2024年11月24日放送のTBS系列「がっちりマンデー!!」で紹介された、大阪の肉料理店「PINE(パイン)」が話題を呼んでいます。驚異的な坪月商86万円を達成する同店の成功の秘密に迫ります。
肉料理PINEが達成した驚異の坪月商86万円の実態
「月刊食堂」の通山茂之編集長によると、飲食店の売上指標となる坪月商において、30万円で繁盛店、50万円を超えると怪物店と言われています。そんな中、肉料理PINEは驚異の坪月商86万円を達成。通山編集長は「坪月商70万円超えは神の領域」と評しています。月商520万円という数字を6坪という限られた店舗面積で実現しているのです。
大阪梅田の裏路地で注目される肉料理PINEとは
肉料理PINEは、大阪梅田の駅前から商店街を抜けた先の裏路地に位置する立ち飲み形式の肉料理店です。週末には1日100名以上の来店があり、常に満席状態が続く人気店となっています。SNSでの口コミも相まって、「大阪で一番流行っている立ち飲み屋」との評価も。
松下聖輝オーナーが実践する3つの坪月商アップのポイント
独自のファサードデザインによる集客戦略
店舗の顔となるファサードには、松の盆栽を設置。通山編集長は「足止めは記憶止め」と表現し、通行人の目を引き、記憶に残りやすい仕掛けとして評価しています。かに道楽のカニのように、独自のオブジェで店舗の印象を強めることに成功しています。
こだわりのドリンクメニュー展開
店内には30種類以上のジンを取り揃え、創業134年の酒蔵が作る日本酒ベースのジンや、特徴的な見た目のイタリア産ジンなど、オーナーのこだわりが光ります。リーズナブルな価格設定も相まって、常連客の中には1日10杯程度注文する方もいるほどの人気です。
効率重視の料理メニュー構成
新鮮な牛肉を使用したハート刺しや和牛とアンキモ炙りしゃぶポン酢など、一見手の込んだメニューですが、同じタレベースで30種類もの味のバリエーションを生み出す工夫がされています。これにより、一人オペレーションでも多彩なメニューの提供を実現しています。
6坪の小さな店舗を活かした経営戦略
小さな入口がもたらす特別感
通常より低い位置に設けられた入口は、「頭をぶつけそう」なほどの高さですが、この特異な設計が「隠れ家感」を演出し、SNSでの拡散にも一役買っています。また、入口の上部がガラス張りになっていることで、店内の様子が見やすく、初めての来店客も安心して入店できる工夫がされています。
常連客と新規客を見分ける独自の工夫
入口には右側にくぐり戸、左側に暖簾を設置。この配置には、新規客と常連客を見分けるための仕掛けが隠されています。常連客は右側のくぐり戸から入店するのに対し、新規客は左側の暖簾に手をかけるため、入店時点で客層を把握できる仕組みとなっています。
一人オペレーションを可能にする仕組み
松下オーナーは効率的な調理システムを確立。同じベースの調味料を活用しながら、トッピングや味付けを変えることで、少ない手数で多様なメニューを提供することに成功しています。
まとめ:肉料理PINEから学ぶ繁盛店経営のエッセンス
肉料理PINEの成功は、限られた店舗面積を最大限に活用し、独自のファサード、効率的な運営システム、そして細やかな顧客管理を組み合わせた結果といえます。2024年現在も大阪の人気店として支持を集め続けている同店の経営手法は、小規模飲食店の経営モデルとして注目されています。
※本記事は、2024年11月24日放送(TBS系)の番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
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