2025年10月5日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介された晋遊舎のLDK。月12万部売れる秘密は「忖度しない徹底テスト」にありました。本記事では、高橋咲彩編集長が語る信頼性の裏側、LAB.360での科学的検証、松下和矢研究員による実験の舞台裏まで完全解説します。この記事を読めば、なぜLDKのランキングが信頼されるのか、そして賢い商品選びのヒントが得られます。
晋遊舎LDKとは?がっちりマンデーで話題の月12万部ランキング雑誌
2025年10月5日放送のTBS系「がっちりマンデー!!」で、ランキングビジネスで成功している企業として紹介された晋遊舎。この会社が発行する雑誌「LDK」は、今や生活雑誌の中でも圧倒的な存在感を放っています。
LDKという名前の由来は「Living(リビング)」「Dining(ダイニング)」「Kitchen(キッチン)」の頭文字から来ており、その名の通り生活に関わるありとあらゆる商品をランキング化して紹介する雑誌です。包丁やフライパンなどのキッチン用品から、洗濯洗剤、美容グッズ、家電製品まで、私たちの暮らしに密着したアイテムを徹底的に比較検証しています。
注目すべきはその人気ぶりです。月間販売部数は12万部を誇り、さらに電子書籍版も大人気で、楽天マガジンとdマガジンの人気雑誌ランキングでは堂々の1位を獲得っていうからすごい。「ランキング雑誌がランキングで1位になった」という面白い現象が起きているのです。この数字は、いかに多くの読者がLDKの評価を信頼しているかを物語っています。
高橋咲彩編集長が語る「徹底テスト」へのこだわり
番組に出演したLDK編集部の高橋咲彩編集長は、LDKの最大の特徴について「徹底的にテストをしている」と強調しました。実際、雑誌の表紙にも「テストする女性誌」と大きく掲げられています。
このこだわりには明確な理由があります。世の中には数多くのランキング情報があふれていますが、その根拠が不透明なものも少なくありません。番組ゲストのニュースメディア「The HEADLINE」編集長・石田健さんも指摘していたように、「昔は誰が作ったか分からない、どういう基準で決めているのか不明なランキングが多かった」という問題がありました。
しかしここ数年で、ちゃんと名前と顔を出して、透明性のある基準でランキングを作ることが評価されるようになってきたのです。LDKはまさにその先駆けとして、科学的な検証データに基づいた「信頼できるランキング」を提供し続けています。
LAB.360の正体!専用ラボで行われる科学的テストの実態
LDKのテストを支えているのが、千代田区神田の晋遊舎本社内にある「LAB.360」という専用ラボです。このラボの存在こそが、LDKの信頼性を裏付ける最大の武器と言えるでしょう。
LAB.360は、まるで研究所のような設備が整った空間です。小数点5桁まで測定できる精密な秤、洗顔や肌ケア商品のビフォーアフターを視覚化するマイクロスコープなど、通常の出版社ではありえないような専門機器が並んでいます。
例えば洗濯洗剤のテストでは、卵、カレー、ミートソースなど6種類の汚れをつけた試験布を用意し、実際に各メーカーの洗剤で洗浄。その際も、1枚2枚だけでなく、実際の家庭環境に近づけるためにTシャツなど他の衣類も一緒に投入するという徹底ぶりです。
洗い上がった布の色を測定機で数値化し、さらに同じ布でも複数回測定して平均値を取る。このような科学的なアプローチにより、人の主観に左右されない客観的なデータを取得しているのです。
松下和矢研究員による洗濯洗剤・消臭力テストの舞台裏
LAB.360室長を務める松下和矢さんは、テスト専門の研究員という珍しい肩書きを持っています。「雑誌を書いたりとかは?」というスタッフの質問に対し、松下さんは「全くしていない。ひたすらテストをしています」と答えました。
この姿勢が、LDKの信頼性を支えています。松下さんが行う消臭力テストでは、試薬ではなく、実際に編集部員に着てもらった匂いの激しいTシャツを数日間温かい場所に置いて、リアルな生活臭を再現。番組スタッフが「うわぁ、臭っさ。どぶのような匂いしますね」と驚くほどのリアルさです。
松下さんは「試薬とか使っちゃうと、実験的にもやっぱりちょっと実情にそぐわなくなる」と説明します。あくまで日常生活に即したテスト環境を作ることで、消費者が本当に知りたい情報を提供しているのです。
人じゃないとできない判定とは?臭気判定士・石川英一氏の役割
機械では測定できない領域があります。それが「匂いの質」の判定です。LDKでは、色や洗浄力など数値化できるものは徹底的に機械で測定しますが、匂いの良し悪しについては人間の感覚が必要だと考えています。
そこで登場するのが、臭気判定士の石川英一先生です。臭気判定士とは、においに関する専門的な知識と技能を持つ国家資格保持者のこと。石川先生は洗濯後のTシャツの匂いを嗅ぎ分け、「マイナスだな、これ。臭い。香料感が全然ない」といった専門的な評価を下していきます。
また、無印良品のレトルトカレー50種類以上を食べ比べるテストでは、カレー研究家の一条もんこさんが参加。「お家カレーとインドカレーの、なんか、中間点みたいな」といった、機械では絶対に判定できない微妙な風味の違いを言語化しています。
このように「人じゃないとできない判定」と「機械による客観的測定」を組み合わせることで、LDKは最も信頼性の高いランキングを作り上げているのです。
「忖度しない」姿勢がLDKの信頼性を生む理由
番組で加藤浩次さんが鋭く指摘したポイントがあります。「これをやってるってことはLDKさんは、多分雑誌に広告入れてないですよね」という質問です。実際、その通りでした。
高橋編集長は「発行当初は『なんで勝手に載せるんだ』と怒られることもあった。会社まで『どういうテストしてるんだ』と見に来た方もいる」と明かします。メーカーにとっては、自社製品が低評価をつけられるリスクがあるため、当初は反発もあったのです。
しかし今では状況が変わってきました。「今はどちらかというと、メーカーさん側からは改善点として検討したいと思いますといったお声をいただくようにもなっています」と高橋編集長。つまり、LDKの評価が製品開発にフィードバックされるようになったのです。
この「忖度しない」姿勢こそが、読者の信頼を勝ち取り、月12万部という驚異的な発行部数を支えています。広告収入に頼らないビジネスモデルだからこそ、本当に良い商品だけを推薦できる。この透明性が、現代の消費者に強く支持されているのです。
年間5000商品を検証!徹底テストの全体像
晋遊舎では、年間500ジャンル、5000以上の商品を徹底的にテストしています。この膨大な検証量が、LDKの情報の網羅性と信頼性を担保しているのです。
洗濯洗剤や包丁といった日用品から、美容グッズ、家電、さらには食品まで。私たちが日常的に使う、あらゆる商品カテゴリーをカバーしています。一つ一つの商品に対して、専用ラボでの科学的測定、専門家による評価、実際の使用感テストを行うという三段構えの検証体制です。
特筆すべきは、その公平性です。大手メーカーの製品も、無名ブランドの製品も、全く同じ基準でテストされます。価格の高低も関係ありません。あくまで「使う人目線」で、本当に良いものだけを選び抜く。この徹底した姿勢が、ランキング雑誌がランキングで1位になるという快挙を生み出したのです。
まとめ
「がっちりマンデー!!」で紹介された晋遊舎のLDKは、単なるランキング雑誌ではありません。LAB.360という専用ラボを構え、松下和矢研究員をはじめとする専門スタッフが科学的にテストを実施。臭気判定士の石川英一先生など外部の専門家も交えて、「人じゃないとできない判定」にも対応しています。
高橋咲彩編集長が掲げる「忖度しない徹底テスト」という理念は、広告を入れないビジネスモデルによって支えられており、これが月12万部という販売実績と、電子書籍ランキング1位という結果につながっています。年間500ジャンル、5000以上の商品を検証する圧倒的な検証量も、LDKの信頼性を裏付けています。
ランキング情報があふれる現代において、LDKは「誰が、どういう基準で評価したのか」を明確にし、科学的データに基づいた透明性の高いランキングを提供することで、読者の信頼を勝ち取りました。これこそが、まさに「ランキングでがっちり」のビジネスモデルと言えるでしょう。
※ 本記事は、2025年10月5日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ 株式会社晋遊舎の公式サイトはこちら
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