2024年1月14日放送のがっちりマンデー!(TBS系)で人工衛星のデータを駆使して事業を拡大している株式会社天地人(櫻庭康人社長)が紹介されました。水道管の漏水検知や農作物の最適育成場所の提案など、その革新的サービスは様々な業界で大きな反響を呼んでいます。本記事では天地人のサービス内容と効果について詳しく解説いたします。人工衛星ビッグデータの可能性を知り、私たちの未来がどう変わっていくのかをご覧ください。
4000種類以上の衛星データを駆使して各種サービスを提供
株式会社天地人は、地球周辺を飛行する1万3000機以上の人工衛星から得られる4000種類以上におよぶ大量のデータをAIで解析・活用し、革新的な各種サービスを提供しています。同社が手掛けるスマホアプリ「天地人コンパス」を使えば、世界中の場所の地表面温度や土壌状況、植生分布といった詳細な情報を手軽に参照できるのです。こうした多種多様な衛星データは無料あるいは有料で入手可能で、天地人がそこから新しいビジネスを生み出しているのです。
水道管の漏水を人工衛星で見抜く革新的システム「宇宙水道局」
天地人が2023年4月にスタートさせた「宇宙水道局」は、人工衛星からのデータを解析することで水道管の漏水リスクを事前に見抜くという衝撃的なシステムです。これまで水道管は地中に埋まっているため、漏水チェックには膨大な手間と時間がかかっていました。ところが宇宙水道局なら管の周辺環境から異常をAIが自動検知。リスクレベルの高い箇所を地図上に色分けして一目で把握できるのです。すでに7自治体と契約済みで、効果は絶大だといいます。前橋市の水道局では、従来の5分の1以下の時間と費用で点検できるように。これはまさに衛星革命と呼ぶに相応しいサービスといえましょう。
農作物の最適な育成場所をAIが検索、収穫量と品質も向上
天地人は人工衛星から得られる膨大なデータを解析し、各種農作物にとって最適な育成環境を地図上に可視化するサービスも提供しています。実際に「神明」が開発した新品種のコメ「ふじゆたか」については、その生育条件に応じて全国の候補地から山形県鶴岡市がベストマッチングと判定。ここで栽培したコメは肥料を減らしつつも収量が伸び、味もグレードアップしたそうです。鶴岡市の農家の押井秀勝さんによると、水温管理も自動化されたおかげで品質が安定しているといいます。人工衛星でここまで精度良く育成環境を特定できる農業はまさに革命です。
人工衛星で農地の水温管理も自動化、農業の効率化を実現
先述の通り、天地人の人工衛星サービスによって農地の水温管理も自動制御が可能になっています。人工衛星から得たリアルタイムの水温データを元に、水門の開閉をスマホからコントロールすることで、最適な水温を常に保つことができるのです。これにより従来はカンと経験に頼っていた水温管理作業が不要となり、農業の大幅な効率化が実現しています。自宅からスマホ操作だけで済むため、農家さんの負担も大きく軽減されていると好評です。
まとめ
以上、人工衛星から得たビッグデータを駆使して革新的サービスを次々と開発している天地人の取り組みを見てきました。水道や農業分野での事例が示す通り、衛星データの可能性は無限大で、天地人がそこから新しい価値を生み出し続けることで今後も大成長が期待できそうです。ジョーシス松本社長やGO㈱川鍋一郎会長も言う通り、インフラ管理を衛星データで革新するこの会社はとても面白い。2024年以降も天地人の動向に注目が集まります。
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