爪の健康と美しさを考えるうえで、日頃のハンドケアが欠かせません。しかしながら、一見正しく見えるケアがかえって爪を痛めることもあるのです。本記事では、2023年12月11日放送の人気番組「あさイチ」(NHK)に出演した美容皮膚科医の慶田朋子先生のアドバイスを参考に、爪ケアで「それって逆効果では?」と疑問に思われる6つのポイントをわかりやすく解説いたしました。爪も肌と同様の扱いが必要です。正しい知識を得ることで、爪をいつまでも健康で美しい状態に保つことが可能です。
爪を守るために大切な日常の気をつけるポイント
外出から帰宅後、アルコールを含むウェットティシュで丁寧に手や爪を拭くのは衛生面では理想的ですが、実は爪には良くない影響があります。アルコールには皮膚や爪を乾燥させる効果があるため、長期的には爪周囲の肌を荒らし、爪の成長に必要な栄養分や保湿成分を奪ってしまいます。
代わりに石鹸で手をしっかり洗浄した後、水分を十分に拭き取ることをおすすめします。家事や水周りの作業後も、濡れたキッチン用タオルで拭くのではなく、清潔なハンカチやタオルを使うよう心がけましょう。
爪の成分はたんぱく質!?栄養素のバランスが大切
爪の主成分は実はタンパク質の一種である「ケラチン」です。したがって、爪の成長や強度維持には、タンパク質を含む食事のバランスが大切です。例えば豆類や魚介類、肉類を主食と副菜として組み合わせた食事を心がけることが望ましいでしょう。
また亜鉛などのミネラルも取り入れる必要があります。
マニキュアは爪を守る?注意したい除光液の選び方
一般的なネイルエナメル自体は爪を保護する効果があるので、適度に塗布する分には問題ありません。しかし成分にアセトンを含む除光液を使うと、爪を傷める恐れがあることに注意が必要です。
特にアクリル系のジェルネイルを使う場合、除去の際に使うアセトン入り除光液が爪を削ったり薄くしたりする原因となることが指摘されています。
したがって、マニキュア除去時はアセトンフリーの「ノンアセトン」除光液を選ぶことを強くおすすめします。また、除光液の使用頻度を少なくすることで、爪へのダメージを抑えることが大切だと言えます。
爪を健康に保つために大切な切り方と道具のポイント
爪の先端から細かく5回程度に分けて切るのが理想だとされています。爪の3層構造に配慮した切り方を心がけることで、健康な爪成長を促すことが期待できます。中央から切る人は気を付けた方がいいかもしれません。
爪切りの道具も定期的に新品と交換した方がよいでしょう。使用年数が長いもので切ると、切れ味が衰えて爪にメリハリを与えにくくなり、結果として爪を痛めることにつながりかねません。
風呂上がりが爪切りのベストタイミングな訳
爪は風呂から上がった直後が最も柔らかく、水分を多く含んでいる状態です。このタイミングで切ることが、爪へのダメージや負担を最小限に抑えられるため、おすすめのタイミングといえます。
加えて、柔らかいうちに切ることで、爪切り後の成長方向をうまくコントロールし、二枚爪予防にも効果が期待できるメリットがあります。
保湿が大切!使い分けたいハンドクリームとネイルオイル
爪の保湿には、ハンドクリームを塗布して指先全体を含めて保護することがベースとなります。肌も爪も同様に保湿が大切な点では共通しているといえます。
そのうえでさらに、保湿に艶をプラスする目的でネイルオイルを併用することもアドバイスされています。保湿とツヤの相乗効果で、爪の健康と美しさを両立できるでしょう。
まとめ
今回は「あさイチ」で紹介された内容をふまえ、爪ケアについて「それって逆効果?」と疑問に思う6つのポイントを解説させていただきました。
爪も肌と同様の扱いが必要で、日常の手指ケアが特に大切です。正しい知識を得ることで、爪を健康で美しい状態に保つことが可能です。ぜひ参考にしてみてください。
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