2025年5月25日に放送されたTBS系「がっちりマンデー‼」で、インターネットに入り込んでがっちりビジネスを展開している企業として注目を集めたデジタルアクセルズ株式会社。島田憲治社長が手掛けるワンパスワード事業は、年商370億円という驚異的な数字を叩き出しています。一体どのような仕組みで、これほどまでの収益を上げているのでしょうか。
デジタルアクセルズとは？島田憲治社長が手掛けるワンパスワード事業
デジタルアクセルズ株式会社は、島田憲治氏が代表取締役社長を務める東京都品川区に本社を構える企業です。同社は1995年3月に事業を開始し、資本金9,350万円を有する老舗のデジタルテクノロジー企業として知られています。
デジタルアクセルズ(株)の島田憲治社長 （引用：「がっちりマンデー」より）
興味深いことに、同社は2024年7月1日に社名を「株式会社Digital Stacks」から「デジタルアクセルズ株式会社」に変更しており、生成AIに代表される新しいデジタルテクノロジーの急速な変化に対応するための企業戦略の一環として、デジタル化のスピードをさらに加速することを目指しています。
島田憲治社長が率いるデジタルアクセルズの主力事業は、カナダのIT会社AgileBits社が開発したパスワード管理アプリ「1Password（ワンパスワード）」の日本代理店業務です。この事業により、同社は年商370億円という驚異的な売上高を実現しています。
がっちりマンデーで紹介されたワンパスワードの仕組みと特徴
がっちりマンデーの番組内で島田憲治社長が詳しく説明したワンパスワードは、インターネットのログイン画面に巧妙に入り込んだサービスです。ユーザーが通常であればIDとパスワードを手動で入力する必要がある場面で、ワンパスワードを選択するだけで自動的にパスワードが入力され、ログインが完了する仕組みになっています。
アプリ「１パスワード」 （引用：「がっちりマンデー」より）
IDとパスワード自動入力機能の革新性
従来のスマートフォンにも自動保存機能は搭載されていますが、ワンパスワードの最大の強みは、異なるデバイス間での完全な同期機能にあります。例えば、iPhoneで保存したパスワードを、WindowsのパソコンやAndroidタブレット、Macなど、あらゆるハードウェアで共通して使用できる点が画期的です。
どのデヴァイスでも簡単にログインか可能な「ワンパスワード」アプリ （引用：「がっちりマンデー」より）
この機能により、ユーザーは複数のデバイスを使い分ける現代のライフスタイルにおいて、どのデバイスからでも一発で簡単にログインできるようになります。デバイスごとに異なるパスワード管理システムを使う必要がなく、真のマルチプラットフォーム対応を実現しています。
カナダのIT会社開発アプリの日本代理店として成功
ワンパスワードは、2005年に創業され2006年に初版がリリースされたカナダのAgileBits社によって開発されたパスワード管理サービスです。世界で1,500万人以上のユーザーに愛用されており、月額約400円という手頃な価格設定が普及の大きな要因となっています。
デジタルアクセルズは、このワンパスワードの日本における正規販売代理店として事業を展開しており、日本市場におけるパスワードセキュリティ意識の高まりと相まって、大きな成功を収めています。
年商370億円を実現するワンパスワードのビジネスモデル
月額400円で1,500万人が利用する理由
ワンパスワードが世界中で1,500万人もの利用者を獲得している理由は、そのコストパフォーマンスの高さにあります。月額約400円という価格で提供される機能は、単なるパスワード管理を遥かに超えています。
カナダのIT会社「AgileBits」が開発したワンパスワード （引用：「がっちりマンデー」より）
番組でも紹介されたように、多くの人がパスワードの使い回しや簡単すぎるパスワード設定に悩んでいる現状があります。ワンパスワードは、サイトごとに異なる複雑なパスワードを自動生成し、それらを安全に保管してくれるため、セキュリティリスクを大幅に軽減できます。
特に企業ユーザーにとって、従業員のパスワード管理は重要なセキュリティ課題です。一人の従業員がプライベートと仕事用でパスワードを使い回していた場合、会社全体の情報漏洩リスクにつながる可能性があるため、ワンパスワードのような専門ツールの導入は必須と言えるでしょう。
クロスデバイス対応がもたらす競合優位性
デジタルアクセルズの成功要因の一つは、ワンパスワードが提供するクロスデバイス対応の完成度の高さです。Windows、macOS、iOS、Android、Linuxなど、あらゆるOS環境に対応し、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Safari、Braveなどの主要ブラウザでも利用可能です。
この包括的な対応により、ユーザーは自宅、職場を問わず、デバイスの台数制限なく利用できます。現代のビジネスパーソンが複数のデバイスを使い分ける環境において、この利便性は他のサービスとの大きな差別化要因となっています。
デジタルアクセルズ島田憲治社長の経営戦略と市場展望
パスワード使い回し問題を解決するセキュリティ価値
島田憲治社長は、番組内でワンパスワードが解決する根本的な問題について語りました。多くのユーザーが同じパスワードを複数のサイトで使い回している現状において、一つのサイトでパスワードが漏洩した場合、連鎖的に他のアカウントも危険にさらされるリスクがあります。
ワンパスワードを利用することで、ユーザーは覚える必要がないため、サイトごとに複雑で異なるパスワードを設定できます。これにより、万が一一つのパスワードが漏洩しても、被害を最小限に抑えることが可能になります。
企業向けセキュリティ需要への対応
デジタルアクセルズは、個人ユーザーだけでなく、企業向けのセキュリティソリューションにも力を入れています。現在、世界で150,000社以上の企業がワンパスワードを導入しており、医療、金融、テクノロジーなど様々な業界で機密データの保護に活用されています。
企業向けサービスでは、従業員のアクセス管理、共有機能、セキュリティリスクの監視機能など、より高度な機能を提供しています。2025年には、Agentic AI Security機能も追加され、企業内の自律型AIエージェントのID、認証情報、アクセスの保護・管理も可能になり、時代の最先端技術に対応した包括的なセキュリティソリューションを提供しています。
まとめ
がっちりマンデーで紹介されたデジタルアクセルズの島田憲治社長が手掛けるワンパスワード事業は、現代社会のパスワード管理という切実なニーズに応える優れたビジネスモデルです。カナダのIT会社が開発したサービスの日本代理店として、年商370億円という驚異的な成果を上げている背景には、クロスデバイス対応の完成度の高さと、セキュリティ価値の提供があります。
月額400円という手頃な価格で世界1,500万人が利用するワンパスワードは、個人のパスワード使い回し問題から企業のセキュリティリスク管理まで、幅広いニーズに対応しています。デジタル化が加速する現代において、デジタルアクセルズのようなセキュリティソリューション企業の重要性は今後さらに高まっていくことでしょう。
※ 本記事は、2025年5月25日放送（TBS系）の人気番組「がっちりマンデー‼」を参照しています。
※ デジタルアクセルズ株式会社のHPはこちら
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