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テレビ番組・情報

【クローズアップ現代】ミッドライフクライシス「モヤモヤから抜け出す方法」中島美鈴が解説

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2025年7月9日に放送されたNHK「クローズアップ現代」では、中高年が直面する心の危機「ミッドライフクライシス」について詳しく取り上げられました。公認心理士の中島美鈴さんや脳科学者の瀧靖之教授、そしてタレントの大久保佳代子さんが出演し、モヤモヤから抜け出すための具体的な方法が紹介されています。本記事では、番組で明らかになった対処法を詳しく解説いたします。

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ミッドライフクライシスとは?中島美鈴が解説する中高年の心の危機

ミッドライフクライシスとは、「第2の思春期」とも呼ばれる中高年期の心の不調のことです。番組に出演した公認心理士・公認心理師の中島美鈴さんによると、体力の低下や更年期、仕事や子育てなどのライフステージの変化によって、多くの人が悩みや焦りを抱える現象です。

番組では、システムエンジニアの西村秀久さん(54歳)の事例が紹介されました。西村さんは会社でセカンドライフ研修を受け、定年後の人生を初めて意識したとき、「何をどうしたらいいんだろう」という状態に陥りました。これまで仕事と家族の生活に全力を注いできた西村さんにとって、キャリアの終わりを意識することは大きな動揺をもたらしたのです。

また、荒井美雪さん(58歳)は、両親の介護と50歳の妹の死という辛い体験が重なり、更年期特有の不調も加わって家から出られないほど塞ぎ込んでしまった例も紹介されました。このように、ミッドライフクライシスは誰にでも起こりうる心の状態であり、適切な対処法を知ることが重要なのです。

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瀧靖之教授が解明!ミッドライフクライシスの脳科学的メカニズム

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東北大学 加齢医学研究所の瀧靖之教授                        (引用:「クローズアップ現代」より)

東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授は、ミッドライフクライシスの脳科学的な背景について解説しました。教授によると、脳の「前頭前野」と「海馬」と呼ばれる領域が加齢によって萎縮することが、この現象に深く関わっています。

これら2つの脳領域は不安やストレスを抑える働きをしているため、萎縮が進むとそのコントロールが難しくなります。瀧教授は「脳科学的な観点からだと、ミッドライフクライシスはより起きうるもの、起きてしかるべきものという見方もできるかもしれません」と説明しています。

しかし、希望的な発見もあります。およそ400人の脳の変化を分析した研究では、知的好奇心が強い人の方が前頭前野などの萎縮を抑えられていることが分かりました。瀧教授は「自分は何をやってると楽しいんだろう、幸せなんだろうというのを少し見つめ直してみて、過去を振り返ることで、自分は一体何が好きだったのか、何が自分をワクワクさせるのかというのも見えますし、ミッドライフクライシスを乗り越える1つのきっかけにはなるかなと考えております」と述べています。

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中島美鈴流「モヤモヤの仕分け」で心を整理する方法

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公認心理士の中島美鈴さん                        (引用:「X」より)

公認心理士の中島美鈴さんが番組で特に強調したのは「モヤモヤの仕分け」という方法です。この手法は、漠然とした不安を具体的に分析することで、心の整理を図るものです。

中島さんは「漠然とした不安がとっても辛いのって、具体的じゃないからなんですね。なので、いろんな領域に分けて具体的に考えていくことで、それをはっきりさせていきます」と説明しています。

重要なポイントは、悩み事を書くのではなく「願望」を書くことです。「これからの人生でどんなワクワクを大事にしたいかを発掘したいので、願望を書いてほしい」と中島さんは強調します。

番組では大久保佳代子さんが実際に願望を書き出しました。体に関しては「いつまでもお酒が飲める体でいたい」、心に関しては「穏やかに小さなトラブルぐらい笑い飛ばすような芯でいたい」などが挙げられました。中島さんはこれらの願望を見て「これを見てワクワクされますか?」と質問し、大久保さんが「実現してる自分を想像したら、いいよなとは思います」と答えたことを「大成功ですね。素晴らしいですね」と評価しました。

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大久保佳代子も実践!自分の「好き」を見つける4つの方法

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タレントの大久保佳代子さん                             (引用:「毎日新聞」より)

番組では、自分の「好き」を見つけるための具体的な方法が4つ紹介されました。

まず「過去を振り返る」方法では、川崎市で開かれている自分史作りの講座が取り上げられました。参加者は1枚の紙に、これまで頑張ってきたことや幸せを感じたこと、転機になった出来事などをまとめて過去を振り返ります。

佐藤奈津子さん(42歳)の事例では、過去の出来事を振り返り、気持ちの浮き沈みをグラフにすることで重要な気づきがありました。「下がると必ず上に上がるんだなっていう発見」をし、「なんかこんな波々に書きはしたんですけど、それも自分の人生だし、ちょっとこう愛おしいな。頑張ってきたな」と感じられるようになったのです。

2つ目は「今の気持ちを書き出す」方法です。荒井美雪さんの例では、辛い気持ちをノートに綴ることから始まりました。書き続けたノートは50冊以上にもなり、少しずつ気持ちが整理できるようになったといいます。

3つ目は「書店で足が止まる分野」を観察することです。これは自分が無意識に気になっている分野を発見する方法で、「写真フォルダに多いもの」を確認することも同様の効果があります。

4つ目は「嫌いな人の共通点」を書き出すことです。大久保佳代子さんは「人によって態度を変える人」を嫌いだと書きました。中島さんは「嫌いってやっぱり何か実害に合ってたりとか、すごく嫌な感情がうごめいた経験があるんですよね。てことはなんか大事にしている価値観になんかそれが触れられた、反対のことされてるから嫌だ、って思う。てことはこれを裏返せば自分の大事な価値になるのかなという風に思います」と解説しています。

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渡辺満里奈に学ぶ:人間関係をアップデートする対話術

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タレントの渡辺満里奈さん                               (引用:「渡辺満里奈オフィシャルサイト」より)

番組では、タレントの渡辺満里奈さんが家庭での役割から自由になるための方法も紹介されました。渡辺さんは50代になって、家事を一人で担っていることへの違和感を抱くようになりました。

転機となったのは、6年前に夫の名倉潤さんがうつ病になった時のことです。2か月の休養期間中、夫婦でとことん話をしたといいます。渡辺さんは「どんな風に思っているだとか今までにあんまり話してこなかった。そういうことは向こうもなんか自然に話をしてくれたし、今まで話さなかったような、こう、自分の弱い部分だったりとかを話、あの、話をしてたし、不満に思ってることとか、あの、不機嫌の種だったりとか、不安に思ってることだったりとかっていうのは、やっぱりこう、口に出すと全然違うんですよね」と語っています。

この体験から、渡辺さんは「1人では生きていけないし、誰かしらと関わって生きていくわけだし、その中での対話っていうのはすごく大切だなっていうのは本当にここ何年かで実感していますね」と結論づけています。現在では家族にも家事を任せ、自分の時間を大切にするようになったということです。

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条件付け自尊心から脱却!ありのままの自分を受け入れるコツ

番組では、宮本義隆さん(54歳)の「タノバ食堂」の取り組みも紹介されました。宮本さんはサラリーマンとして25年間働いた後、51歳で早期退職を決めましたが、肩書きを失った自分に戸惑いを感じました。

中島美鈴さんは、この問題について「人は生まれながらに愛される自分でありたいとか、できる自分でありたいっていう風な欲求を持っているんです。で、人生の早期にはそれを達成することでこう条件をクリアして”条件付け自尊心“っていうものを手に入れて、ま、自分て結構やれてるじゃん、みたいなことを実感するんですけど、ま、年齢を重ねるに従って体力が落ちて、記憶力が落ちて、その条件がどんどん達成されなくなってくるわけですよね」と説明しています。

解決策として中島さんは「条件によらない無条件のありのままの自分にOKが出せるかどうか、っていうのが課題になるんですよね」と述べています。そのためには「1回現在地は何かな?等身大の自分ってどう、どんなのかな?降りてきてあげて初めて、あ、自分はやれてるじゃん、みたいな気持ち」になることが重要だとしています。

大久保佳代子さんは50歳を超えてから理想を下げたことを明かし、「トークの番組が2時間あって、あ、今日喋れなかったな、と思ったけど、この一言言えた私はすごいよね、っていう。もうそこだけピックアップして褒めて。よしよし、オッケーオッケー。年の割にはオッケーって言ってなんか終えてます」と実体験を語りました。その結果、「楽になりましたね。いい意味で開き直ってるというか」と効果を実感していることを明かしています。

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まとめ

2025年7月9日放送のNHK「クローズアップ現代」で紹介されたミッドライフクライシスの対処法は、多くの中高年にとって実践的で有効なものばかりでした。中島美鈴さんの「モヤモヤの仕分け」、瀧靖之教授の脳科学的なアプローチ、そして大久保佳代子さんや渡辺満里奈さんの実体験に基づいた方法論は、どれも今すぐ始められるものです。

特に重要なのは、「書く」ことと「過去を振り返る」ことで自分自身を客観視し、条件付け自尊心から脱却してありのままの自分を受け入れることです。また、家族や身近な人との対話を通じて人間関係をアップデートし、肩書きや役割にとらわれない居場所を見つけることも大切です。

ミッドライフクライシスは一時的な危機ではなく、人生を見直し、これからの時間をより自分らしく生きるためのチャンスでもあります。番組で紹介された方法を参考に、焦らず自分のペースで心のモヤモヤと向き合ってみてはいかがでしょうか。

※ 本記事は、2025年7月9日に放送されたNHK「クローズアップ現代」を参照しています。

 

 

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