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【TOKIOテラス】世界のスタートアップ「最新技術で未来を変える」DRYAD他8社紹介

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2025年5月31日に放送されたMBS毎日放送「TOKIOテラス」のグローバルテラス第5弾では、国分太一さんがMCを務め、ウォール・ストリート・ジャーナル日本版編集長の西山誠慈さんをゲストに迎えて、世界の革新的なスタートアップ企業8社を紹介しました。環境問題の解決から次世代ロボット技術まで、これらの企業が開発する最先端技術は、私たちの未来を大きく変える可能性を秘めています。

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TOKIOテラスで紹介された世界のスタートアップ革新技術一覧

今回の番組では、環境・エネルギー分野から4社、ロボット・技術分野から4社の合計8つの世界のスタートアップが取り上げられました。これらの企業は、従来の技術では解決困難とされてきた課題に対して、独創的なアプローチで挑戦を続けています。特に注目すべきは、AI技術を活用した革新的なソリューションや、自然現象を模倣したバイオミメティクス技術の応用です。

各企業の技術は実証実験の段階を経て、実用化に向けた具体的な道筋が見えてきており、世界のスタートアップエコシステムにおいて重要な位置を占めています。TOKIOテラスがこれらの企業を選んだ理由は、技術の革新性だけでなく、社会課題の解決に対する実用性の高さにあります。

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環境問題を解決する世界のスタートアップ4社

DRYAD(ドライアド)|山火事を数分で検知する革新システム

ドイツのスタートアップDRYADは、2020年に設立された山火事早期検知システムの開発企業です。同社のCEOカーステン・ブリンクシュルテさんは番組内で「監視カメラで火が見えた時にはもう遅いんです。我々のシステムなら火事を数分で検知できます」と語りました。

Karsten Brinkschulte

DRYADのカーステン・ブリンクシュルテCEO                      (引用:「TOKIOテラス」より)

DRYADのシステムは、太陽光パネルを装備したセンサーを山に設置し、煙を感知すると地元の消防に自動的に通報する仕組みです。GPSによりピンポイントで火災の現場特定が可能で、世界中の森から土を集めて実験を繰り返すことで、火災の煙なのか車の排気ガスなのかも識別できるよう開発されています。

同社は既に世界各国に20,000ユニットの山火事センサーと関連機器を販売しており、2,200万ユーロ(約35億6,000万円)の資金調達に成功しています。カナダからタイまで幅広い地域で導入され、地方自治体から公共事業団体まで多様な顧客がインフラを火災から守るために活用しています。

Tire Collective(タイヤコレクティブ)|静電気でタイヤ摩耗カスを回収

イギリス・ロンドンで2020年に誕生したTire Collectiveは、深刻化するタイヤ摩耗カスによる環境汚染問題に取り組む世界のスタートアップです。CEOのハンソン・チェンさんは「私たちが開発したのはタイヤの摩耗カスを回収するソリューションです」と説明しています。

Hanson Chen

Tire Collectiveのハンソン・チェンCEO                                     (引用:「TOKIOテラスより」)

同社の革新的な技術は、車のタイヤ周りに設置する装置で、走行中に発生する粒子が道路との摩擦によって帯電していることを発見し、静電気の力を使ってタイヤの摩耗カスを引き寄せて回収するシステムです。この装置は回転する車輪の周りの気流を利用し、一つのタイヤから生成されるおよそ60%の摩耗カスの収集に成功しています。

2030年には自動車から出るPM2.5の原因物質のおよそ90%がタイヤやブレーキなどの摩擦によるものだと予想されており、特に電気自動車はバッテリーの重量によりガソリン車よりも最大およそ30%多くタイヤの摩耗カスを排出することが研究で分かっています。同社は2020年のダイソンアワードを受賞し、現在も実証実験を重ねています。

Seabound(シーバウンド)|船舶排気ガスから95%のCO2を吸収

イギリスのスタートアップSeaboundは、海運業での脱炭素化を目指す革新的な企業です。創業者のアリーシャ・フレドリクソンさんは当時26歳という若さで、世界的なビジネス誌Forbesにも表彰された注目の起業家です。

Alisha Fredrickson

Seaboundのアリーシャ・フレドリクソンさん                                (引用:「TOKIOテラス」より)

同社のシステムは、船の端に設置されたコンテナを石灰石で満たし、そこに船の排気ガスを通すだけで二酸化炭素が吸収できる画期的な仕組みです。実証実験では排気ガスから出た95%もの二酸化炭素が吸収され、使用済みの石灰石は建築材料として再利用できるため、完全なサーキュラーエコノミーを実現しています。

アリーシャさんが環境問題に取り組むきっかけとなったのは、高校生時代の南極大陸への科学探検でした。温暖化が極地の氷に与える影響を目の当たりにしたことで、研究者の道を歩み、この革新的なシステムの開発に至ったのです。

CorPower Ocean(コーパワー・オーシャン)|AI制御で従来5倍の波力発電

スウェーデンで2012年に創業されたCorPower Oceanは、次世代クリーンエネルギーとして注目される波力発電技術を開発する世界のスタートアップです。同社の広報マネージャー、ケヴィン・レブニスさんは「浮いているブイが発電機になっていて電力の元になるのは波の力なんだ」と説明しています。

Kevin Rebnis

CorPower Ocean広報マネージャーのケヴィン・レブニスさん                           (引用:「TOKIOテラス」)

同社の波力発電システムは、直径9m高さ18mの浮きが波に揺られることにより内蔵されている装置が波の力を増幅させ、大量の電力を生み出します。AI技術を使用することで次の波を予測し、波の力を最大限に利用できるよう制御することで、従来の発電量に比べて5倍の効率を実現しています。

1つのブイで1時間あたりおよそ300kW、約2200軒分の一般家庭の電力を賄うことができ、波が止まることがないため24時間365日安定した電力供給が可能です。同社の技術は人間の心臓の動きからヒントを得て開発され、18.5mの大波でも耐え抜く堅牢性を備えています。

現在ポルトガルで28機を使用して10MWの電力を作るプロジェクトが進行中で、将来的にはアメリカや日本、オーストラリアなども視野に入れた展開を計画しています。2024年10月には3,200万ユーロ(約52億円)の大型資金調達を完了し、商業展開を加速させています。

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次世代ロボット技術で注目の世界のスタートアップ3社

Unitree G1(ユニツリー・ジー・ワン)|側転宙返りする2足歩行ロボット

中国のUnitree Robotics社が2024年5月にリリースしたUnitree G1は、CGかと見間違うほど自然な動きを見せる2足歩行ロボットです。このロボットは40軸以上ある関節により、人間に近いダイナミックな動きを可能にしており、体操選手のような側転宙返りも見事に成功させます。

Unitree G1

Unitree Robotics社の「Unitree G1」                                  (引用:「TOKIOテラス」より)

特に注目すべきは、開発者が蹴飛ばしても倒れない安定性と、着地時の衝撃にきちんと対応する制御技術です。番組に出演した金岡博士は「電動のモーターでこれだけできるっていうのは本当にすごい」と評価しながらも、格闘技経験者として「まだ勝てると思います」とコメントしています。

PaintCam Eve(ペイントカム・イヴ)|AIが不審者を撃退する監視カメラ

スロベニアのPaintCam社が2024年6月に発表したPaintCam Eveは、監視機能だけでなく防犯機能も兼ね備えた革新的なセキュリティシステムです。AIが人を検知し不審者と判断すると、防犯ペイントボールや催涙弾を投射して撃退する機能を持っています。

PaintCam Eve

PaintCam社の「PaintCam Eve」                                (引用:「TOKIOテラス」より)

同社が制作したショートドラマでは「あなたは許可されていない人として識別されています。あなたが家を離れるのに5秒待っています」という警告の後、実際にペイントボールを投射する様子が描かれています。金岡博士人機一体)は「昔トム・クルーズの映画でございましたけれども、どこに行っても監視されるような世界がいずれ来るんでしょうね」とコメントしています。

Gravity Jet Suit(グラヴィティ・ジェット・スーツ)|時速137kmで空を飛ぶ革新技術

イギリスで開発されたGravity Industries社Gravity Jet Suit(グラヴィティ・ジェット・スーツ)は、背中と両腕に装着した5機のジェットエンジンで空を自在に飛び回ることができる画期的なスーツです。約1065馬力の推進力により、最高時速137km、最高高度3650mを実現し、富士山の頂上まで2分もかからずに到達できる性能を誇ります。

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Gravity Industries社のGravity Jet Suie                             (引用:「TOKIOテラス」より)

このジェットスーツは既にイギリス軍の訓練や災害救助に実装されており、徒歩25分かかる山でもわずか90秒で到達できる実用性を証明しています。金岡博士は「まさにドラゴンボールとかマトリックスとかそれをこういう形で魅せてくれた」と興奮を隠せない様子でした。

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TOKIOテラスが注目する世界のスタートアップトレンド分析

番組で紹介された世界のスタートアップに共通するのは、AI技術の積極的な活用と、既存の枠組みにとらわれない発想力です。特に注目すべきは、AI普及による電力需要の増加という新たな課題に対して、波力発電のような革新的なエネルギーソリューションが求められている点です。

西山編集長は「世界的にその電力っていうものの需要が今すごい上がってるんですね。その1つがAIの普及なんです」と指摘し、データセンターの建設ラッシュとそれに伴う電力需要の急増について説明しています。2019年から比べると2026年に電力需要がおよそ3倍へ膨れ上がると予想されており、再生可能エネルギーの重要性がますます高まっています。

また、人型ロボットの産業応用についても言及があり、工場や物流の現場で人間が行ってきた作業を24時間365日継続できる可能性が示されています。ただし、汎用性や自律的な判断能力については、さらなるAI技術の進歩が必要とされています。

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まとめ

TOKIOテラスで紹介された世界のスタートアップ8社は、環境問題の解決から次世代ロボット技術まで、幅広い分野で革新的な技術を開発しています。DRYAD、Tire Collective、Seabound、CorPower Oceanの4社は環境・エネルギー分野で、Unitree G1、PaintCam Eve、Jet Suiteの3社はロボット・技術分野で、それぞれ独自のアプローチで社会課題の解決に取り組んでいます。

これらの世界のスタートアップが共通して持つのは、AI技術の活用、自然現象の模倣、そして実用性を重視した開発姿勢です。今後も世界のスタートアップ動向を注視し、革新的な技術がどのように私たちの生活を変えていくのか、TOKIOテラスのような番組を通じて学び続けることが重要です。

 

※本記事は、2025年5月31日に放送されたMBS毎日放送「TOKIOテラス」を参照しています。

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