2025年11月23日放送のTBS系「がっちりマンデー!!」で、日本ハムが運営するエスコンフィールドHOKKAIDOの儲かりの仕組みが紹介されました。北海道日本ハムファイターズの本拠地として2024シーズンに約420万人が来場し、年間売上げ270億円を達成。その秘密は「席なし券」という新発想と、野球場を超えた街づくりコンセプトにありました。井川伸久社長自らが新メニューを提案する積極経営の裏側に迫ります。
年間420万人が来場!エスコンフィールドの人気
年間売上げ270億円のボールパーク
エスコンフィールドHOKKAIDOは、北海道日本ハムファイターズの本拠地として運営されている最新のボールパークです。番組が取材で訪れた9月は、リーグ優勝がかかった大事な時期で球場は満員御礼。
ファイターズガールの竹内琴美さんによると、「2024シーズンは約420万人の方にご来場いただいております」とのこと。この圧倒的な集客力により、エスコンフィールドを含むボールパーク全体の年間売上げは270億円に達しています。
満員御礼から更に6000人が楽しむ仕組み
取材した日は全2万9000席のチケットが完売で満員御礼。しかし驚くべきことに、そこから更に6000人のお客さんがスタジアムで楽しんでいるというのです。
試合中に親子連れに話を聞いてみると、「入場券のみで入ってきているので、座席がないんですよ」との答え。つまり、席がなくても入場券だけでスタジアムに入れる仕組みになっているのです。
席なし券という新発想
座席がなくても入場できるチケット
エスコンフィールドでは、座席指定券とは別に「席なし券」が販売されています。このチケットを持っていれば、座席がなくてもスタジアムに入場でき、球場の雰囲気を楽しむことができます。
満員御礼の日でも6000人を追加で受け入れられるこの仕組みにより、より多くのファンが球場に足を運べるようになりました。
モニターで観戦しながらグルメを満喫
「試合、ここ見えないですよね、これ」とスタッフが尋ねると、親子は「見えないですけど、モニターがあるので」と答えました。そう、席なし券で入場した人たちは、大型モニターで試合を観戦できるのです。
美味しいお酒や食べ物を味わいながらモニターで観戦するスタイル。一見すると現場の熱気が味わえないように思えますが、「うわ!やった!」「入った!入った入った!」「これですこれです!」と、食事スペースにもしっかり球場の歓声や熱気が届くようになっています。
加藤浩次さんも「リアルだよね、音とかね。臨場感はあるよね」と納得。日本ハムはスタジアムにいっぱい人を呼んで、美味しいグルメも売れるという、まさにうまいやり方を実現しています。
野球場を超えた街づくりコンセプト
試合のない日も営業するフードコート
加藤浩次さんが「エスコンフィールドのコンセプトっていうのは、やっぱり野球場だけじゃないっていうことですよね」と質問すると、井川社長は「元々は、その野球場を中心とした街づくり、これがまあコンセプト」と答えました。
特に重要なのが、試合のない時にどう楽しめるかという点。井川社長によると、「今のあのホットドッグのお店は、試合のない時もオープンしてますし、球場も中見れますんで。一部オープンしてますんで、そこをまあ来たイメージを持ってもいただいて。で、次回は野球を見に来ると」
野球の試合がない日でも施設を楽しめる仕組みを作ることで、年間を通じて集客できる体制を整えています。
ホテルやサウナなど多彩な施設
番組内で紹介されたように、エスコンフィールドには野球以外のスゴい仕掛けが満載。ホテルやサウナなど、野球観戦以外の目的でも訪れたくなる施設が揃っています。
この多様性こそが、年間420万人という圧倒的な集客を実現している秘密です。
実証実験の場としても活用
ヤマト運輸の自動走行ロボット
エスコンフィールドで見かけた妙な機械。これはヤマト運輸の歩行に追従する自動走行ロボット「SUPPOT(サポット)」でした。
ヤマトホールディングスの齊藤泰裕さんによると、「安全性の実証実験というのも兼ねておりまして、地下でいっぱい使わせていただいて、様々な実証実験を経て、人の場に出すという形で」とのこと。
企業の最新技術を試せる環境
人やお店がいっぱい集まる場所だからこそ、いろんな会社がスタジアムの中や外でお試しマシンやシステムを実験しています。エスコンフィールドは単なる野球場ではなく、最新技術の実証実験の場としても機能しているのです。
井川社長は「今のところお客さんがたくさん来て、そこに参画いただいてる企業の方々も、ご満足いただいてるんで、今のところは成功ですけれども」と、企業との協力関係にも満足している様子でした。
社長のアイデアで進化する施設
シャウエッセンホットドッグが1日2000個
観客のみんなが食べていたグルメが、日本ハムが運営するフードコートの「シャウエッセンホットドッグ」。多い日には2000個も売れる儲かりフードです。
番組の取材中、なんと井川社長自らがフードコート内を視察。スタッフに「ホットドッグとナーン、大体構成比は何対何ぐらい?」と質問し、新商品「ナーンドッグ」の売れ行きをチェックしていました。
年に何回も新メニューを提案
井川社長は元々、日本ハムの色んな商品の開発をしてきた人物。その経験を活かし、結構自分でアイデアを出して試しまくっているといいます。
「次は、ナーンドッグのビッグだとかさ、パンケーキを使った、なんかカテゴリーできひんかな?チャーシュー丼が結構売れたじゃないですか。丼系のものをもうちょっとウェイトあげたほうがいいんじゃないかなと思うんでね」
スタッフが「社長から『これをやってみたらいいんじゃないか』っていうのは多いっすか?年に何回ぐらい?」と質問すると、萩原剛さん(スポーツ事業推進部)は「4、5回ぐらいあるよな?」という井川社長の問いかけに、「そうですね、あの、もうちょっとあったかと……」と笑いながら答えました。
社長自らが積極的に新しいアイデアを提案し、チャレンジし続ける姿勢が、エスコンフィールドを進化させ続けているのです。
まとめ:野球以外でも楽しめる新しいボールパーク
エスコンフィールドHOKKAIDOが年間420万人、売上げ270億円を達成できた秘密は、「席なし券」という新発想と野球場を超えた街づくりコンセプトにありました。
満席でも更に6000人を受け入れられる席なし券により、より多くのファンが球場の雰囲気を楽しめます。モニター観戦しながらグルメを満喫するスタイルは、新しい野球観戦の形として定着しつつあります。
また、試合のない日も営業するフードコート、ホテルやサウナなどの多彩な施設、企業の実証実験の場としての活用など、野球以外の魅力も充実。井川社長自らが年に何度も新メニューを提案し、施設を進化させ続けています。
エスコンフィールドは単なる野球場ではなく、野球を中心とした街として機能することで、年間を通じて多くの人を惹きつける新しいボールパークのモデルとなっているのです。
※ 本記事は、2025年11月23日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 日本ハム株式会社の公式サイトはこちら








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