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【がっちりマンデー】にしき食品のレトルトカレーOEM「味の番人」の秘密

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2025年5月4日のTBS系列「がっちりマンデー!!」で放送された業務用ヒット食べ物特集。その中でも特に注目を集めたのが、レトルトカレー業界の黒子として日本中のカレーを支える、宮城県に本社を構える「にしき食品」です。無印良品や成城石井などの人気ブランドのレトルトカレーを裏で支え、年間108億円という驚異的な売上を誇る同社の成功の秘密に迫ります。

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にしき食品がレトルトカレーOEM業界第4位の理由

レトルトカレーを製造している企業の中で、にしき食品は現在第4位のシェアを誇っています。上位3社は、皆さんもご存知の大手有名カレーメーカーが占めており、その中に食い込んでいるというだけでも驚きですが、さらに注目すべきは、その事業内容の違いです。

大手食品会社が主に家庭向けのレトルトカレーを自社ブランドで展開しているのに対し、にしき食品はOEM(他社ブランド製造)をメイン事業としています。商品開発部長の寺島純一さんによると、「弊社の場合OEMがメインとなってますので」と説明されており、この独自のビジネスモデルが業界4位という地位を築いた理由の一つとなっています。

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にしき食品 商品開発部の味の番人・寺島純一部長                        (引用:「がっちりマンデー」より)

同社は1939年に創業者の西木寛一佃煮製造業として始めた会社で、1952年3月19日に西木食品製造株式会社として設立されました。1968年に世界初のレトルトカレーが発売されたことをきっかけに、佃煮屋からの脱却を考え、当時の新技術だったレトルト釜を導入し、レトルト食品専門メーカーへと転換を図りました。現在では宮城県岩沼市に本社と工場を構え、水や塩、素材選びにこだわった製品づくりを行っています。

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無印良品や成城石井のレトルトカレーを支えるにしき食品

実際にスーパーなどで販売されているレトルトカレーの裏面を確認してみると、意外な事実が明らかになります。無印良品のレトルトカレーの裏には「製造所 にしき食品」と記載されています。同様に、成城石井のグリーンカレーやアフタヌーンティーのカレーも、すべて「製造所 にしき食品」となっているのです。

現在、にしき食品は約80社と取引があり、120商品のレトルトカレー商品を製造しています。年間売上は108億円にも上り、まさに業界の黒子として日本中のレトルトカレーを支えているのです。

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レトルトカレー

無印良品のレトルトカレーが特に人気を博した「バターチキンカレー」も、実はにしき食品が製造しているという事実に驚く方も多いのではないでしょうか。東日本大震災では、宮城県岩沼市の本社工場が被災し業務が一時ストップしましたが、その際に無印良品が無傷で残っていた在庫をすべて買い取り、それを丸ごと被災地へ寄付したというエピソードもあります。」

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味の番人・寺島純一が率いる開発チームの実力

にしき食品の成功の鍵を握るのは、商品開発部長の寺島純一さん率いる開発チームです。寺島さんは社内で「味の番人」と呼ばれ、その驚異的な味覚センスで会社を支えています。

開発チームは10名程度のスタッフで構成されており、1日に約20品ものカレーを試作しています。年間換算すると、なんと4,800もの試作を行っていることになります。レモンを効かせたカレー、ニンニクを効かせた濃厚なビーフカレー、優しい甘みが特徴の野菜カレーなど、多様なニーズに応えるため、日々新しいカレーの開発に取り組んでいるのです。

寺島さんの的確なアドバイスは試食後も健在です。例えば、レモンカレーに対しては「せっかくレモン使ってるので、ちょっとクリーミー感落としてレモンの酸味と苦味をちょっともっとつけたいなと思います。まああのココナッツとか生クリームをちょっと落としてレモンを立たせるように配合調整しますか」といった具体的な指示を出します。

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レシピだけを見て味が分かる「絶対カレー感」とは

寺島さんの特筆すべき能力は、レシピを見ただけでカレーの味から色、香りまで正確にイメージできることです。にしき食品社長の菊地洋一さんは、この能力を「絶対カレー感」と表現しています。

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株式会社にしき食品の菊池洋一社長                              (引用:「がっちりマンデー」より)

菊地社長は寺島さんについて次のように語っています。「寺島と部下が、その作ったカレーのレシピだけを見て会話をしてるんですよ。でカレーはそこにないんですけど寺島が色の出し方で困ってない?みたいなことをそのレシピを見ながら言うんですよ。ちょっとこの人やばいなって」。

例えば、レシピを見ながら「これだとクミンの香りが強く感じられるからクミンの量を抑えて、その代わりにトマトペーストを増やして酸味を引き立たせよう」というように、実際にカレーを口にすることなく、完成品のイメージを頭の中で正確に描くことができるのです。この「絶対カレー感」こそが、にしき食品の品質を支える最大の武器となっています。

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年間4800種類の試作を可能にするフットワーク

にしき食品の強みは、「常にフットワーク軽く対応できるように」という寺島さんの言葉に集約されています。どんなオーダーにも素早く対応できる体制が、多くの企業から信頼を得る理由となっています。

10名程度の開発チームが毎日フル稼働し、1日に20品ものレシピを試作しています。これは週5日で100種類、年間換算で4,800もの試作を行っていることになります。一般的なOEM製造では、レシピ開発から行う場合、最小でも3,000食からの製造となることが多いのですが、にしき食品では1,000食からの対応も可能という柔軟性も持ち合わせています。

このような体制が整っているからこそ、企業の細かなニーズにも応えることができ、結果として多様なブランドのレトルトカレーを手がけることが可能になっているのです。

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にしき食品社長・菊地洋一が語る寺島の凄さ

菊地洋一社長は、寺島さんの能力について「寺島がすごいなって言うのは感じてますね」「すごいです」と明言しています。特に印象的なエピソードとして、寺島さんと部下がカレーの実物がない状態でレシピだけを見て会話をしている様子を挙げています。

「寺島が色の出し方で困ってない?みたいなことをそのレシピを見ながら言うんですよ。ちょっとこの人やばいなっては」と菊地社長は語り、寺島さんの頭の中には「絶対カレー感があるんじゃないかなって言うのはずっと感じていました」と続けています。

このような特殊な能力を持つ人材がいることで、にしき食品は他社には真似できない高品質なOEM製品を提供し続けることができているのです。会社にとってまさに「宝」といえる存在です。

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OEMで年間108億円を売り上げる成功の秘訣

にしき食品のOEM事業は年間108億円という驚異的な売上を記録しています。この成功の秘訣は、以下の要素が複合的に作用した結果といえるでしょう。

まず、寺島純一さんという「味の番人」の存在が大きいです。レシピを見ただけで完成品をイメージできる「絶対カレー感」を持つ人材により、迅速かつ的確な開発が可能になっています。

次に、1日20品、年間4,800種類もの試作を行う開発体制です。この圧倒的な開発力により、企業の多様なニーズに柔軟に対応することができます。

さらに、化学調味料・着色料・香料や保存料を使用せず、素材本来の味を生かすというこだわりも、多くの企業から信頼を得る要因となっています。特に近年の健康志向の高まりを考えると、この方針は大きな強みとなっているでしょう。

また、インドカレーの研究にも取り組み、本場の味と技術、文化を学ぶために開発チームがインドに通うようになりました。これにより、より本格的なカレーの開発が可能となり、製品の幅が広がっています。

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まとめ

「がっちりマンデー!!」で紹介されたにしき食品は、レトルトカレーOEM業界で第4位のシェアを誇る、まさに業界の黒子的存在です。無印良品や成城石井など、私たちが普段目にする多くのブランドのレトルトカレーを製造し、年間108億円もの売上を達成しています。

その成功の要となっているのが、商品開発部長の寺島純一さんです。レシピを見ただけでカレーの味、色、香りまで正確にイメージできる「絶対カレー感」を持つ味の番人として、社長の菊地洋一さんからも絶大な信頼を得ています。

1日20品、年間4,800種類もの試作を行う開発チームの存在も、にしき食品の強みです。どんなオーダーにも「常にフットワーク軽く対応できる」体制が整っているからこそ、多くの企業から信頼され、日本中のレトルトカレーを支える存在となっているのです。

にしき食品の成功は、単なる製造技術だけでなく、寺島さんのような特殊な能力を持つ人材と、柔軟な開発体制、そして素材へのこだわりが融合した結果といえるでしょう。私たちが普段何気なく手に取るレトルトカレーの裏側には、このような企業の努力と技術があることを改めて認識させられる内容でした。

※ 本記事は、2025年5月4日放送(TBS系列)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。

株式会社にしき食品のHPはこちら

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