2023年12月10日の「がっちりマンデー」(TBS系)で引き算ビジネスとして紹介された、駐車場における新たな試みとして注目されている「スキャンパ」。これは、精算機やゲートなどを一切排除することで、工事および運営の両コストを大幅カットした機械レスの駐車場サービスです。QRコードでの登録制と自己申告式の利用を実現しつつ、防犯カメラで見守ることで不正対策も万全。導入および運営コストの引き算で駐車料金の値下げも可能な、新時代の駐車場ビジネスモデルなのです。
スキャンパという「引き算」ビジネス
スキャンパは、株式会社アルゴが提供している機械レスの駐車場サービスです。スキャンパは、精算機やゲートなど駐車場における必須設備を引き算することで、大幅なコストダウンを実現した画期的な駐車場サービスです。機械装置を一切排除するこの「引き算」の発想は、工事費と運営コストの両面で大きく経費を抑えられるメリットがあります。
精算機やゲートを引き算してコストダウン
「スキャンパ」では、精算機やゲートなどの設置・維持にかかるコストを全て引き算。その結果、「スキャンパ」サービスを開始してから3ヶ月で売上高1100万円を達成するなど、大きな成功を収めています。通常、機械設備不要のため工事期間も1ヶ月掛かっていた期間がかなり短縮されます。工事費や人件費の大幅なコストダウンを実現しているのです。
QRコードでネット上で自分で精算
「スキャンパ」の魅力は利用者にとっても大きいです。車を止めて専用アプリのQRコードを読み取るだけで、ネット上で開始申告が完了。駐車場から出るときもアプリから終了ボタンを押せば、好きな決済方法で簡単に支払いが完了します。カードもQRコードも対応していて、精算の手間が省けます。
工事期間短く早期開業できる
工作物が少ない「スキャンパ」なら、1ヶ月かかっていた工事期間も短縮できます。期間限定のイベント時など、早期に駐車場を開業したい場合には大変有効です。サービスを提供するアルゴの舘亮太氏も「早く工事を済ませたい客は大満足」と述べていました。
ズル防止の防犯カメラで見守り
自己申告式の「スキャンパ」では利用者の不正が懸念されますが、防犯カメラによる見守りである程度のリスクは防げる(運営会社による)。スキャンパ利用の駐車場でも支払い率は98%以上と高く、意外に正しく利用されていることが分かっています。また、極端な悪質違反が見つかれば追跡捜査もあり得るとのことで、不正対策は万全でしょう。
運営コストも「引き算」で大幅ダウン
「スキャンパ」を使って運営する場合は、運営側は導入時に5万円の初期費用のほか、1ヶ所につき月額5000円の使用料がかかるのみ。駐車場運営の人件費コストも不要となり、大幅な経費削減が図れるのが魅力的なポイントといえるでしょう。
コストダウンで駐車料金も安く設定可能
機械設備が不要の「スキャンパ」は、工事費や運営コストの大幅ダウンで経費節約のメリットが大きい。これによって相場よりも安い駐車料金を実現でき、利用者へのサービス向上につなげられるのだ。低料金設定とQRコード決済の手軽さで、利用者の獲得が期待できます。
まとめ
以上、「引き算」の発想に基づくスキャンパは、駐車場ビジネスにおける大胆なコストカットを実現した、画期的なビジネスモデルといえます。
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