「がっちりマンデー!!」で話題沸騰中の千葉の地元お弁当チェーン「としまや」をご存知ですか?秘伝濃厚ダレにどっぷり浸したチャーシュー弁当「チャー弁」が月間2万食も売れる人気の秘密とは?この記事では、千葉県内11店舗で年商1億円以上を稼ぎ出す「としまや」のビジネスモデルと成功の秘訣を徹底解説します。ロケ弁としても絶大な支持を得る、地元で愛される「としまや」の魅力を一緒に探っていきましょう。
【がっちりマンデー】で話題沸騰!千葉の地元お弁当チェーン「としまや」とは
2025年3月30日放送のTBS系列「がっちりマンデー!!」では、日本各地の儲かる地元お弁当チェーンが特集されました。MC加藤浩次さんと進藤晶子さんが「地元のチェーンは日持ちも考えてないし、美味しいものだけでやってる」と太鼓判を押すこの企画。その中でも特に注目を集めたのが、千葉県に展開する「としまや」です。
「としまや」は千葉県内の内房エリア、特に千葉市から木更津市周辺に11店舗を展開する地元密着型のお弁当チェーンです。特徴的なのは緑色のカバをモチーフにしたロゴマーク。地元の人々からは「かばの弁当屋さん」として親しまれています。木更津の新宿店は朝5時から夜11時まで営業し、1日に300人以上ものお客さんが訪れる人気店です。
「としまや」の魅力は何と言っても、とんかつやイカフライなどの揚げ物を秘伝の濃厚ダレにどっぷりと浸して提供するスタイル。ソースではなく、醤油ベースの甘辛い秘伝のタレを使った弁当は、特に肉体労働をされている方々から絶大な支持を集めています。これぞ、まさに地元の味を守り抜くローカルフードの王者と言えるでしょう。
としまやの秘密兵器!チャーシュー弁当「チャー弁」が大人気の理由
「としまや」の商品ラインナップの中でも特に人気なのが、「チャーシュー弁当」、通称「チャー弁」です。価格は820円と手頃ながら、黒く照り輝くチャーシューが5枚もドーンとご飯に載った豪快な一品。このチャー弁は驚くことに、全11店舗で月間1万2300食から2万食近くも売れているという驚異的な人気ぶりです。単純計算すると年間で1億円以上の売上を「チャー弁」だけで叩き出していることになります。
なぜこれほどまでに人気なのでしょうか?それは何と言っても、チャーシューに染み込んだ濃厚な秘伝ダレの味わい。番組スタッフも実際に食べてみて「めちゃくちゃチャーシューにタレが染み込んでて、ご飯進みますね。チャーシューに求めることの全てが入ってる感じします」と絶賛していました。
チャー弁の特徴は、シンプルさの中にある奥深い味わい。チャーシューとご飯だけというシンプルな構成ながら、そのチャーシューに染み込んだ濃厚ダレの旨味が、食べる人を虜にしていくのです。まさに「シンプルイズベスト」を体現した逸品と言えるでしょう。
秘伝濃厚ダレの作り方と工夫〜宮崎志津江さんが守る伝統の味
「としまや」のすべての弁当に使われる秘伝の濃厚ダレは、いったいどのように作られているのでしょうか。番組では本社敷地内にある自社工場を訪れ、その製造過程を追いました。工場スタッフの宮崎志津江さんは「教えれるはずないじゃないですか」と笑いながらも、「質問しないでください」ときっぱり拒否。秘伝のタレの詳細については一切口を割りませんでした。
基本的には醤油ベースのタレを使用していることは間違いないようですが、詳細な配合は企業秘密。番組内では山口智充さんが「秘伝のタレの中の成分に何か入ってる」と推測し、蜂蜜やマンゴーなどが使われているのではないかと提案していました。
製造工程で特徴的なのは、豚肉のブロックとタレを合わせて1時間半ほどじっくりと煮込むこと。さらに興味深いのは、一度煮込んだチャーシューをカットした後に、再びタレの中で「追煮込み」をしているという点です。佐久間洋子課長によると「より一層うちの秘伝のタレをぎゅっと凝縮させる」ためだそうです。この二度煮込みの工程が、チャーシューにタレの味をより深く染み込ませ、「としまや」ならではの味を生み出しているのです。
としまや弁当の営業展開と成功戦略〜佐久間洋子課長が語る11店舗の経営方針
「としまや」の営業部課長である佐久間洋子さんによると、同社は千葉県内だけで11店舗を展開しています。特に内房エリアに集中しており、地域密着型の経営スタイルを貫いています。
成功の秘訣は、やはり地元のニーズに合わせた商品展開にあります。特に木更津新宿店は朝5時から夜11時までの長時間営業を実施。これは早朝から働く建設業や漁業関係者、夜遅くまで勤務する方々のニーズに応えるためでしょう。
また、「としまや」の商品ラインナップも地元の嗜好に合わせて展開されています。かつ弁当(720円)やイカフライ弁当(680円)などは、すべて同じ秘伝の濃厚ダレを使用。これにより調理の効率化を図りながらも、統一された「としまや」らしい味を提供することに成功しています。
佐久間さんは直接語っていませんが、番組内の情報から推測すると、「としまや」は地元のガテン系労働者をメインターゲットとしつつ、ロケ弁という新たな市場も開拓し、着実に事業を拡大していることがうかがえます。
ロケ弁として大人気!映画・ドラマ業界から絶大な支持を得る「としまや」
「としまや」のもう一つの成功要因として、「ロケ弁」としての需要の高さが挙げられます。番組内では、実際にドラマ撮影現場に58個もの弁当を配達するシーンが紹介されていました。
お弁当を発注した中村美音さんは「千葉といえば、としまやさんっていうイメージがあります」と語っています。実は千葉県は、東京アクアラインの開通以降、ドラマやバラエティ番組、映画などのロケ地として非常に人気があるのです。
こうした撮影現場では、スタッフが長時間にわたって肉体労働に近い仕事をすることも多く、エネルギー補給には濃厚でこってりとした「としまや」のお弁当が最適なのでしょう。特に人気の「チャー弁」は、シンプルながらもお腹いっぱいになる満足感があり、現場スタッフの体力維持に一役買っています。
このロケ弁市場の開拓は、「としまや」の売上向上に大きく貢献しているとみられます。1度に数十個単位で注文が入ることで、安定した売上を確保できるビジネスモデルとなっているのです。
「としまや」の人気メニュー完全ガイド〜チャー弁以外の絶品弁当も紹介
「としまや」といえば「チャー弁」が有名ですが、そのほかにも多彩なメニューが揃っています。番組内で紹介されていた人気商品をご紹介します。
まず、かつ弁当(720円)は、とんかつをソースではなく秘伝の醤油ベースタレにどっぷりつけて提供するスタイル。一般的なとんかつ弁当とは一線を画す独自の味わいです。
また、イカフライ弁当(680円)も人気商品の一つ。こちらも同様に秘伝の濃厚ダレにつけて提供されます。一般的なソースとは違う甘辛いタレがイカフライの食感と絶妙にマッチし、リピーター続出の一品です。
これらの弁当は特に千葉県内の建設業や電気工事業など、体力を使う仕事をされている方々に支持されています。お客さんの一人は「この辺来たらコンビニ弁当より、ここの」と語るほど。濃厚な味付けと満足感のあるボリュームが、ハードワーカーたちの強い味方になっているのです。
まとめ:がっちりマンデーが認めた「としまや」の魅力とビジネスモデル
2025年3月30日放送の「がっちりマンデー!!」で紹介された千葉県の地元お弁当チェーン「としまや」。その成功の秘訣は、地域密着型の経営と独自の秘伝濃厚ダレにあることがわかりました。
「としまや」は千葉県内11店舗という限られたエリアで展開しながらも、「チャー弁」だけで年間1億円以上の売上を誇る地元の優良企業。特に建設業や電気工事業などのガテン系労働者、そしてロケ現場のスタッフという明確なターゲット層を捉えた商品展開が、その成功を支えています。
また、秘伝の濃厚ダレを使って二度煮込みするという独自の調理法や、朝5時から夜11時までの長時間営業など、顧客ニーズに徹底的に応える姿勢も評価できます。
スタジオでは加藤浩次さんや山口智充さんも「チャー弁」を試食し「めちゃくちゃ染みでます、タレが。これ最高」と絶賛。「月刊食堂」編集長の通山茂之さんは「お肉の油も甘味だし、タレも甘辛い味付けだし、ご飯も美味しさっていう要するに甘味。それがこう癖になる味って言うか、食べたくなる味になる」と分析していました。
「としまや」の成功事例は、全国展開や派手な宣伝よりも、地域のニーズを徹底的に理解し、独自の味を守り続けることの大切さを教えてくれます。これからも千葉県の誇る地元お弁当チェーンとして、多くの人々の胃袋と心を満たし続けることでしょう。
※本記事は、2025年3月30日放送(TBS系列)の人気番組「がっちりマンデー!!」を参照しています。
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