サッカーを始めとするスポーツファンの皆さま、人工芝についてのイメージとして「硬くて歩きづらい」という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし、がっちりマンデー（2024年2月4日放送(TBS系)）で紹介された、住友ゴム工業では長年の研究を経て、最新の人工芝は天然芝とほとんど変わらない柔らかさを実現。用途に応じて細部にわたる性能を追求した製品をそろえています。
例えばサッカー場ではクッション性を高めた「ハイブリッドターフEXII」が採用され、選手の負担軽減につながっています。本記事では、人工芝開発で培った住友ゴム工業の高い技術力と、最新の人工芝が持つ快適なプレイ感覚について解説します。スポーツが更に楽しくなる未来に向けた革新にご期待ください。
サッカー場への人工芝需要の高まり
2024年現在、サッカーをはじめとするスポーツイベント会場や練習場での人工芝需要が高まっています。例えば、神宮球場や柏レイソルの本拠地などのプロサッカースタジアムのフィールドは人工芝が採用されており、年間およそ100万平方メートル（東京ディズニー2個分らしい）もの人工芝需があるといいます。
従来の人工芝の課題と進化のポイント
従来の人工芝は「硬くて歩きづらい」というイメージが根強くありました。しかし住友ゴム工業では、砂の上にゴムチップを充填する「ハイブリッドターフEXII」を開発。サッカー場ではクッション性を高め、柔らかい歩行感覚を実現しています。また、野球場向けにはボールの弾みを高めた「ハイブリッドターフExciting」を、ラグビー場向けには安全性を高めたS-PATと呼ばれるマットを採用するなど、用途に応じた製品開発を行っています。
ハイブリッドターフ（引用：住友ゴムHP）
人工芝に求められる要件と独自のテスト
人工芝には耐久性や安全性、クッション性といった性能が要求されますが、住友ゴム工業では自社基準を設け、JFA規格の10倍以上となる厳しいテストをFIFA公認サッカー用の人工芝の耐久テストマシンで実施。「ハイブリッドターフEXII」やS-PATなどの製品は、こうしたテストをクリアすることで高い品質が担保されています。
交換需要で長期的なビジネスモデル
人工芝の寿命は7~10年ほど。その後は新しい人工芝と入れ替えたり、ゴムチップの補充や立毛作業などのメンテナンスが発生するため、一度敷設した先との長期的な取引が見込めるといいます。
まとめ
住友ゴム工業の人工芝事業は、スポーツファンの増加や設置現場ニーズに対応した製品開発を進めることで、今後も着実に成長が期待できそうです。天然芝に限りなく近い良好なプレイ感覚を演出しつつ、企業努力で培った品質・安全性を十分に提供し、人工芝市場を牽引する存在となっていくことでしょう。
・住友ゴム工業株式会社の人工芝HPはこちら
・人工芝ハイブリッドターフHPはこちら
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