広島市内で愛され続けるうどんと中華そばの名店「ちから」。2024年12月15日放送のTBS「がっちりマンデー!!」でも紹介された、広島の誇る老舗チェーン店の魅力と成功の秘密に迫ります。
「ちから」のうどんと中華そばが広島で愛され続ける3つの理由
広島市民から圧倒的な支持を得ている「ちから」。年間売上14億円を誇る地域密着型の成功店には、確かな理由があります。まず第一に、うどんと中華そばの両方を高品質で提供していること。第二に、28店舗全てが広島県内という地域密着型の展開で、特に25店舗を広島市内に集中させている点。そして第三に、お客様の約9割がリピーターという驚異的な顧客満足度を実現していることです。
創業89年の歴史|広島市内25店舗で展開する「ちから」の強み
1935年に創業した「ちから」は、2024年で89年の歴史を誇ります。現在は広島県内に28店舗を展開し、そのうち25店舗を広島市内に配置するという徹底した地域密着戦略を取っています。小林正記社長は「基本的には観光客が多いような場所は2店舗のみで、残りは全て地元の方々が来店される場所に出店している」と語ります。この戦略により、地域に根差した安定した経営を実現しています。
うどんと中華そば、どちらも人気の秘密に迫る!年間販売数から見える実態
「ちから」の特徴的なのは、うどんと中華そばの両方が人気メニューとなっている点です。年間販売数を見ると、うどんが56万杯、中華そばが60万杯と、むしろ中華そばの方が若干多い売上を記録しています。うどんは関西風の柔らかめの麺と利尻昆布をベースにした出汁が特徴で、中華そばは豚骨と鶏ガラを6時間かけて炊き出した醤油豚骨味が特徴です。両方のスープを専用工場で丁寧に作り、全28店舗に供給することで、安定した味を提供しています。
意外な出発点!和菓子屋からうどん店へ進化した「ちから」の歴史
実は「ちから」、もともとは広島の伝統的な「力餅」を作る和菓子屋として創業しました。和菓子作りは朝が忙しく昼間は比較的落ち着くため、昼の時間帯の有効活用としてうどんの提供を始めたのが、現在の事業形態のきっかけでした。現在でも和菓子の伝統は守られており、多くの客が中華そばやうどんと一緒におはぎを注文するという独特の食文化を築いています。
広島市民に愛される「ちから」の魅力的なメニューとトッピング
「ちから」の魅力の一つは、豊富なメニューとトッピングの組み合わせです。特筆すべきは、中華そばにうどん用のトッピング(天ぷらや牛肉)を載せるという、ユニークな食べ方が定着している点です。このような自由な組み合わせが可能なため、家族で来店しても好みの異なるメンバーそれぞれが満足できる選択肢があります。和菓子、うどん、中華そばと、幅広いメニューを提供することで、様々な客層のニーズに応えています。
小林正記社長が語る「ちから」の経営戦略と成功の秘訣
小林正記社長は、地域密着型の経営にこだわり続けています。観光客向けの立地は最小限に抑え、代わりに地元の人々が日常的に利用できる場所に店舗を構えるという戦略です。その結果、約9割という高いリピート率を達成しています。また、専用工場でスープを製造し、全店舗に供給することで、品質の安定化を実現。和菓子屋としての伝統を守りながら、時代のニーズに合わせた展開を行っている点も、長年の成功を支える要因となっています。
まとめ:広島の食文化を支える「ちから」の魅力とこれから
創業89年の歴史を持つ「ちから」は、広島の食文化を支える重要な存在として確固たる地位を築いています。うどんと中華そばの両方を看板メニューとし、年間116万杯という驚異的な販売数を誇ります。和菓子屋としての伝統を守りながら、地域密着型の経営戦略で成功を収めている「ちから」は、これからも広島の食文化の発展に貢献し続けることでしょう。
※本記事は、2024.12.15放送(TBS系)の番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
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