多くの人にとって、高額な家電の購入は大きな決断が必要です。そんな中、「買う」から「借りる」という新しい選択肢が注目を集めています。今回は、急成長を遂げている家電のサブスクリプションサービス「レンティオ」について詳しくご紹介します。
レンティオのサブスクサービスとは?利用者数と人気の理由を解説
2015年に創業したレンティオは、家電レンタルのサブスクリプションサービスを提供する企業です。品川に本社を構え、従業員148人のベンチャー企業ながら、2020年頃から利用者数が急増。2023年には月間利用者数が10万人を突破し、現在では月間14万人が利用する人気サービスへと成長しています。
特筆すべきは、利用者の6割が女性という点です。416種類もの美容家電を取り扱うなど、ユーザーのニーズに合わせた商品展開が功を奏しています。
三輪謙二郎代表が語る、家電サブスクの強み
レンティオの三輪謙二郎代表は、サービスの強みについて「買う前に試したいというニーズに応えること」を挙げています。例えば、159,500円のIH炊飯器を月額4,500円で利用できるなど、高額家電を手軽に試せる点が支持を集めています。
また、特徴的なのが「Rent to own」という仕組み。一定期間レンタルした後、そのまま購入できるシステムを導入し、ユーザーの選択肢を広げています。
レンティオで人気の高級家電サブスク TOP3
1.ロボット掃除機:最新モデルの「ルンバ コンボ 10 Max ロボット + AutoWash」は、通常価格197,800円のところ、月額6,980円で利用可能。ゴミの検知力が従来の8倍で、床拭き機能も搭載しています。
2.マッサージチェア:69万3千円のパナソニック「REAL PRO」を月額2万円で利用可能。購入前の試用に特に人気があります。
3.美容家電:光美容器「キララ ステラボーテ」(68,000円)を月額2,600円、パナソニック「バイタリフト」(70,000円)を月額3,900円で利用できます。
家電メーカーとの連携強化|シャープ吉田麻里氏が語る開発秘話
レンティオは現在、200社以上の企業と提携し、6,600種類以上の商品を取り扱っています。特筆すべきは、メーカーとの協力関係です。
シャープの調理企画開発主任・吉田麻里氏は、自動調理鍋「ホットクック」について、「レンティオを通じて得られたユーザーの声を商品改良に活かしている」と説明。その結果、調理時間を最大約30%短縮するなどの改良が実現し、累計65万台を売り上げるヒット商品となりました。
無印良品の家具定額レンタルサービスとの比較分析
家具のサブスクでは、2020年に無印良品が定額レンタルサービスを開始し、注目を集めています。例えば、ラウンドチェア(月額400円)、木製テーブル(月額1,200円)など、5点セットで月額3,400円という手頃な価格設定が特徴です。
これは購入価格17万円と比較すると、4年間の利用で163,200円となり、特に新生活を始める学生などから支持を得ています。
まとめ:家電サブスクの今後の展望と可能性
矢野経済研究所の調査によると、サブスクリプション市場は2025年に1兆円を超える見込みです。「所有」から「利用」へと価値観が変化する中、レンティオをはじめとする家電サブスクサービスは、今後さらなる成長が期待されています。
高額な家電を気軽に試せる、最新モデルを体験できる、メーカーとの連携による商品改良など、様々なメリットを提供する家電サブスクは、新しい消費スタイルとして定着しつつあります。
※本記事は、2025年2月4日放送(テレビ東京系)「LIFE IS MONEY ~世の中お金で見てみよう~」を参照しています。
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