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【ガイアの夜明け】キリン「減塩スプーン」開発の裏側に迫る「食べても美味しい」

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「ガイアの夜明け」(2024年3月15日放送-テレビ東京系)が、キリンホールディングスの取り組みを大きく取り上げました。塩分の過剰摂取という健康課題に対し、キリンが開発に成功した減塩食器「エレキソルト」の裏側に迫ったのです。塩分控えめでも美味しく食べられる夢の食器の誕生秘話と、開発者の異端児・佐藤愛さんの執念に迫った本取材記事の内容をお伝えします。

 

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キリンが「減塩スプーン」開発に乗り出した理由

日本人の食生活における大きな課題の一つが「塩分の過剰摂取」です。世界保健機関(WHO)が推奨する1日の塩分摂取量は5g未満ですが、日本人の平均は約10gと、その2倍近い量を摂取しています。

この課題に真剣に取り組んでいるのが、キリンホールディングスです。キリンは長年、主力事業であるビール事業に注力してきましたが、社会構造の変化に伴い新規事業の開拓が急務となっていました。

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KIRIN 磯崎功典社長(引用:キリンホールディングスHPより)

そこで着目したのが「健康市場」です。キリン磯崎功典(いそざきよしのり)社長は「アルコール事業一本では持続的な成長は難しい」と切り出し、将来的にはアルコール事業、飲料事業、健康関連の三つが理想的な事業ポートフォリオだと語っています。

 

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佐藤愛さんが挑んだ「減塩」技術の超絶開発ストーリー

キリンホールディングス本社のすぐ隣、明治大学で電気味覚の研究に取り組む宮下芳明(みやしたほうめい)教授。佐藤愛さんは宮下教授の研究に着目し、新たな減塩技術の開発に乗り出しました。

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KIRIN「エレキソルト」生みの親 宮下芳名教授   (引用:明治大学HPより)

具体的には、微弱な電流によって味覚を変化させる電気味覚の技術を応用。塩味を1.5倍に増強できる世界初の「エレキソルト」という食器の開発に挑戦しました。理系出身の佐藤さんは、研究者として新規事業に携わるチャンスがあり、熱意を持って取り組みました。

しかし、開発の過程では様々な壁にぶつかりました。量産に向けた製品評価で、スプーンの柄の根元にヒビが入るトラブルが発生。また、個人差による体感の違いも大きな課題となりました。

 

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過去に失敗した減塩食器開発から学んだ教訓

今回のエレキソルト開発では、過去の失敗から多くの教訓を学びました。キリンは10年以上前から減塩食器の研究開発に取り組んでいましたが、なかなか実用化に至りませんでした。

その経験から、佐藤さんは「量産品にするために何が必要か」「どのようなニーズにマッチするのか」といった点を、開発の初期段階から意識するようになりました。また、製造パートナーとの緊密な連携も行い、開発プロセスを改善しています。

 

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異端児・佐藤さんと連携した「減塩スプーン」の完成

そうした努力の末、2024年夏の発売に向けて、エレキソルトの第一弾である「減塩スプーン」が完成しました。電池を内蔵したこのスプーンは、ボタンで塩味の強さを4段階に調節できます。

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減塩スプーン「」エレキソルト」開発者の佐藤愛氏

価格は未定ですが、佐藤さんは「発売後もユーザーの声に耳を傾け、継続的な改良を重ねていく」と語っています。異端児と呼ばれた佐藤さんの情熱と執念が、新たな減塩技術の礎となったのです。

 

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密着取材!エレキソルトの最終評価と社長の試食

2024年3月上旬、エレキソルトの減塩スプーンは、最後の関門となる社長の試食評価を迎えました。キリン磯崎社長は、普通のスプーンと比較しながらシチューを味わい、「美味しいじゃないですか」と太鼓判を押しました。

これに先立ち、企業や自治体、一般ユーザーを対象とした実証実験が重ねられてきました。多くのユーザーから「塩味が増した」との声が上がる一方、個人差もあり、金属的な味を感じる人もいました。

磯崎社長は「継続するには採算性も重要。発売後のユーザーの声を大切にしてほしい」と釘を刺しています。発売は控えてはいるものの、道のりはまだ続きます。

 

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ユーザーの本音「減塩スプーンに求める理想の世界」

では、減塩を求めるユーザーからはどのような声が上がっているのでしょうか。キリンが実証実験を行った際、代表的な意見が出されています。

岡本覚(おかもとさとる)さんは減塩食品の通販サイト「無塩ドットコム」を運営しています。岡本さんは腎臓疾患を抱え、減塩食が欠かせない毎日です。エレキソルトを試した岡本さんは「普通に日常使いでこんなに味が変わるなら待ち遠しい世界が来る」と評価しました。

一方で、「買ったユーザーにどう使うか提案できるか」という課題も浮き彫りとなりました。金属的な味を感じるなど、個人差も大きかったようです。

 

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まとめ:キリンの挑戦は続く

キリンホールディングスの「減塩スプーン」開発は長く困難な道のりでした。しかし、社員の熱意と絶え間ない改良を重ねる姿勢により、ついに実用化の目処が立ちました。

発売後もユーザーの生の声を大切にし、さらなる技術改良に取り組んでいくことが重要です。減塩という社会課題の解決に向け、キリンの挑戦は今後も続いていきます。

今回の開発を通じて得た経験とノウハウは、キリンの健康分野への新規参入に大きく寄与するものと期待されます。多角化を進めるキリンが、これからも革新的な製品・サービスを生み出していくことが期待されます。

キリンホールディングスのHPはこちら

減塩スプーン「エレキソルト」関連1

減塩スプーン「エレキソルト」関連2

 

 

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