2024年3月3日に人気テレビ番組「がっちりマンデー!」(TBS系)で、東大生だらけの会社として紹介された「燈(あかり)」。建設業界ではAI活用が待ったなしの課題となっています。そこで同社が開発したのが、業界初の日本語対話AI「CoLLM(カラム)」です。これにより業務プロセスの効率化が飛躍的に向上しました。老舗建設企業も次々に本AIを採用するなど、業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進に大きく貢献している企業です。
東大出身者が6割を占めるAIソフト開発会社「燈(あかり)」
東京都文京区にあるAIソフト開発のベンチャー「燈」。この会社では従業員の6割が東京大学出身のエリート社員で占められています。
代表の野呂侑希社長は24歳という若さですが、学生時代から変わった発想で注目を集める人物で、卒業後はAIを使った業務効率化サービスに着目し起業しました。
2024年3月現在の「燈」の従業員数は130人。東大物理工学科と工学部出身者が全体の6割を占めるなど、東大卒業生の集合体といえるメンバー構成です。世界ロボット競技大会で2位入賞するなど、在学中から技術力が証明されたメンバーも多数在籍しています。
社長の野呂流リーダーシップが東大出身者をまとめる
「燈」が東大卒業生を積極採用するのは、複雑なAI開発には学界でも類を見ない東大の専門性が必要と考えているため。社長の野呂さんも現役の大学院生として東大で学び続けており、その深い理解が人材集めを可能にしています。
野呂社長は「エクセレントカンパニーになるかは組織の強さとカルチャー」と考え、従業員に声かけと声出しを心がけさせる野呂社長ならではの戦略的統率法でまとめあげています。こうした日本流の一丸となる組織作りこそAI時代に勝てる要素と野呂社長は話します。
AI「CoLLM(カラム)」が建設業界の課題を解決
「燈」が注力しているのが、建設業界向けAIソフトの開発です。具体的には建物と会話ができるAI「CoLLM(カラム)」が主力製品となっています。この業界では高齢化と人手不足が課題となっており、膨大なアナログ図面の効率的活用ができていないのが現状でした。
CoLLMなら「4階の柱を教えて」「○○部屋にある窓を表示」などの会話で目的の図面情報を検索。人では処理しきれない膨大な図面データをAIが高速解析し、業務効率化を実現します。
ソフト価格は数万円から億単位と幅広く、現在全国200社以上の建設会社と取引があるいわれています。2024年時点で既に国内大手ゼネコンの多くが導入済みで、更なる拡大が期待されます。
まとめ
東大出身のエンジニアたちが開発するCoLLMなどのAIソフトが、従来アナログデータが主流だった業界のデジタルシフトを推進しています。単にAIを使えるから先進的と言うだけでなく、現場ニーズに合うソリューションを提供し浸透させることこそ画期的なイノベーションをもたらします。
野呂社長も東大院生として最先端を研究し導入を促進する立場にあり、「燈」が今後も業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を牽引する存在となることが期待されます。
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