、ブランケットなどを完備。さらに座席についているフードを下ろせば、他人に寝顔を見られる心配もなく、スマホを使っても周りに明かりが漏れないという配慮が施されています。

cherishu

女性専用VIPライナー「チェリッシュ」                               (引用:「カンブリア宮殿」より)

大阪-東京間の料金は時期にもよりますが、4,300円からと新幹線に比べて格段にリーズナブル。それでいて快適性を重視した設計で、リピーターも多いと言います。平日と週末で価格が変動しますが、平均すると6,000円程度の商品になるとのこと。田倉社長は「バス自体のリピーターになってもらうんですよね。違うお店みたいな感じですね。もうステーキ屋さん寿司屋さんみたい」と表現しています。

スポンサーリンク

常識破りのバス会社その2:バスの枠を超えた飲食店やホテル運営への挑戦

平成エンタープライズの斬新さは、バスだけにとどまりません。京都では風情ある和食店を運営し、そこで神戸牛のしゃぶしゃぶを提供しています。これはツアー客のためだけに運営している店舗です。

田倉社長が飲食店まで手掛ける理由は、「普通、団体用の施設で、だーってテーブル並んでて、バスどんどん来ますみたいな。そういうのだとベルトコンベア作業的な旅行を味わってる気がして、なんか感動が少ないの」という思いからです。

観光施設やホテルなど、自社の施設を全国9箇所で運営している平成エンタープライズ。さらに富士山の絶景が一望できる場所では、55年続いたものの後継者がなく閉業した民宿を引き継ぎ、再生させる計画も進行中です。このように立ち行かなくなった物件を再生させ、観光地との共存共栄を目指す姿勢も特徴的です。

スポンサーリンク

お客さん満足のためのこだわり施設「パウダールーム完備のラウンジ」がもたらす差別化

お客さん目線を徹底する平成エンタープライズのサービスの象徴とも言えるのが、東京駅近くにあるラウンジです。ここには休憩スペースや多くの化粧台が並ぶパウダールーム、着替えのできる部屋まで完備されています。

このラウンジは夜行バスの発着場所の近くに設けられたもので、バスに乗る前や到着後、お客さんが一息ついて身支度を整えるための場所として作られました。田倉社長自身が「駅のトイレで着替える」という利用客の実態を知り、「そんなとこで着替えさせちゃダメじゃないかな」と考えて設置したものです。

ラウンジには時には長蛇の列ができるほどの人気ぶり。ヘアアイロンなどの美容家電も各種揃え無料で貸し出しており、さらには海外の高級ブランドのコスメまで無料で使えるというサービスの充実ぶりです。

全国に5箇所あるこのラウンジについて、田倉社長は設計士から「20人もの女性が化粧している光景はイメージできない」と言われたものの、実際にオープンしてみると1階まで女性が並ぶほどの大成功を収めました。また、「ラウンジってお客様に対面でお話しできるんですね。バス停って話ししませんもんね。クレームを言えないし」と、お客さんとの接点を大切にする田倉社長の哲学が表れています。

スポンサーリンク

平成エンタープライズの社員への想い「平均年齢の高さ」が示す独自の経営哲学

平成エンタープライズは社員を大切にする社風でも知られています。社員との懇親会を定期的に開催し、自社農園で作ったイチゴを社員にプレゼントするなど、社員を大切にする姿勢が随所に見られます。

特徴的なのは、社員の平均年齢の高さです。約半数は60歳を超えているといいます。例えば、80歳の江森清さんは以前はドライバーとして勤務していましたが、現在は車椅子の子どもを学校に送迎するバスの補助員として活躍しています。

田倉社長は「辞めて貰いたくないんですよね、皆さんね。で、皆さんあの、その方が健康で働きたいっていう間は一緒に働いてほしいなと思って」と語り、高速バスや観光バスなど体力的に厳しい業務は65歳で定年となるものの、その後もスクールバスの添乗員など、短時間や負担の少ない仕事を用意しているそうです。

また、「収入をたくさん払ってやっぱりみんなにいい生活して頂かないと将来なり手がいない」という考えから、給料もできる限り多く支払うよう心がけているとのこと。さらに面白いのは、田倉社長自身は「会社の通帳も見ません。経理の人に任せてそのまんまずっとあの、お金を見ないで生きてる社長」だということ。「お金を気にすると営業できない」という独自の経営哲学を持っています。

スポンサーリンク

まとめ:田倉貴弥社長が貫く「お客さん目線」と平成エンタープライズの今後の展望

カンブリア宮殿で紹介された平成エンタープライズと田倉貴弥社長の物語は、お客さん目線を徹底することで成功した「常識破りのバス会社」の姿を鮮明に描き出しています。22歳の時に1台の中古バスから始まったビジネスは、現在約600台のバスを保有する大手バス会社へと成長しました。

田倉社長が番組の最後に語った「好きなことをね好きな、好きで追求してやることが一番いいですけど、その好きをね押し付けがましくなっちゃう可能性があるので、お客さんのあのお言葉を良く聞く。うん、それに関しては追求する。できた時は自分も嬉しいしお客さんからもありがとうっていう感謝の声になると思うんですよね」という言葉には、ビジネスにおける成功の本質が凝縮されているように思えます。

平成エンタープライズの成功は、バス会社としての枠を超え、お客さん一人ひとりの満足を追求することで生まれた結果と言えるでしょう。田倉社長がこれからも「お客さん目線」を貫き、どのような「常識破り」のサービスを生み出していくのか、今後も注目されることでしょう。

※本記事は、2025年4月24日放送(テレビ東京系)の人気番組「カンブリア宮殿」を参照しています。

※平成エンタープライズのHPはこちら

スポンサーリンク
スポンサーリンク
シェアする
スポンサーリンク

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました