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【カンブリア宮殿】コマニー塚本兄弟「間づくり」の異色兄弟経営とは

【カンブリア宮殿】コマニー塚本兄弟「間づくり」の異色兄弟経営とは cambria-comany-tsukamoto-brothers
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2026年4月30日放送のカンブリア宮殿で紹介された、石川県小松市のコマニー。塚本兄弟が率いるパーティション業界トップ企業が掲げる「間づくり」とは何か。経歴や挫折、兄弟経営の秘訣まで、番組の見どころを深掘りします。読み終わる頃には、空間と人の関係性に対する見方がきっと変わっているはずです。


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カンブリア宮殿で紹介されたコマニーとは?塚本兄弟率いるパーティション業界トップ企業

2026年4月30日放送のカンブリア宮殿で取り上げられたのは、石川県小松市に本社を構えるコマニー株式会社です。社名を耳にしてもピンとこない方が多いかもしれませんが、実は私たちが日常的に接しているオフィス、トイレの個室、学校の廊下、空港の通路、病院の診察室など、ありとあらゆる場所の「間仕切り」を手がけている企業なのです。

数々のパーティション

コマニーが手掛ける数々のパーティション                                 (引用:「カンブリア宮殿」より)

業界の市場規模はおよそ1,600億円。決して大きいとはいえないニッチな世界ですが、そこに大手も参入してくる中で、コマニーは約25%のシェアを握る国内トップクラスのメーカーとして君臨しています。従業員はおよそ1,200人、年間で製造するパーティションは46万枚にものぼります。昨年度の売上は377億円と過去最高を記録しました。

個人的に注目したいのは、この会社が単なる「製造メーカー」にとどまっていない点です。製品を作って売るだけではなく、オフィスの空間設計までトータルで手がけることで成長を続けています。震度7相当の揺れに耐える高耐震パーティション、火を当てても燃えにくい不燃パネル、顔認証で開閉する未来的なものまで、商品開発の引き出しの多さも、トップシェアを支える土台になっているのでしょう。

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塚本兄弟の経歴|兄・健太社長のサックス挫折から3代目就任までの軌跡

コマニーを率いる塚本健太社長は1978年、石川県小松市生まれの創業家3代目です。経歴を追っていくと、エリート街道とは少し違う、ドラマチックな道のりが浮かび上がってきます。

コマニーの塚本兄弟

コマニーの塚本直之専務と塚本健太社長                              (引用:「カンブリア宮殿」より)

健太社長は星稜高校の吹奏楽部時代にサックスと出会い、その魅力に没頭します。東海大学に進学するも中退し、プロのサックス奏者を目指して上京。番組内でご本人が「ぶっちゃけ、もう死んでもいいかな、みたいな精神状態まで行った」と語っていたほど、生活は厳しかったようです。27歳のとき、食べていけないという現実に直面し、音楽で生きていく道を諦める決断を下しました。

転機となったのは、父・幹雄氏から手渡された一冊の本でした。京セラ創業者・稲盛和夫氏の『生き方』です。この本に出会ったことで「生き方を考えないかん」と腹が決まり、2006年に京セラコミュニケーションシステムに入社。営業と経営管理を3年間学んだ後、2009年にコマニーへ入社します。そして2019年、3代目社長として代表取締役社長執行役員に就任しました。

ここに、私はとても深い意味を感じます。挫折を経験した人にしか見えない景色があり、それが今の経営判断に活きているのではないでしょうか。番組内でも健太社長は、楽器の上達は「グーっと練習してポコっとコツを掴む」の繰り返しで、その経験が経営にも生きていると語っていました。一直線に成功を歩んできた経営者には決して語れない言葉です。

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弟・塚本直之専務の経歴と兄弟経営を支える「2T会」の秘密

弟の塚本直之専務は1981年生まれ。成蹊大学を卒業後、電子部品メーカーで社会人としてのキャリアをスタートさせ、兄より一足早くコマニーに入社しました。2024年に専務に就任し、ここから本格的な兄弟経営がスタートしています。

直之専務が興味深いのは、子どもの頃からずっと兄を追いかけてきたという点です。番組内では「兄が音楽をやれば私もベースをやった」と振り返っており、兄が音楽の道を選んだときには「追いかけていたものがなくなって、あれ?」となったといいます。社長になりたいと思いますか、という金原ひとみさんの問いに、直之専務は「ずっと想ってます」と即答していました。ただし続けて語った言葉が秀逸で、「ナンバー2はナンバー1を超えてはならない。だけれども、ナンバー1以下であってはならない」という尊敬する方の教えを胸に、常に経営者としての覚悟を持って仕事に向き合っているそうです。

兄弟経営の秘訣として番組で紹介されたのが「2T会」。ふたりの塚本(Tsukamoto)の頭文字を取った名称で、週に一度、2時間かけて兄弟だけで議論する場です。健太社長いわく、ベクトルがずれていると兄弟は最もやりにくい相手になるとのこと。感情をあらわにできてしまう間柄だからこそ、定期的にきちんとベクトルを合わせる必要があるのです。社員の前で議論すると兄弟喧嘩に見えてしまい、社員にどっちにつくかという余計な気を遣わせてしまう、というリアルな配慮も、現場感覚に裏打ちされた知恵だと感じました。

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コマニーの「間づくり」とは?空間を創造する新発想の正体

カンブリア宮殿の番組タイトルにもなった「間づくり」。これこそが塚本兄弟が打ち出している新しい価値の核心です。

健太社長は番組内で、間とは「二つ以上の事柄がある、その関係性のこと」と定義していました。音符と音符の間も「間」、人と人の間も「間」、それらすべての関係性に注目し、その間を優れたものにしていく行為こそが「間づくり」だというのです。パーティションを売って終わりではなく、その空間の中にいる人がいかに幸せに、いかに生産的に、いかにクリエイティブになるかを追求する。空間を創造することそのものが事業の目的になっているわけです。

フレームだけ

フレームだけの空間                                       (引用:「カンブリア宮殿」より)

象徴的だったのが、コマニーのオフィスにある「フレームだけの空間」です。仕切る壁はなく、ただ枠組みだけがあるだけ。なのに、なぜか人が自然と集まり、そこで仕事を始めてしまうそうです。健太社長は「駅の改札で待ち合わせをするとき、ど真ん中に立つ人はおらず、みんな柱に寄り添う」という人間心理を例に出し、フレームがあるだけで人は安心するのだと説明していました。これは目からウロコの発想で、「仕切るプロでもあり、仕切らないプロでもある」というコピーには思わずうなりました。

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パーティションメーカーが仕切らない理由|間づくりが広がる時代背景

「パーティションの会社が仕切りを作らないとマイナスにならないのか」というのは、視聴者の多くが感じた疑問だと思います。私もそう思いました。健太社長の答えは明快で、「パーティションメーカーだったらマイナス。でも我々が提供している価値はパーティションそのものではなく、その中の人がいかに幸せになるかを求めている会社だから問題ない」というものでした。

時代背景も追い風になっています。かつてオフィスは部署ごとにパーティションで細かく仕切られていましたが、近年はオープン化が進み、コミュニケーションや偶然のすれ違いの対話が重視されるようになりました。ただオープンにしすぎると、今度は人が集まる「引力のある場所」が必要になってくる。この矛盾を解決するのが「間づくり」だというわけです。

実際、川崎重工の研究開発施設では、コマニーが手がけたガラスのパーティションに囲まれた箱型会議室がオフィスの真ん中に置かれ、社員が「楽しい雰囲気で会議が始められる」「開放感がディスカッションを開放的にしてアイデアが生まれる」と語っていました。オフィス家具メーカーのナイキ(NAIKI)でも、フレームだけの空間が採用され、「白い壁とドアだけの会議室は怒られそうだが、ここなら話しやすい」という声が紹介されています。働き方が変わる時代に、空間の役割もまた変わっているのです。

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コマニーの経営理念と「問い」の文化|創業期の経営危機が原点

コマニーの社員が全員携帯している「理念手帳」には、77項目もの経営理念が書かれています。「全従業員の物心両面の幸せを追求する」をはじめ、「宇宙の意志と調和する心」といった哲学的な項目まで含まれており、これだけで会社の本気度が伝わってきます。

これほど理念を大切にする原点は、創業からわずか数年後の経営危機にありました。給料アップを提示した他社に社員たちが大量に引き抜かれていったのです。どん底に落ちた創業者である祖父は、絶望の中で「本当に大事なものは金銭ではなく心だ」という結論にたどり着きました。それ以来、社員の幸せを徹底的に追求する理念経営がスタートしたのです。

そしてもう一つ、塚本兄弟が経営に組み込んでいるのが「問いの力」です。経営学者ピーター・ドラッカーが残した「重要なことは正しい答えを見つけることではない。正しい問いを探すことである」という名言を学び、研修にも取り入れています。今年から全社員に年間90時間の研修が用意され、希望者はさらに95時間の選択講座も受けられます。これらはすべて就業時間内に行われ、塚本兄弟自らも講師を務めるそうです。「問い続けた結果、私たちは間づくりをするんだという答えに辿り着いた」という直之専務の言葉に、この企業文化の本質が凝縮されています。

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カンブリア宮殿で語られた塚本兄弟の名言と「間」使いの妙

番組の終盤で飛び出した塚本健太社長の名言は、SNSでも話題になりそうな鋭さでした。

居心地の良い空間と悪い空間の違いを問われたとき、健太社長は「求めているものに対して『間』違っているか、『間』が抜けているか、『間』に合っていないか」と即興で言葉を紡ぎました。さらに「世界の『間』違いを『間』づくりへ直せば世界は良くなる」とまで言い切るのです。これにはMCのヒャダインさんも「『間』使いがうまい」と感心しきりでした。

日本人がいかに「間」を大切にしてきたか、間奏、合間、人間、夜間、瞬間、間欠泉、三十三間堂、間男、真人間など、間のつく言葉が日常にあふれていることからも分かります。間とは単なる空間ではなく、関係性そのものなのです。塚本兄弟はその関係性を磨き続けることで、企業として、人として、社会として、より良い在り方を目指している。これは小手先のビジネス手法ではなく、ひとつの哲学だと感じました。金原ひとみさんが編集後記で「問いという字は間という字と似ている」と気づいた一文も、深く心に残ります。

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まとめ

カンブリア宮殿で放送された石川県小松市のコマニーは、塚本健太社長と塚本直之専務の兄弟経営によって、パーティションメーカーから「間づくりカンパニー」へと進化を続けています。サックス奏者を目指して挫折した兄、その兄をずっと追いかけてきた弟、ふたりが週2時間の「2T会」でベクトルを合わせながら、空間を創造する独自の事業を展開しています。創業期の経営危機を原点とした理念経営、ドラッカーに学ぶ問いの力、そして77項目の理念手帳。すべてが「人を中心に置く経営」につながっていました。間仕切りで国内トップクラスのシェアを誇りながら、あえて仕切らない空間も生み出すという逆説的な発想こそが、コマニーの強さの源泉だといえるでしょう。次にオフィスでパーティションを目にしたとき、きっとあなたも「間」について考えたくなるはずです。

※ 本記事は、2026年4月30日放送(テレビ東京系)の人気番組「カンブリア宮殿」を参照しています。
※ コマニー株式会社の公式サイトはこちら

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