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【がっちりマンデー】シマダヤ株式会社の流水麺「月に行くより難しい」技術で年間1億食!

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2025年7月6日放送の「がっちりマンデー」で特集されたシマダヤ株式会社の画期的な流水麺技術。お湯で茹でる必要なしの革新的な製造技術で、年間1億食を売り上げるドル箱商品に成長させた岡田賢二社長の挑戦をご紹介します。

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シマダヤ株式会社の流水麺とは?お湯で茹でる必要なしの革新技術

シマダヤ株式会社の代表的な商品である「流水麺」は、従来の常識を覆す画期的な商品です。一般的なざるそばやうどんなどの冷たい麺は、購入後に一度お湯で茹でてから水で締める必要がありましたが、流水麺は全く異なります。

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シマダヤの看板商品「流水麺」                                        (引用:「がっちりマンデー」より)

水道水でさーっと流すだけで、すぐに美味しく食べられるのが最大の特徴です。お湯を沸かす手間も時間も必要ありません。それでいて、つるつるシコシコの食感を実現しており、従来の茹でる麺と変わらない満足感を得られます。

この革新的な技術により、流水麺は年間1億食を売り上げるシマダヤの看板商品となっています。同社の年商約400億円を支える主力商品として、「シマダヤという社名よりも、流水麺の方が知られているぐらい」と岡田賢二社長が語るほどの知名度を獲得しています。

特に暑い夏場には、キッチンで火を使いたくない消費者のニーズに完璧に応えた商品として、絶大な支持を得ています。冷凍・冷蔵を合わせて年間8億食を販売するシマダヤにとって、流水麺は文字通り売上の柱となっているのです。

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がっちりマンデーで紹介された岡田賢二社長の上場への道のり

2025年7月6日放送の「がっちりマンデー」で取り上げられたシマダヤ株式会社は、2024年10月1日に東京証券取引所スタンダード市場への上場を果たしました。岡田賢二代表取締役社長にとって、この上場は長年の目標達成を意味する重要な節目でした。

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シマダヤ株式会社の岡田賢二社長                                   (引用:「がっちりマンデー」より)

番組内で岡田社長は、上場後の心境について「気分っていうよりも緊張してます」と率直に語っています。会社でのテレビ取材は初めてということもあり、念願の上場を果たした喜びと同時に、上場企業としての責任の重さを感じている様子が伝わってきました。

シマダヤの上場は、メルコホールディングスからのスピンオフ上場という形で実現されました。これは2020年のカーブスホールディングス以来、国内2例目のスピンオフ上場として注目を集めました。上場により調達した資金は、さらなる事業拡大や技術開発への投資に活用される予定です。

岡田社長の経営手腕により、シマダヤは大手飲食店チェーンへの冷凍麺の卸売りから、家庭用チルド麺まで幅広く展開する麺類専業メーカーとして成長を遂げています。上場を機に、さらなる企業価値向上と市場シェア拡大を目指しています。

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「月に行くより難しい」流水麺開発の困難さと技術的ブレイクスルー

流水麺の開発は、まさに「月に行くより難しい」と言われるほどの技術的挑戦でした。岡田賢二社長がこの比喩を使って表現したように、茹でずに食べられる麺の実現は、当時の製麺業界では不可能とされていた技術だったのです。

開発当初、社内の開発部長からは猛烈な反対を受けました。「お湯で茹でないと麺がつるつるシコシコの食感にならん」「冷蔵麺は食べる前に加熱しないと衛生面でも問題がある」という技術的な課題が山積していたからです。開発部長は「麺の刺身を作るつもりか」と厳しく反対したほどでした。

しかし、岡田社長は夏場の麺類売上減少という業界共通の課題に着目していました。暑い夏には、どうしてもお湯を沸かして麺を茹でることが敬遠され、麺類の売上が落ち込む傾向がありました。この季節的な弱点を克服するため、「お湯で茹でなくても美味しく食べられる麺」の開発に挑戦することを決意したのです。

当時は「そもそも茹でずに食べれるってことは、不可能だったんですよ。考えられなかったんですね」という状況でした。それでも岡田社長は、消費者のニーズを最優先に考え、困難な技術開発に踏み切ったのです。この決断が、後にシマダヤの代表商品となる流水麺誕生のきっかけとなりました。

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 土方学氏が解説する流水麺製造技術の企業秘密

シマダヤの東京工場で品質管理部に所属する土方学氏は、がっちりマンデーの取材で流水麺の製造技術について貴重な企業秘密を明かしてくれました。これまで謎に包まれていた「月に行くより難しい」技術の一端が、ついに公開されたのです。

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シマダヤ東京工場の品質管理部 土方学さん                           (引用:「がっちりマンデー」より)

 

まず、流水麺のつるつるシコシコ食感を実現する秘密について、土方氏は「流水麺は、独特の食感を出すために、こちらのミキサーの方で、真空状態。それと、デンプン。そちらの配合で、つるつる感を、調整してます」と説明しています。

具体的には、そば粉や小麦粉に特別なデンプンを配合し、それを真空状態のミキサーで混ぜ合わせることで、加熱しなくても麺が柔らかい弾力を持つようになります。この真空ミキサーによる製造技術は、シマダヤが独自に開発した画期的なシステムです。

さらに重要なのが、衛生面での安全性確保です。土方氏によると「こちらの方で、酢酸を入れて、菌の増殖を抑制させて、成形にしていく形になります」という工程があります。茹でた麺を袋詰めする前に酢酸(お酢)に通すことで、出荷からお客様が食べるまでの間に増えてしまう菌の増殖を効果的に抑制しているのです。

この技術により、加熱処理なしでも安心して食べられる麺が実現されています。シマダヤの高度な衛生管理技術があってこそ、流水麺という革新的な商品が誕生したのです。

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年間1億食売れるドル箱商品への成長ストーリー

流水麺は発売以来、着実に売上を伸ばし続け、ついに年間1億食を売り上げるシマダヤのドル箱商品へと成長しました。この驚異的な売上数字は、同社の年商400億円を支える重要な柱となっています。

成功の背景には、消費者の簡便志向の高まりがあります。共働き世帯の増加や単身世帯の拡大により、調理時間を短縮したいというニーズが年々強くなっていました。流水麺は、まさにこの時代の要請に応えた商品だったのです。

特に夏場の暑い時期には、キッチンで火を使いたくない消費者心理を完璧に捉えました。エアコンをつけていても、コンロでお湯を沸かすと室温が上がってしまいます。流水麺なら水でさっと流すだけなので、快適に調理ができるという利便性が高く評価されました。

また、シマダヤは流水麺のラインナップを継続的に拡充してきました。ざるそば、ひやむぎ、茶そば、冷やし中華から始まり、現在では豊富な種類の流水麺を展開しています。この商品ラインの充実により、様々な消費者ニーズに対応できるようになりました。

直近10年間で売れた流水麺を伸ばした距離は、なんと約2000万キロメートルに達します。これは地球から月まで50回往復できる計算で、まさに「月に行くより難しい」と言われた技術開発の成果が、文字通り月への距離を超える規模の商品に成長したことを物語っています。

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シマダヤ株式会社の研究開発体制と衛生管理技術

シマダヤの技術力の源泉は、充実した研究開発体制にあります。社員約300名のうち、なんと70名が商品開発部に所属しているという事実は、同社がいかに技術開発を重視しているかを示しています。全社員の約4分の1が開発業務に従事しているという体制は、製麺業界でも極めて珍しいものです。

この大規模な開発チームは、常に菌や食材、衛生管理技術の研究に取り組んでいます。流水麺のような画期的な商品が生まれる背景には、こうした継続的な研究開発への投資があるのです。特に菌の研究や衛生管理技術は、シマダヤが業界でも屈指の技術力を誇る分野です。

衛生管理技術の向上により、シマダヤは麺の賞味期限を少しずつ延ばすことにも成功しています。賞味期限が延びることで、店頭に並べる時間が増え、それだけ多くの商品が売れるという好循環を生み出しています。これは小売店にとっても、廃棄ロスの削減につながる重要なメリットです。

また、同社は環境推進室を設置し、ISO14001の認証を取得するなど、環境への配慮も怠りません。現在では本社をはじめ、全グループ工場がISO14001認証を取得しており、環境に配慮した商品開発にも積極的に取り組んでいます。流水麺も、水・火・時間の節約ができる環境配慮型商品として位置づけられています。

このような総合的な技術力と開発体制により、シマダヤは「めんのリーディングカンパニー」として業界をリードし続けているのです。

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まとめ

がっちりマンデーで特集されたシマダヤ株式会社の流水麺は、「月に行くより難しい」と言われた技術開発を成功させ、年間1億食を売り上げる大ヒット商品となりました。岡田賢二社長のリーダーシップのもと、土方学氏をはじめとする開発陣が、特別なデンプン配合、真空状態での混合、酢酸による菌抑制という革新的な製造技術を確立しました。

お湯で茹でる必要なしの便利さと、つるつるシコシコの食感を両立させた流水麺は、現代の消費者ニーズに完璧に応えた商品です。2024年10月の東証スタンダード市場上場を果たしたシマダヤは、今後もこの技術力を活かしてさらなる成長を目指しています。

社員300名中70名が商品開発部に所属するという充実した研究開発体制により、シマダヤは今後も業界に革新をもたらす商品を生み出し続けることでしょう。流水麺の成功は、困難な技術的挑戦を諦めずに取り組むことで、市場に新たな価値を創造できることを証明した素晴らしい事例と言えるでしょう。

※ 本記事は、2025年7月6日放送(TBS系)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
※ シマダヤ株式会社のHPはこちら

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