2025年8月17日放送のTBS系「がっちりマンデー!!」で紹介されたアクアエンタープライズの重隆文社長が、お風呂業界で大きな注目を集めています。空前のサウナブームに乗って急成長を遂げている同社の驚きのビジネス戦略と、重社長の革新的なアイデアについて詳しく解説します。
がっちりマンデーで紹介されたアクアエンタープライズとは?重隆文社長の経歴
2025年8月17日のがっちりマンデーで特集された株式会社アクアエンタープライズは、新橋にオフィスを構えるお風呂・サウナ設備の専門企業です。代表取締役の重隆文社長は、その重厚感のある声と確かな技術力で番組内でも強い印象を残しました。
重社長は、お風呂業界一筋40年のベテランエキスパートです。これまでに手がけたお風呂やサウナ施設は1000以上に及び、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地の有名ホテルや温浴施設にその技術を提供してきました。特に印象的なのは、単なる設備提供ではなく、施設の特性や条件に合わせたオーダーメイドソリューションを得意としている点です。
番組では、重社長の人柄と技術への情熱が随所に表れており、出演者の加藤浩次さんからも「なんか信用できる社長さんだね」と評価を受けるほど、その実直さが伝わってきました。40年という長い経験に裏打ちされた確かな技術力と、常に新しいアイデアを追求する姿勢が、同社の成功の基盤となっているのです。
お風呂業界のエキスパート・重隆文社長が手がける独自技術とオートロウリュ
重隆文社長が特に力を入れているのが、オートロウリュサウナヒーターの開発です。番組で紹介された東京銀座のコリドーの湯では、重社長が手がけた92度のオートロウリュサウナが稼働していました。
従来のオートロウリュ設備には重大な問題がありました。お客さんが自分で水をかけすぎてしまい、水の掛けすぎによる漏電で故障してしまうことが頻発していたのです。そのため、多くの施設では「オートロウリュ入ってるのにロウリュ禁止」という矛盾した張り紙を貼らざるを得ない状況でした。
この課題に対して重社長は独創的な解決策を編み出しました。まず、サウナストーンとヒーターの間にセパレーターを設置することで、水をかけすぎた際にサウナストーンが蒸気の熱で崩れてヒーターを圧迫するのを防止しました。さらに、配線を全てシリコンで覆うことで水による漏電も完全に防ぎます。
お風呂場の浴槽自体も手がける重社長だからこそ、水を出したり温めるというお風呂の機械構造に精通しており、設備の弱点を的確に診断し、それを修復する革新的なアイデアで新設備を開発できるのです。この技術力こそが、アクアエンタープライズが他社との差別化を図る最大の武器となっています。
アクアエンタープライズのサウナ施設実績「東京銀座コリドーの湯」など有名ホテル多数
アクアエンタープライズの実績は圧倒的です。フェアモント東京のサウナをはじめ、ホテルニューオータニの高級会員制スパ「ゴールデンスパ」、熱海のオーシャンスパFuuaなど、日本を代表する一流ホテルや温浴施設にその技術を提供しています。
特にホテルニューオータニのゴールデンスパは、1974年開業の歴史ある会員制スポーツクラブで、各界のエグゼクティブに愛され続けている施設です。同社が手がけたナノスチームサウナや温湿度制御サウナは、利用者から高い評価を得ており、ホテルニューオータニのアドバイザーである小玉隆史さんからも「なんといってもアイデアとかですね、それが素晴らしいので、非常にお客様から好評いただいてます」とのコメントを得ています。
番組で取材された東京銀座のコリドーの湯では、重社長のオートロウリュ技術が実際に稼働している様子が紹介されました。92度という高温環境でも安定して動作する設備は、サウナに慣れないスタッフが「もう限界でした」と音を上げるほどの本格的なものです。
毎年およそ30もの施設から依頼が舞い込むのは、単に設備を提供するだけでなく、お客さんも施設も喜ぶ独自の工夫を施しているからに他なりません。依頼された図面通りに作るのではなく、現場の課題を見抜いて最適なソリューションを提案する姿勢が、多くのクライアントからの信頼を獲得しているのです。
ナノスチームサウナからアクアムービーまで!革新的なお風呂設備の開発力
重社長の革新性は、単なる設備改良にとどまりません。女性向けに開発されたナノスチームサウナは、蒸気をさらに加熱させナノミストを発生させる機械を独自に製作したものです。これにより呼吸が楽になり、長時間ゆったりと楽しめるサウナ体験を実現しました。
男性向けには温湿度制御サウナを開発し、温度と湿度の絶妙な調整によって爽やかに汗をかけるようにしました。また、足元が暗い問題を解決するため、日本で最初にLEDをサウナに導入したのも重社長のアイデアです。さらに、寝転がるお客さん防止のための仕切り設置など、細やかな配慮も怠りません。
特に興味深いのは、プロジェクションマッピングがなかった20年以上前に開発された「アクアムービー」です。特殊な泡を発生させて水面に映像を映す装置で、展示会では多くの人を驚かせました。しかし、「オリジナルなんで、その絵を作ってかなきゃいけないんですけど、じゃ、どっち(お風呂の施設の人とアクアエンタープライズ)が作るのと。もう面倒くさくなっちゃって。売らなかった」と重社長は振り返ります。
この逸話からも分かるように、重社長は技術開発においては先進的でありながら、ビジネス面では実用性を重視する現実的な判断力も持ち合わせています。時代を先取りしすぎた技術よりも、現場で本当に必要とされる技術開発に注力する姿勢が、同社の安定した成長を支えているのです。
社員5人で年商3億円を実現する「浴槽自体も手がける」総合力の秘密
アクアエンタープライズの最も驚くべき点は、わずか社員5人という少数精鋭体制で年商3億円を達成していることです。一人当たりの売上高は6000万円という驚異的な数字で、これは重社長の経営戦略の巧妙さを物語っています。
成功の秘密は「浴槽自体も手がける」総合力にあります。多くの同業他社が特定の設備に特化する中、アクアエンタープライズはサウナからお風呂の浴槽まで、水回りのリラクゼーション設備を総合的に手がけています。これにより、水を出したり温めるというお風呂の機械構造全体に精通し、設備間の連携や最適化を図ることができるのです。
重社長は「他の会社でもできることだけをやってると値段競争になっちゃいますから。そこは自分とこの会社の独自性をどう出すかという」と語っています。まさにこの独自性こそが、価格競争に巻き込まれることなく高い収益性を維持できている理由です。
また、バレルサウナを日本で人気になる前にいち早く輸入するなど、市場のトレンドを先読みする眼力も持っています。今後は富裕層を狙ったラグジュアリーホテルの計画が後を絶たないと踏んでおり、重社長は虎視眈々と次の展開を狙っています。
40年という長い経験で培った技術力、時代を読む先見性、そして何より重社長の人柄に支えられた信頼関係が、この驚異的な業績を支えているのです。少数精鋭だからこそ可能な機動力と専門性の高さが、アクアエンタープライズの最大の競争力となっています。
まとめ
がっちりマンデーで紹介されたアクアエンタープライズの重隆文社長は、40年の経験に裏打ちされた確かな技術力と革新的なアイデアで、お風呂業界に新たな価値を創造し続けています。社員5人で年商3億円という驚異的な実績は、単なる設備提供を超えた総合的なソリューション提供能力の証明です。
オートロウリュの故障問題を独自技術で解決し、ナノスチームサウナや温湿度制御サウナなど次々と革新的な設備を開発する姿勢は、まさにお風呂業界のエキスパートと呼ぶにふさわしいものです。フェアモント東京やホテルニューオータニのゴールデンスパなど、一流施設からの信頼も厚く、今後のラグジュアリーホテル市場での更なる成長が期待されます。
空前のサウナブームが続く中、重社長の技術力と独創性は、この業界にとって欠かせない存在となっているのです。
※ 本記事は、2025年8月17日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社アクアエンタープライズのHPはこちら
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