2025年2月23日放送のTBS系「がっちりマンデー！！」で紹介された、おもちゃのボーネルンドの革新的なビジネスモデルが話題を呼んでいます。全商品を試せる画期的な販売方法で、驚異の売上げを記録。さらにB to B展開で新たな市場も開拓しています。その成功の秘密に迫ります。
ボーネルンドのおもちゃが全部試せる店舗展開とは
ボーネルンドは、日本全国に53店舗を展開する玩具専門店です。粘土やぬいぐるみ、おままごとセット、3輪車など、多種多様なおもちゃを取り扱っています。同社の大きな特徴は、店内に並ぶ全てのおもちゃを自由に試すことができる点です。
一般的なおもちゃ店でも一部商品は試せますが、ボーネルンドでは店頭に並ぶ全ての商品を試すことができます。さらに、店頭にサンプルがない商品でも、スタッフが倉庫から取り出して試用させてくれるという徹底ぶり。この独自の販売戦略により、年商61億円という驚異的な業績を上げています。
ボーネルンドの早川健太部長が語る「全品試遊」戦略
早川健太部長は、全品試遊戦略について「こちらのお店ではすべてのおもちゃを試していただけます」と胸を張ります。子どもたちは何時間でも遊べ、親子で十分に商品を吟味できる環境を整えているのです。
(株)ボーネルンドの早川健太部長 （引用：「がっちりマンデー」より）
一見すると、商品を使用させすぎることでサンプル品の劣化や、試遊だけで満足して帰る客が増えるのではないかと思われがちです。しかし実際は、商品を実際に使って遊べることで、その商品の魅力や価値を十分に理解してもらえ、購入につながっているのです。
おもちゃの試遊で売上が4倍になる仕組み
早川部長によると、商品をサンプルとして展示するだけで売上は2倍に。さらに、専用の試遊テーブルを設置すると、それがさらに2倍になるといいます。つまり、通常の陳列と比べて最大4倍の売上を記録しているのです。
実際の購入者の声として「こんなに遊んでいる様子を見ると、思ったより良い商品だと実感できる」「2万円という価格でも、子どもが楽しそうに遊ぶ姿を見ると納得して購入できる」といった声が聞かれています。
また、同社は体験型施設「キドキド」も運営しており、1時間1600円で大型遊具なども含めた様々なおもちゃで遊ぶことができます。この施設も商品の良さを体感できる重要な販売戦略の一つとなっています。
トヨタのお店でおもちゃ？驚きのB to B展開
ボーネルンドの革新的な展開は、一般消費者向けの店舗だけにとどまりません。近年、B to B事業として、様々な企業や施設にキッズスペースを提供するビジネスを展開しています。
特筆すべきは神奈川トヨタ自動車との取り組みです。同社は106店舗中83店舗にボーネルンドのおもちゃを設置したキッズコーナーを導入。その結果、来店客数が2〜3倍に増加し、売上も向上したと報告されています。
ボーネルンドのキッズコーナーを導入している神奈川トヨタ （引用：「がっちりマンデー」より）
現在では、病院やホテル、さらにはボートレース場まで、全国3万5千か所にボーネルンドの商品が設置されています。
専務取締役・池上貴久が明かす今後の展望
同社専務取締役の池上貴久氏は、経営コンサルタントの坂口孝則氏の指摘する「B to B戦略の重要性」に同意を示しています。少子化が進む中、一般消費者向けの店舗（B to C）だけでなく、企業向けビジネス（B to B）を強化することで、持続的な成長を目指しているのです。
(株（引用：「がっちりマンデー」より （引用：「がっちりマンデー」より）
まとめ：ボーネルンドの試遊ビジネスモデルから学ぶこと
ボーネルンドの成功は、「試す」という行為を徹底的に追求した結果といえます。全商品試遊可能という独自の販売戦略で消費者の信頼を獲得し、さらにB to B展開で新たな市場を開拓。このビジネスモデルは、体験価値を重視する現代の消費者ニーズを的確に捉えた好例といえるでしょう。
今後も全国の子どもたちに笑顔を届けながら、新たなビジネス展開を続けていくボーネルンド。その革新的な戦略から、私たちは多くのことを学ぶことができます。
※本記事は、2025年2月23日放送のTBS系「がっちりマンデー！！」を参照しています。
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