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【がっちりマンデー】くら寿司の養殖ビジネス!「ウミトロンセル」が”革命的”な理由

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養殖業の課題は人手不足と高コスト化でした。AIを搭載した革新的な給餌機「ウミトロンセル」が、この問題を解決し、効率的で品質の高い養殖を実現します。くら寿司ではすでに導入して生産性と品質を両立。若者の定着にも一役買い、地方創生の糸口を開きつつあります。この記事では、「がっちりマンデー!」(2024年6月16日放送-TBS系)で紹介されたくら寿司の養殖ビジネスの全容をお伝えします。

 

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養殖業界の課題と”ウミトロンセル”の革新性

養殖業は近年、漁業が右肩下がりの中で成長を続けている分野ですが、人手不足や高コスト化が大きな課題となっていました。特に飼育する魚への給餌作業は、天候に左右されず絶え間なく行う必要があり、熟練の技術を要するうえに多大な労力を伴うため、養殖現場での大きな負担となっていました。

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生けすの上に鎮座する青い箱状のものが、AI給餌機「ウミトロンセル」         (引用:「がっちりマンデー!」より)

そこに登場したのが、愛媛県宇和島市の中田水産が導入した「ウミトロンセル」というAIを搭載した革新的な給餌機です。ウミトロンセルは、魚の様子を監視し、それまでに蓄積されたビッグデータと高度なAI分析により、最適な給餌タイミングと量を自動で判断・実行します。これにより、従来の手作業に比べ、給餌作業の大幅な効率化と品質の安定化を実現しています。

 

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AIで自動化された”ウミトロンセル”の給餌システム

ウミトロンセルの中核を成すのが、魚の行動をリアルタイムで分析するAIシステムです。生け簀の中に設置されたカメラが魚の様子を常に監視し、AIがその映像データを解析します。魚の数や活発さ、エサへの食いつき具合などを瞬時に判断し、必要なタイミングと量の給餌を自動で行うのです。

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中田水産の中田力夫社長(引用:「がっちりマンデー!」より)

従来は「餌を上手にやるには10年は経験を積まないとダメ」と言われるほど、給餌作業は極めて熟練を要する技術でした。餌を多くすぎれば生け簀が汚れ、少なすぎれば魚が十分に育たない。微妙なバランスが求められるためです。しかし、ウミトロンセルのAIなら、そうした経験に基づくベテラン技を短期間で学習・再現可能です。中田力夫社長は「AIが賢くなって、もうすぐベテランを抜かせるかもしれない」と語っています。

 

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ウミトロンセル導入による生産性と品質の向上

ウミトロンセルの導入により、中田水産の真鯛の年間生産量は9万匹にまで達しています。従来は6人がかりで朝から晩まで行っていた給餌作業も、1週間に2回程度の作業で済むようになりました。また、手動時と比べて餌のロス削減にも成功し、生産コストを大幅に下げることができたとのことです。

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くら寿司 広報部の小山祐一郎さん             (引用:「がっちりマンデー!」より)

このように、効率化による生産性の向上はもちろんのこと、AIの分析により常に最適な給餌が行われることで、育てる魚の品質も格段に向上しています。くら寿司の広報担当の小山祐一郎さんは「より良いクオリティのものをリーズナブルな価格で提供できる」と語っており、消費者にもメリットがあるようです。

 

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中田水産社長の喜びの声 “若者の定着化”

人手不足に悩まされていた養殖業界にとって、ウミトロンセルの大きなメリットは、若者の流出防止と定着化の促進にもつながっている点です。作業が自動化され、劣悪な労働環境が改善されたことで、長男は長崎からUターンし、娘も大阪から戻ってくるようになったそうです。

中田社長は「革新的に楽にしていったら、息子が『僕も戻る』って言ってくれた。娘も戻ってきて手伝ってくれている」と喜びを語っています。このようにAI・ロボット技術の浸透が、地方への人材還流と若年層の定着化をもたらす可能性を示唆しています。

 

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くら寿司の挑戦 “スマート養殖の拡大”

ウミトロンセルを導入し、品質と生産性の両立を実現したのは、回転寿司チェーン「くら寿司」です。同社では、取り扱う養殖魚の3分の1をすでに「スマート養殖」に切り替えています。これにより、信頼できる安全・安心な品質を保ちつつ、低コストでの安価な提供が可能となったそうです。

さらに、ウミトロンセルを真鯛だけでなく、ハマチ、サーモン、カツオなど他の魚種にも展開する計画があり、スマート養殖の領域を着実に広げていく考えです。AI技術を武器に養殖ビジネスをさらに広げ、消費者へ新たな価値を提供していこうというわけです。

 

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ウミトロンセルの開発者は?JAXAの技術者だった!

ウミトロンセルの開発の裏側に、興味深い事実がありました。この自動給餌機は、なんと宇宙航空研究開発機構(JAXA)の技術者が作ったのだそうです。

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JAXA出身のウミトロン株式会社 藤原謙氏              (引用:「がっちりマンデー!」より)

ウミトロン株式会社の代表、藤原謙氏によると、人工衛星と養殖の給餌システムには共通点があり、その点に着目したそうです。両者とも電源がない環境下で、自立して動作しデータを送受信しなくてはならない、といった点が似ているのだとか。

藤原氏は「人工衛星と同じような考え方を使っている」と説明しています。高度なAI分析とデータ通信技術、そして自動制御システムは、人工衛星の技術を応用したものだったのです。宇宙の最先端技術が、地上の養殖業を革新したわけです。

 

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まとめ

かつて劣悪な労働環境にあった養殖業界に、AI技術の導入が新風を吹き込みました。ウミトロンセルは、高度なAI分析とビッグデータにより、給餌作業を自動化し飛躍的な効率化を実現しました。生産コストの削減とともに、品質の向上と適正価格での提供も可能になり、消費者にも恩恵がもたらされています。

そして何より、若者の定着化が進んだことが最大の成果です。楽な作業環境が、UターンやIターン就職をもたらし、若年層の地方への定着が進みました。JAXAの技術者が関わった最先端のAIシステムは、養殖業の抱える深刻な課題を解決したのみならず、雇用や地方創生にも影響を及ぼしている可能性があります。

くら寿司がスマート養殖の領域を広げていく構えであることから、この”AIによる養殖革命”はますます加速していくでしょう。養殖ビジネスは、AIとロボット技術の発展により、抜本的な生産性と品質の向上を遂げ、消費者にとっても生産者にとっても大きなメリットをもたらす分野へと変貌を遂げつつあります。養殖業が日本の基幹産業の一つとなる日も、そう遠くはないかもしれません。

くら寿司のHPはこちら

・有限会社中田水産の関連HPはこちら1

・有限会社中田水産の関連HPはこちら2

・ウミトロン株式会社のHPはこちら

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